December 01, 2010 02:37

「感じること、書くこと、流れ」

先日、村上春樹の「ノルウェイの森」をまた読んだ。
前回読んだのは、2007年の11月頃。
初めて読んだその時、
衝撃は大きく、
もの凄く感動したのを憶えている。

当時の日記を読んでも、
そんな事を書いていた。

で、今回読み返してみた。
凄く読みやすくて面白かったが、
正直、衝撃は全く無かった。

もう、ストーリーを知ってしまっていたからか。
それにしても、一度読んだ時は、
凄く感動したものでも、
時が経って読むと、
同じ様には感じたり、感動しなくなってしまうということは、
面白い事だな、と感じた。

だからこそ、その時に感じた衝撃とか、
感想とか、
どう感じたか、というのは、
些細な事でもいいから、書き出して、記録に残しておくといい。

ある事に感動した自分がいるのは、
その点に対して、敏感になっている自分がいるから。
だから、その感動したポイントを残しておけば、
後で、自分の成長が見られるというもの。

どんなに小さな事でもいいから、
書き残しておくといいい。

******

最近村上さんにはまり、
一気にずっと読んでいる。

この10月に、「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」
を読んでから、
「走ることについて語る時に僕の語ること」
「神の子どもたちはみな踊る」
「めくらやなぎと眠る女」(24の短編コレクション)
「ノルウェイの森」
などを読み終わり、
今は、「ねじまき鳥クロニクル」と
「風の歌を聴け」を読んでいる。


彼の作品は、
磨かれた球体のようで、
会社帰り、脳が疲れた時に読んでいると、
気持ちいいセラピーの用で、
とても気持ちよくなる。

内容がどうのこうのではなくて、
その文章というか、
文体全部を通して醸し出す、
その「流れ」に身を任せることが、
気持ちいい。

*****

村上さんは、本当に職人だと思う。


2010/12/1 2:36am



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