July 20, 2008 22:48

「崖の上のポニョ」

poster-image

「ポニョ」を見てきた。
久しぶりの宮崎駿監督作品。

話の内容はまったく知らずに行ったけど、
なかなかよかったです。

絵が手描きでやっているようで、
背景は色鉛筆で描いたような絵や、
水彩画で描いたようなタッチなど、
ほんわかしていました。

最近は、CGなどで映像の凄さを売りにしている
作品ばかりになったから、
そんな中で、今回のように、
手描きで温かい雰囲気を出している作品は、
逆に新鮮でした。

宮崎さんも、
「これが本来のアニメーションってもんなんだよ」
って言ってる気がしました。


ストーリーに関しては、フシギなところが多いけど、
子供のころは、そんな「フシギなところ」も、
そのまますんなり受け入れていた気がします。

この作品も、そうやって見たらいいのかなと思います。


今回のテーマはやはり、「愛情」でしょうか。
ポニョと、主人公の男の子との間の愛情。
その男の子と、お母さんの愛情。
お母さんと、その旦那さんの間の愛情。
男の子と、老人ホームのおばあちゃんたちの間の愛情。

宮崎さんの作品は、
人間の、温かい心を描いているので、
見ていると、「人間って優しくて、あったかくていいなあ」
と思えてきます。


それと、彼の作品に出てくる女性たちは、
やっぱりかっこいいですね。
みんな、綺麗で、それで元気で強い。
いつも、「がっはっは」と大口を開けて笑っています。
で、ちょっとヤバイ状況でも、
決まって彼の作品の中の女性達は、
男性よりもキリリとした顔をして、ひるむことなく、
前へと進んでいくのです。

今回も、そんな女性像を、主人公の男の子のお母さんに見ました。
かっこいいっす、宮崎駿の描く女性像は。


07.20.2008


追加:
あと、この映画の始まりには、「はじまり」っていう
言葉で映画がスタートして、
終わりには、「おわり」って終わった。

後で考えてみると、まるで紙芝居を見ているようだった。

紙芝居を見る子どもたちは、見終わった後、
「でも、あれっておかしくねえ?」なんて言わないっしょ?
この作品も、そうやって子どもの心で見るもんなんすよ。きっと。


それと、映画の最後で、
「この映画をつくった人たち」って言って、
製作者の名前が、全部手描きの小さな絵と一緒に出てきた。
見ると、いろんなものがあった。
きっと、彼らの好きなものや、最近はまってるものとかを
描いたのかなあ?と思った。
そんなところにも遊び心があって、
やっぱり絵っていいなあと思いました。


追加2:

あと、話の中で、海が荒れてしまって、
家に電気やガスが無くなりかけたシーンがあった。

そのとき、男の子のお母さんが、
「水は出るかな〜?」とか。
「ガスはつくかな〜?」とか言って、
蛇口をひねったり、
火をつけるシーンがあった。

それを見ていて、
「ああ、普段の生活で、蛇口をひねるだけで水が出て、
 ボタンを押すだけで火がつくなんて、
 当たり前に思ってるけど、すごく素晴らしくて恵まれてる
 ことなんだよな」って、
改めて気づいた。

宮崎監督は、
今の便利になりすぎて、
その便利さが「当たり前」になりすぎてしまっている日本に、
メッセージをそういうところから送ってるのかもしれないね。





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コメント一覧

2. Posted by Shun   September 14, 2008 16:41
サキさん、

コメントありがとう!それと、返事が遅くなってごめんなさい。

宮崎駿監督は、本当に子供の動きとか、人のしぐさ、表情、
そういったものをうまく捉えてるよね。

今回の映画も、サキさんが言ったように、色使いも凄く綺麗だったし、
本当、絵本の中のようだったよね。

またEmailの方にゆっくりメールするね。

俊輔
1. Posted by 早   August 26, 2008 20:51
俊輔しばらく更新してないけど元気ですか?

私もポニョ見て来たよ♪

宮崎ワールドに感動しました!
なんでこんな色づかいができるんだろう!!
なんでこんな世界を想像して描けるんだろう!!ってね。

内容どうのこうのより、登場人物のしぐさとか、行動とかに反応してしまいました。

ミルクティーかな〜?超おいしそうだったよね。

子供の頃にこんな事があったらいいな〜って思ってた事が描かれててさ、でもそういうことって年取ると全然忘れてたのに、私よりおじいさんの宮崎監督はそれを忘れてないってすごいよね。

本気で映画の中にはいれたらいいのに!って思った映画でした♪

私も宮崎ワールドに登場するかっこいい女性目指して日々がんばります!

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