March 27, 2008 23:37

「ロイ、ランディ、ジーンとの別れ」

3月27日木曜日11時40分

Steve, Susan, Simon, Chisako, Kyosukeと
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今、スーザンの家。
今日ここには、午後の3時過ぎに着いた。
着いてすぐ、スティーブと恭介が迎えてくれた。
恭介は、俺の姿を見るなり、「一緒に遊ぼうよ」てな感じで、ずっと跳ねまくり。
前よりも足の筋肉がついたっぽい。

すぐに恭介と庭やら家の中で遊びだした。
ちさことも再会して、3人で一緒に、近くの公園まで歩いて遊びに行った。
恭介はずっと走り回り、動き周っている。

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6時ごろ、スーザンが仕事から帰ってきて、俺とちさこと恭介とスーザンの4人で、
近くの「Super Burrito」へ。
ブリトーを食う。

帰ってきて、色々話した後、
3人で「What Woman Want」の映画を見る。

それで、今のこの時間。

昨日は日記を書く時間がなかったので、今書く。

*****

昨日の朝は、ロイの家族とのお別れ。
朝7時半に起きて、支度をした。
次の目的地、レディングで、ノアの両親に会いに行く予定だったが、
ノアのお母さんのパッツィが、仕事のため11時半には家を出なければいけないというので、
その時間までに彼らの家に着く約束をしていた。
そのため、ロイの家を、9時半ごろには出なければならなかった。

****

俺とロイ、真ん中の絵は、ドラゴンボール
ドラゴンボールがきっかけで、俺とロイは友達になった
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みんな起き出して、リビングのカウチに座って、お茶を飲んだり。
俺はベッドを片付けて、シャワーを浴びて、荷物を整理したり。
9時ごろ。ジーンが急いで、朝ごはんを作ってくれた。
スクランブルエッグと、ソーセージ。
今日は、ロイとランディも、クラマス・レイクへ、釣りに行くらしい。
泊りがけで行くので、帰りは土曜日になるとか。
この日が水曜日だったから、3泊することになる。
今日は俺も出るし、ロイとランディも一気に出ちゃうから、
ジーンはきっと寂しくなるだろうなと思った。

ジーンの作ってくれた朝ごはんを食べ。
すごく美味しかった。

9時半ごろ。みんなが食べ終わった頃、
家に電話がかかってきた。
ランディが取ると、どうやらセールスの電話。
ランディの持った受話器から、少しだけ声がこぼれて聞こえたので、
俺もなんとなくゲスできたが、
その声は、一瞬も止まることなく、ずうっと喋り続けていたので、
俺はまるで、テープか何かのように思った。

中々話し終わらない声を相手に、
「やれやれ」という感じで、変な顔をしているランディ。
その光景が面白かった。

やっとこさ電話を切り終わった後、
ランディいわく、
「ちきしょう!シュンに電話に出させて、日本語で話してもらえばよかったな。そしたら電話越しの相手も、面食らっただろうに。せっかくのチャンスを逃したぜ!!」と笑っているランディ。


最後に歯を磨こうと思ったら、ロイがトイレに入っていた。
ちょっと待つと、ロイが出てきた。
「やれやれ」と言いながら、長い戦いの末、トイレから出てきたロイ。
俺が、「I’m gonna go in there(今度は俺が使うよ)」と言うと、
「Wow, it’s gonna be challenging!!(相当の覚悟が必要だと思うよ!)」と。

つまり、ロイがウンコした後で、トイレが臭いってこと。
この家では、いつも誰かがウンコした後は、「今入っていったら相当ヤバいぜ」と、お互いにジョークを言い合っている。

今回もどうやらロイは、俺が本当にバスルームを使うとは思わなかったらしい。
しかし、俺が本当に入っていこうとすると、
ランディもロイも声をそろえて、「Are you really gonna use the bathroom now!? You should at least wait 1 or 2 minutes to let the air out!(本当に使うのか!?せめて後1,2分は待って、臭い空気が出るのを待ったほうがいいぞ!)」と。

どうやら中はマジでやばいらしい。俺は笑いながら「OK」と言って、少し待つことにした。
しかし、俺もウンコがしたくてもう待てない。

約1分後に、「もう待てねえから入るわ、ロイ」と言うと、
「ターラ、ターラ、ターラターラターラターラ・・・・!!」と、
ジョーズのテーマを歌うロイ。
ランディはおかしそうに、ケラケラ笑っている。
この家族はいつもこんな調子だ。
誰かがトイレから出てきた後、その後にすぐ誰かが入ろうとすると、
入るのに合わせ、ランディが「タラララ〜ン」とか言っている。

トイレに入りながら、この家族はこんな気取らないところがいいなあと、
すごくおかしく思ってた。

*****

俺がトイレから出てくると、ランディとジーン、ロイは、
キッチンで3人、何かをひそひそ話していた。
俺が全ての荷物を持って近づくと、ランディは、「じゃあ俺は先に外に行っている」と、
一人先に出て行った。

ジーンが俺の顔を見ると、俺に手を回してきて、大きなハグをしてくれた。
「また必ず帰ってくるのよ」と。
ジーンの目は涙で濡れていた。

ロイも、「So, you are really leaving now(本当に行っちゃうんだな)」と。
ジーンは、「You’ve been a good brother to Roy(あんたは本当にロイのいい兄弟となってくれたわよ)」と。

外に出て行って、車に荷物を詰めた。
車のエンジンをかけた。

また外に出て、最後のお別れの挨拶をする。

いつも、この瞬間が一番いやだ。
しかも、今回は、本当に最後のお別れだったから、本当に嫌だった。


この朝は風が強かったので、ランディが向こうでしているマキ割りを中断して、
こっちに歩いてくるまで、
ジーンと二人で、風除けのために、家の隣のボイラールームの影に立った。

ロイはランディを呼びに行った。

ランディとロイがこっちに来た。
「Well」と言って、ロイにまず、「今まで本当にありがとう」と言って、
握手とハグをした。
ロイは、悲しそうな目をしていた。
ロイはいつも、別れのとき、悲しそうな目をする。
そういう目を見ると、こっちも悲しくなってしまう。

次に、ランディ。
ランディはただ、ガシっと硬く握手をしてくれて、
ぎゅっと抱きしめてくれた。
「今まで本当にどうもありがとうございました」と言うと、
ランディはただ、うなずいていた。
下のほうを見て、帽子のつばで、目が見えない。

最後に、ジーン。
ジーンの目を見ると、もう泣いていた。
「今まで本当に色々とありがとうございました」と言うと、
「You come back again」と。
ぎゅっとハグをしてくれた。
またジーンの目を見ると、泣いている。
「It was so fun having you here」と言いながら泣いているので、
俺も「It was so fun being here with all of you」と言いながら、
泣けてきた。
言葉がうまく言えない。
泣けて、前がよく見えない。
見ると、ランディとロイも目をうるわせている。

今まで俺は、彼らに本当にお世話になってきて、
本当は、もっと色々気の利いたことを言うべきなんだろうけど、
もっと、言葉にすることはたくさんあるんだろうけど、
実際、彼らに言える言葉は、「Thank you」
心からの「Thank you」、その一言しか言えない。

今まで色々、自分の気持ちをいい表す言葉を身につけて来たはずなのに、
最後の最後で言う言葉は、「Thank you so much」、
それしかなかった。



ジーンが、「サンクスギヴィングにいつも来てくれて、本当に嬉しかったわ」と言ってくれたので、
「また、いつの日かサンクスギヴィングの日にひょっこり現れますよ」と言ったら、
みんな笑った。
それで、ちょっと悲しい緊張がほどけた。


また、みんなに一人ずつ、ハグをした。
ロイ。
ランディ。
そしてジーン。


車に乗って、シートベルトをし、
運転席側の窓を下げた。
みんなこっちを見ている。

みんなに「Bye」と言い、
車をバックさせ、
もう一回、アクセルを踏む前に、みんなの方を見て、「さようなら」と言った。
3人の顔を見ながら。
3人の、手を振って見送ってくれる姿を見ながら。

またいつか、この家に、遊びに来れることを、願いながら。




本当、別れの瞬間ってのは、いやなもんだ。


*****

この後、途中、雪や霧や雨で、先が真っ白になって、ほとんど前が見えない中、
気をつけて車を走らせながら、
何とか無事にノアの両親の家に着いた。

続きは、また明日で。

3・27・08


ジーン、ランディ、ロイ(2005年11月の写真)
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