December 07, 2007 22:33
「American Gangster」
11月2日公開のこの映画。ちょっと遅れて見に行って来ました。
映画情報はこちら
映画の予告
いやあ、長かったですね。2時間38分!
もう少し短くまとめてくれれば、途中で緊張の糸が切れずに、テンポよく見れたんですけどね。
デンゼル・ワシントンは、相変わらず根性の入った演技をしていました。
彼がスクリーンに映ると、他のどの役者よりも光っているのが分かります。
彼には、見るものの目を虜にするオーラがありますね。
特に彼の目がいい。
遠くから獲物を見定めるときの眼差しは、ぐっと来ます。
恐らく、ラッセル・クロウ演じる警官のエピソードをもっと少なくして、
焦点をデンゼル一人だけに当てれば、
まさに「アメリカン・ギャングスター」がテーマだということに焦点を置け、なお映画もスッキリとまとまったのではないでしょうか。
しかし、本当の悪玉が警察だったりするところを考えると、
ラッセルのような純粋に頑張ってる警官がいるってことも描かないと、
話の釣り合いがとれないのかもしれませんね。
しかし、やはりちょっと長すぎましたね。
もう少しうまくまとめてれば、100点。
*****
最後に、デンゼルが刑務所から出てきて、ストリートに立つとき。
町にはヒップホップが流れ、町の雰囲気は彼が町を占めていた頃からは、明らかに変わっている。
その中で、少しあっけにとられた感じで、ただ一人、デンゼルはたたずむ・・・。
*****
このシーンでは、すでに、当時いた「本物」のギャングが町を支配しつつも、うまく人々のために人々の生活をコントロールしていた時代は終わり、
「ギャング」=「スタイル」になってしまったという、品のないギャングが町に溢れるようになってしまった変化を目の当たりにしたデンゼルの虚しさを、うまく表現していたのではないだろうか。
という意見を、映画の後に彼女から聞き、なるほどと思いました。
もう、品のある、本物のギャングは、デンゼル演じたフランク・ルーカスの時代で終わってしまったという・・・
12・07・07