December 04, 2007 13:56

旅三日目!(後半) To Noah's Home

2007年11月23日 金曜日 夕方

***

俺たちの車のトランクには、発布スチロールの大きな箱が載っていた。

ジーンが今朝詰めてくれた、昨日のディナーからの、ターキーやクランベリーソースなどの残りを、ジップロックに真空パックしてくれて、それを朝ジーンが近くのスーパーで帰ってきてくれたこの箱に、氷と一緒に入れてくれたものだ。

それと一緒に、帰りの山道をレディングへ向かう。

ここからレディングまでは1時間半。

彼女と、「ロイの家族はみんないい人たちだったね」と話しながら、くねくねで暗い山道を気をつけながら運転した。超安全運転でゆっくり走る俺の後ろには、かなりの車が詰まっていて、背中に汗をかきながらヒヤヒヤして運転した。

途中タチションのために止まったとき、空気がやけに綺麗だった。
山奥の空気は違いますな。

***

7時ごろ。
やっと、レディングのノアの家に着いた。
ノアは今、友達の家に遊びに行っていた帰りらしく、家にはいなかった。

家の前に車を停め、外に出ると、家のドアが開いて、ノアのお母さん、パッツィが出てきた。

「Hello Shun!!」

パッツィとハグをする。彼女も。

家の中に入ると、ノアのお父さん、デイビット、
そして、ノアの兄貴のセス、彼の奥さんのジョッスリン、そして彼らの赤ちゃん、「ベラ」ことイザベラも家にいた。

みんなにハグをする。

ベラは、この前7月ごろにちょっと会ったけど、また更に大きくなっていた。
髪がずいぶん伸びて、可愛くなっていた。
相変わらず目が大きい。

m and b

ベラと。
(写真は次の日に撮ったもの)




俺の彼女は、ノアが日本から今年の夏に帰ってきた際、ノアの家族たちと一度ニューポートビーチ(ロングビーチの近く、セスとジョッスリンが今年の夏に越してきたところ)で会っていたので、これで彼らに会うのが二回目。

前回にノアやデイヴィットと話した際、すっかり意気投合した彼女は、今回の旅でも、ノアとノアの家族に会うのを楽しみにしていたそう。

彼らに再会してすぐに、彼女はデイヴィットとすぐに話し込み、イタリア語の本をプレゼントされていた。

彼らが聞く。
「お腹は空いてる?」
これからディナーが始まるそう。
俺たちはさっきロイの家でターキーサンドイッチを戴いていたけど、
またご飯を戴くことにした。

俺たちが着いて10分ほどした頃、ノアと彼のルームメイトのリッキーも家に着いた。
リッキーとは、今年の4月の春休みに会った以来。
またの再会。

彼らとも握手をして、さっそくディナーへ。

***

ディナーは、昨日の残り物の、ターキー。
アメリカではどの家族も、サンクスギヴィングの次の日には、前日の残り物のターキーを食べる。

デイヴィットの横に座り、食事をしながら、この家でのターキーは何パウンドだったのか聞いた。
なんと、28パウンドだったらしい!
その理由も、今年は10人がディナーに集まったそうだから。

パッツィの作ってくれた美味しいヤム芋を、去年と同じように喜んで戴いた。

***

食べ終わり、ノアが、「近くの川まで歩きに行こう」と。
いつもノアの家に来た際には、近くに流れる川の上に架かっている橋まで、必ず歩きにいく。
そこまでは片道15分くらいだが、色々話しながら、歩く。
(ノアにとっては、小さな家で、両親も近くにいて、親の前では話せないことも、この道のりの間では話せるのかもしれない。)

いつものように色々話しながら歩いた。

***

帰ってきて、ノアとリッキーは、すぐにサクラメントまで車で帰った。
この日はサクラメントまで彼らは帰ることを決めていたが、
俺が早めにロイの家を切り上げなかったため、結局1時間くらいしか会えないこととなってしまった。

実は今回、サンクスギヴィングのディナーにも、ノアに誘われていたのだが、
ロイの家も22日にディナーをして、しかもロイはその次の日にはお父さんと釣りに行く予定だったので、22日にロイに会いに行かないとロイには会えないということで、仕方なくノアの家のディナーはキャンセルすることとなってしまった。

サンクスギヴィングは、アメリカでも一番大きなお祭りなため、
そして、同時に家族が集まる大事な時でもあるため、
この祭日がアメリカに家族にとって意味するものは大きい。

同時に、ノアの家では、特にこの日を特別に扱っているので、
この日にどこかの家族から招かれることとは、とても光栄なことで、
この招待を一度受けた後に、それを後で断ることは、大分非常識なわけです。
特に、ノアの家にとっては。


今回、そんな理由で、ノアの招待を断ることになり、
ノアちゃんは大分、不快に思ったようでした。
しかも、その次の日も、俺がかなり遅く彼の家に着いたため、
彼は大分機嫌を悪くしていました。

まあ、俺も断りたくて断ったわけではないのですが、
それが結果的に、ノアの機嫌を損ねてしまったので、
ちょっと今年は申し訳ない気持ちでした。


まあ、ノア君もずいぶんと機嫌がコロコロ変わるヤツなので、
次回会ったときには、機嫌よくなってるといいんですけどね。

***

ノアとリッキーが去る際に、記念撮影。

1n and me






俺を持ち上げたせいで、腰がおかしくなったノアは、
お父さんに背中を伸ばしてもらっていた。

n b 1






その時のノアは、まるでブタみたいだった(おっと失敬)。

n b2











親父に腰を伸ばされるノアと、それを一生懸命するデイヴィットを、兄貴のセスは、横で腕を組んで見守っていた。


ノアの腰を伸ばした後、自分の胸ポケットに入っていた眼鏡がつぶれたデイヴィット。
「Oh, my glasses!!」とか言って必死に形を戻していた。


***

彼らが去った後、夜の山道の運転で疲れきった俺は、
早めに寝たかったが、
俺の寝場所は居間だったため、まずはパッツィがソファベッドを延ばしてくれて、それにかけるシーツと毛布をくれた。

そこに座って、パッツィと少し話していた。
今年は10月辺りから、この11月末のサンクスギヴィングまで、
全ての週末に何かしらの予定が入っていたらしく、もう疲れきってるとか。

「I was happy to have a Thanksgiving, but I am happy that it's over too(サンクスギヴィングを今年も迎えられて幸せだったけど、同時にそれが終わって、とても嬉しくもあるわ)」

と、ほっとした顔で話していた。

隣では、デイヴィットと彼女が、話に花を咲かせていた。

途中でパッツィがベラの様子を見に行ったため(ベラの両親のセスとジョッスリンは、10時からの映画「Enchanted」を見に、隣町のアンダーソンまで行っていた。ベラの子守はパッツィが引き受けていた)、俺はデイヴィットと彼女の話に加わった。

***

デイヴィットと彼女は、確かそのときは、英語の単語の中で、フランス語から派生した言葉(洗練されたように聞こえ、普段の一般会話ではあまり使われない---"Prohibited","Abandon"など)と、ゲルマン系から発生した言葉(普段の会話で使われる、簡単な単語---"Make","Get", "Take"など)の違いの話をしていた。


このブログでも何度も触れているが、デイビットは非常に賢く、頭がよく、知識が半端じゃない人である。
彼は常に本を読み、そうして得た知識は、ほとんど頭の中に入っている。
彼と話すと、すごく触発される。
まさに、「生きる辞書・百科事典」。


その後話は、「F**K」の語源の話に変わった。
彼女は前から、この言葉がどう出来たのか不思議だったらしい。
デイヴィットはこの歴史もしっかり知っていて、俺たちにわかりやすく教えてくれた。

(その昔、中世の時代、兵士たちは弓矢を持っていた。一度敵に捕まると、もう二度と弓を放てないように、右手の中指を落とされる習慣があった。

 そんな中、兵士たちが戦闘の舞台で、敵側の兵士にに挑戦をふっかける場合、相手に向かって、中指を立てて見せながら、"pluck yew"(俺はまだ弓を引けるぞ=俺はお前を倒すことができるぞ)と言って罵り合ったのが起源となり、それが次第に、今で言う「F**K」に変わったというもの。ちなみにこれは数多くある内の一つの説である)

そこから、色々なことに話が及び、歴史、常識、価値観、その他色々なトピックに渡り、話は広がっていった・・・。

***

俺は久しぶりに、普段使っていない脳の部分を刺激されたようで、本当に楽しかった。
デイヴィットは、非常に頭がよく、相手に分かりやすいように話をしてくれる。
そして同時に、いつでもユーモアを忘れない。
必ず話の終わりや途中には、ジョークが入る。

そして、彼のすごい所は、自分のことや、自分の考えを、客観的にいつも見れるところ。

彼はクリスチャンの牧師さんだが、決してクリスチャンがこの世の中で「唯一の正しい存在」ではないことを知っている。
だから、彼の意見も、この世の中の一人の人間が持つ、「一意見」でしかないことを心得ている。

また同時に、彼はアメリカ人、そして、北カリフォルニアのレディングという田舎の町に住む人間だということも心得ている。
だから、彼の意見は、やはり一つの考えでしかない、ということを知っているため、
彼は常に、他の人の意見を参考に聞こうとする。

今回も、俺たち日本人から見た意見を聞かせてくれと、アメリカについての意見、この国の文化、いいところ悪いところについての意見など、色々話し合った。


結局、夜中の12時まで話していたが、
非常に楽しく、教養的な3時間ほどだった。

途中、何度もベッドルームから、
「David!! Don't make them bored!! They are our guest!!(デイヴィーッド!!お客さんを退屈させるんじゃないですよ!!)」と、パッツィが叫んでいた。

その度にデイヴィットは、「Okay, I know. They are too polite to say that they are getting bored(分かってるよ。この二人は、礼儀正しすぎて、私の話がつまらないと言えないからね)」と返していた。


デイヴィットは、きっとヘタな教師よりも、ずっと知識もあるし、話もうまいと思う。何か久しぶりに、教授と話したようだった。

***

12時ごろ、頭も体もフラフラになった俺は、ベッドでぐっすりと寝ましたとさ。

(続く)
 


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