November 29, 2007 23:09

旅二日目!(後半) Thanksgiving Dinner at Roy's home

jean roy


Roy, Jeanと




2007年11月22日 木曜日(前半からの続き)

バーニーからの山道を越え、4時半頃やっと、ロイの故郷、マッカーサーに着きました。

小さなダウンタウンにあるポストオフィスの横の道を通り、突き当りを右に折れて、家が集まった一帯の中にある小さな道を通って、ロイの家の前に出ます。

車を停め、外に出て、上着を着ていると、誰かが家から出てきました。
ロイです。

「ヘーイ!シューン!」

相変わらずのロイ口調です。

彼と握手をし、家の中に入りました。
家を入ってすぐのところにあるキッチンでは、ジーンとランディが、ディナーの準備をしていました。
「Hi Jean! Randy!」
「Hi Shun!」

二人とも元気そうです。
彼女を二人に紹介し、お土産の梅酒とカードを渡しました。
洗面所で手を洗って、すぐにディナーの開始です。

***

今回も相変わらず、大きなターキーに加え、ジーンの作ったパン、マッシュド・ポテト、グレイヴィーソース、ラズベリーソース、フルーツサラダ等、たくさんの品数がテーブルに並びます。

ジーンの作る料理は、とても美味しいです。味付けがとてもいいのです。
アメリカの人たちが作る料理は、あまり「おいしい!!」と言えるような品があまりないのですが、彼女の作る料理は、どれも本当においしいです。

22パウンドのターキー
turkey






食事をしているとき、最近の状況をジーンに色々と聞かれました。まるで実の母親に色々聞かれているようでした。


全ての料理をしっかり味わった後は、居間に行き、ランディと少し話して、お決まりのカウチに腰掛けて、テレビを見ました。
ジーンとロイは、彼女とキッチンのテーブルで、ずっと話をしていました。

3人が居間に来ると、どうやら彼女はジーンとかなり打ち解けたようです。
二人ともとても仲良くしていました。僕も嬉しかったです。

リビングルーム
livingroom






しばらくするとランディに聞かれました。
「So Shun, are you still living in a closet?」(まだクローゼットに住んでいるのかい?)

いや、もう出たよと言うと、ジーンがニヤニヤしながら、俺の方を向いて、
「Why don't you tell Randy who else was living there?(そのクローゼットに誰がもう一人住んでいたのかを教えてあげたら?)」と催促してきました。

どうやら、さっきキッチンで彼女とジーンが話していたとき、彼女がそのことを話していたらしいです。


ランディは、「なに?そこに他に誰かも住んでいたのか?」と驚いた顔をしています。
そこで、彼女が、「Me!」と。

ランディは「ワッハッハ!!」と言って思いっきり笑っていました。

彼女がランディに言いました。

「Because it was so small for 2 people and we were running out of air, becasue there is no window. We needed more oxygen」

(部屋が小さすぎて、二人で住むには狭すぎたんです。それに、部屋には窓が無くて、空気が足りなかったんですよ。もっと酸素が必要だったのでね)

それを聞くと、ランディはまたまた大爆笑です。ジーンとロイもまた大声で笑っていました。
土地の広いアメリカに住む彼らにとって、狭いクローゼットに住むということは、かなりヘンタイなのでしょう。しかも、そこに二人で住もうとしたこともね。

「I even bought a small plant to get more oxygen(酸素を取り込むために、小さなプラントも買ったんだよ)」と言うと、さらに3人は大爆笑でした。


***

そのあと僕らはカウチに座って、ゆっくりテレビを見たり、少し話したりしていました。
ロイは自分のジーンズが破れたので、そこをアイロンして補修しています。
床にきちっと正座をしてアイロンをしている彼の姿がとてもかわいかったです。

ロイが糸でジーンズを縫っていると、ジーンが「ロイ、頭の油をつければ。針の通りがよくなるわよ」と言うと、ロイはその通り、頭に針をつけて、せっせと縫っていました。

roy sawing






この夜は、運転などで疲れていたため、早めに寝ました。
ロイが彼の部屋とベッドを貸してくれました。
ありがとうロイ。

ロイの部屋
roys room







***

この家に来ると、とても落ち着きます。
アメリカの中で一番落ち着ける家です。
家のなかはとてもシンプルで、必要なもの意外何もありませんが、それがとても心地よいのです。
キッチンにある、今ではどこでも売ってないような、古くて小さいテレビなどが、とても好きです。

家の中には、家族の写真が飾ってあります。ジーンがそれらの写真を丁寧に説明してくれました。
ランディの若い頃や、ロイのまだ小さい頃。ロイが14歳の頃の写真は、まだロイの顔は幼い子供です。
自分の14歳の頃を思い出しながら、あの頃の自分と、その写真のロイを頭の中で隣に並べてみると、とても不思議な感じがしました。

ランディとロイ
roy and randy






そこにはロイの生まれたときの小さな写真がありました。

ロイは、予定日よりも10週間も早く生まれたそうです。その写真を見ると、隣においてあるケアベアよりも、もっと小さいロイ。
体重はなんと、2パウンド(907グラム)しかなかったそうです。
その小さなロイの写真を見ながら、ジーンは懐かしそうに話をしてくれました。

ロイは、ランディとジーンに、とても可愛がられています。特にジーンには、今でも小さな赤ちゃんのように、とても可愛がられています。
きっと、ロイがそんな風にして生まれたから、ジーンにはロイが、とても可愛いのでしょう。

ロイには上にお姉さんが二人いますが、二人ともロイと10歳以上、歳が離れています。
今回話を聞いていて知りましたが、ロイの前には、もう一人、別の男のこの赤ちゃんがいたようです。しかし、生まれて2週間ほどで亡くなってしまったとか。

その赤ちゃんの写真を見て、その赤ちゃんの話をしているとき、ジーンの目は涙で潤んでいました。

その後に生まれたロイだからこそ、しかも、体がそんなに小さいにも関わらず、今もこうして元気に育っているから、ジーンにはロイが、それだけ可愛いのでしょう。

***

ジーンは、生まれてから子供時代まで、今僕が住んでいるロングビーチに近い、ノアウォークという町、南カリフォルニアで育ちましたが、彼女のお父さんが50歳で亡くなってから、今のマッカーサーに越してきたそうです。そこで、高校時代に出会ったランディと結婚しました。

ジーンは今から2年前である2005年の3月にも、自分のお兄さんを、若くして亡くしています。お兄さんは、まだ55歳ほどだったそうです。


僕の彼女とも話していましたが、ジーンは、深い悲しみのある人です。
彼女は、深い悲しみがある分、優しさもまた深い人です。

僕の彼女が言っていました。
「ジーンは、きっと、彼女の人生の中で味わえる悲しみの量がこれだけあったとしたら、その量全てを、すでに若いうちに経験してしまったんじゃないかな」と。
「だから、ジーンはこれからはもう、幸せになるしかないんだと思うよ」と。

また、ジーンは、男性との縁に恵まれてこなかったんじゃないかと。
お父さんを若い頃に亡くし、自分のお兄さんも若くして亡くなり、ロイのお兄ちゃんにあたる人も、生まれてすぐに亡くなってしまった。
だからこそ、ロイが天使のように思えるんじゃないか、と。

そしてだからこそ、ランディに会えてよかったね、と。
ランディは、すごく優しくて、いい旦那さんだから。

今までは、ジーンのことを、ただのロイのお母さんとしてしか見てきませんでしたが、今回は僕の彼女から、女性の視点から見た話を聞き、ジーンがいかにロイが大事かを、よく分かるようになりました。

***

夜、カウチに座ってジーンと話していたとき、ジーンが僕に言いました。

「Roy is getting too independent. He doesn't want to come back home, so we got to go see him(ロイは最近、独立しすぎているのよ。彼がもう家に帰ってこようとしないから、今度は私たちがロイに会いにいかなければいけないわ)」

その目には、深い愛情が見えました。

***

その夜は、彼女とジーンの話をしながら、眠りにつきました。

(続く)




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