October 25, 2007 22:12
職場の人たちから、色々学ぶこと
今の職場は、非常に働きやすい。
人がいい。
働いている間も、人間関係のストレスが溜まらないから、
仕事に行くのが、楽しい。
終わった後も、いい充実感に満たされている。
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この会社の社長は、今、水泳にはまっている。
元々、野球少年だったという彼。
小さい頃は、星飛勇馬(ひゅうま)を、本気で目指していたらしい。
何かにはまると、それに思いっきり没頭してしまうという彼。
歳は46歳だが、とてもその歳には見えない。
今も、4年前には完全なカナヅチだったのに、独学で水泳を始めて、
今は週に3日、朝の6時から、仕事の前に泳いでいるらしい。
俺が、幼稚園から高校まで水泳をやっていたと言うと、
嬉しそうに話に飛びついてきて、もうそれ以来、水泳の話ばかり。
昼を一緒に食べに行っても、
「で、クロールのストロークがさ、こうなんだよね」と、
かなり熱くなって語っている。
他にも、マラソンなど、様々な運動をしている。
以前、友達のSさんに、
「社会的に成功している人は、どの人も、健康に非常に気を使っている」と聞いたが、
この社長もしかり。
毎日、水泳か、ジョギング、自転車での犬の散歩と、
1年365日、体を動かさない日はないらしい。
仕事中も、はきはきしていて、
一緒にいると、こっちも元気になる感じ。
今まで会ってきた、楽しそうに働いている社長さんとかって、
みんな、「若い」んだよね。
体も、心も、本当に若い。
まるで、高校生のまま、大きくなったみたい。
そういう人は、自分が興味が出たことには、
心から没頭して、それを達成してしまうんだと思う。
そういう感じで、ビジネスもやっているんだろうなと思う。
こういう人と同じ環境で働けることは、非常に嬉しい。
***
同時に、今、同じ職場で働いている、Yさん。
彼は、食と健康に、非常に詳しい。
この地域のレストランを非常によく知っていて、
どこのレストランが美味しいとか、
そこの味付け、
果てや、そこのレストランで働く人の名前や、誰がマネージャで誰がオーナーかなどの、社員の構成まで、かなり詳しい。
この前皆で昼休みに食べにいったインディアン・カレーのレストランでも、
「あの人がオーナーでね、一ヵ月半前に変わったんですよ。
あの人になってから、カレーの味は、かなりアップしたけど、
デザートがちょっと落ちてね」と、
やたらと詳しい。
どうしてそんなに詳しいのか聞くと、
店に来るたび、店員さんと話して、色々聞くそう。
昨日、またそのカレー屋に行ったときも、
新しいウェイターの名前を聞き、
店を出る際も、「Okay, thank you ____!!」と、
その人の名前を読んで挨拶していく。
それは、レストランに限ったことではない。
職場でも、荷物を届けに来たり、運んで言ってくれるトラックの運転手など、
その場限りの出会いの人でも、必ず名前を聞き、
「Thank you, drive safe!!」と、必ず声をかける。
普通はそんなに皆、トラックの運転手に対しても丁寧に接しないから、
そうされた運転手たちは、嬉しそうな顔で帰っていく。
このYさん。人との「会話」が非常にうまい。
隣の職場の人たちが、こっちにちょっと顔を出しにきても、
相手の言葉に対し、的確な言葉を返し、
会話をポンポン成立させていく。
日本人では、いくら英語の発音がうまくても、
その話す「内容」がないと、結局は、「会話」にはなりえない。
どんなに発音が下手でも、語彙数が少なくても、
相手が発した内容に対して、うまい「内容」を返せば、
会話は続くもの。
このYさんは、もちろん日本人らしい英語を話すが、
その言葉選びがうまく、聞いていて、非常に「会話」がうまいなあと思う。
それでいて、日本人らしく、相手を気遣うことも、会話に入れる。
こういう会話が出来るってのは、素晴らしいなと思った。
***
それから、Yさんは食に関しての知識も豊富。
何が体に良いかとか、何を食べると、疲れが取れるかとか、
その体の仕組みから、栄養素の解説まで、やけに詳しい。
これまた何でそんなに詳しいのかと聞くと、
友人で、そういうのに詳しい人がいると言う。
それにしても、彼もずい分物知りだ。
疲れには、海の塩がいいとか、
梅干は、何にも勝るスーパー食品だとか、
そういう話を、休憩中に、色々聞かせてくれる。
同時に、俺も、今までの自分の旅の話とか、
他の職場の話とか、
そういうのを話すと、色々興味深そうに聞いてくれる。
お互い、色々な情報を交換し合って、
非常に楽しい。
***
今日思ったのは、
今まで自分の人生の中で体験してきたことって言うのは、
何一つ、ムダにはなってないんだなってこと。
高校の頃、バカみたいに水泳に打ち込んだのも、
今では、そのおかげで、
会社の社長と、水泳トークで盛り上がれる。
手のかきはこうですとか、
社長に、自分が何かを教えることが出来る。
旅をして来たのも、
その話をしただけで、今の職場の人たちに、初日で打ち解けることが出来た。
アメリカを野宿で一周したとか、
カンボジアでは、ハエがたかる一杯5円の屋台のラーメンを食べたとか、
グアテマラには、10日間で、220ドルしか持って行かなかったとか、
そういう話をすると、凄く面白がられて、
一気に打ち解けた。
自分がスターバックスで働いて、その会社の教育方法や、衛生面の管理方法、
店の管理方法などを学んだおかげで、
今の職場の人と、その話ができ、色々と相手の参考になることを言うことができる。
そういう、今までしてきた、何らかのこと。
その時は、「これは本当に意味があるのかな」なんて思っても、
その時、そのことに、しっかり打ち込んだおかげで、
そこで学んだ「何か」が、いつの間にか、自分の身についていて、
その体験が、他の場所で、生かされることが何度もある。
そういうのを繰り返していると、自分の人生で体験してきたことは、
何一つ、ムダはないんだな、
全て、必ずどこかで、役に立つんだなと、
実感する。
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ちょっと前までは、いい仕事が見つかるかとか、
自分の力だけで食っていけるのかとか、
この道でいいのかとか、
色々不安があって、足を踏み出すのにビビッてた時期もあったけど、
今は、どんな一歩だろうが、
その一歩は、必ず成長へ向かっていることを実感する。
その道で正しいのか、不安になって、一歩も踏み出さないより、
思い切って、一歩踏み出してみた方が、
ずっといいこと。
自分の人生に、正しい「方向」はないこと。
どんな方向への一歩でさえ、
少しでも今の時点から進んでいれば、かならず、それは自分の成長に繋がること。
それを、何となく実感している。
***
いい職場に巡り会えたせいで、色々といい刺激をもらっている。
そして結局は、人の性格がものを言うんだなと。
短いスパンで見たら、一見、損をしていたり、効率が悪く見えても、
長い目で見たとき、結局、正直な人、性格がいい人、
人に優しくする人、人に敬意をもって接する人、
嘘をつかない人、正直な人、
ずるをしない人、真正面から、正々堂々と勝負する人。
そういう人は、必ずいい方向に行くんだなと。
それを、今感じてる。
10・25・07
*写真は、全然関係ないけど、
今描いているゴクウの絵ね。
キャンバスが前のに比べてちっちゃいから、
中々描きにくいね。
ま、これからどんな風に色がのっていくか、
どうぞお楽しみあれ。
(これは一番最初の下書き)