September 23, 2007 18:55

Cirque du Soleil-"O"

ヘンタイ

9月21、22日の二日を使って、ラスヴェガスに「O」を見に行ってきた。

「O」とは、カナダのサーカス団、シルク・ド・ソレイユ(Cirque du Soleil)により、毎晩ヴェガスのホテル、ベラッジオで公開されているショー。

この劇、彼女が、アメリカに来る前(4年以上前)から見たかったらしく、今回、彼女の誕生日に合わせて、見に行くことになった。
実際のところ、俺は正直、あまり興味がなかった。

***

行って見て、驚いた。
まず、舞台設定がすごい。
ステージ上に天井から垂れている、大きな濃い赤のカーテン。
それが、劇が始まったとともに、ものすごい勢いで、
真ん中の方から天井へと、引っ張られ、幕が開いた。

そのカーテンの動き方は、
今まで見たことがなく、
「何だこれ!!??」と、まるで夢の中にいるみたいだった。
そう、何か恐い夢が始まる前兆みたい。

そこから、数々のアクターが現れ、色々な技を披露する。

要は、かなり高度な技術を持ったサーカス団が、
ストーリー仕立てで劇を行う、というのがシルクドソレイユの根本だが、
その技術はもとより、
舞台装置、コスチューム、
それらの全てが、かなりのレベルで作ってあり、
さすが、ただのサーカス団じゃないな、という感じだった。

***

さっきウィキペディアでこの劇について調べて見たら、
どうやらこの舞台装置、相当の仕掛けがしてあるらしい。

http://en.wikipedia.org/wiki/O_(Cirque_du_Soleil)

まず、観客席と舞台の間には、空気のジェットによる、「見えない壁」があるらしく、舞台上の温度は常に高く、そして、観客席の温度は、常に心地よい寒さの温度にしてあるらしい。観客席には、数席おきに温度計が設置してあって、それで温度をいつもチェックしてあるとか。


また、この劇、
舞台上の大きな床が、下に降りて巨大なプールになったり、
(深さは相当ある)
その床が一番上まで上がってきて、完全な舞台になったりと、自由自在に変わるのだが、
毎回床が水中から上がってくるたび、その水が観客席に溢れ出ないよう、
床には、いくつもの数え切れないほどの小さな穴があいていて、
そこから水が下に落ちる仕組みになっているらしい。

また、水中に入っていったアクターには、
水の中にある"underwater communication system"により、常に水中で、息が出来る仕組みになっているそう。


そして、各アクター用のコスチュームも凄い。
それぞれのコスチュームは、肌にピッタリ付く仕組みで、その体の動きがよく見えるようになっているのだが、
これらのコスチューム、20回公演分で、もうダメになるらしい。
そして、 一人のアクター用に数枚のコスチュームを作る費用だけで、$10,000(約120万円)かかるとか。

また、アクターは何度も、水に入ったり出たりするのだが、
その見た目を常にフレッシュに保つため、
何回か水に入った後に、また新しいコスチュームに着替えるとか。


今回自分たちが買ったチケットは、一番安いやつで100ドルぐらいだったが、
一番高いチケットは、200ドル以上する。

何でただのサーカスでこんなに高いの?と疑問だったが、
その劇を見て、まずその完成度の高さに納得。
そして、家に帰って来て、
劇にかかるその費用と、舞台の技術の高さに、
確かにこの値段は妥当だわと、納得した。



同時に、それぞれのアクターの皆さんも、かなり命がけなわけで、
めちゃくちゃ高い(60フィート上の)ところから、小さな3角形のスペースにダイブしたり、
横にグングン動く船のような模型で、アクロバットしたり、
ロシアン・スイングと呼ばれるブランコみたいな装置から、
アクターがボンボン飛んだり、
もう本当に、目を覆いたくなる様なヤバい演技ばかりだった。


でも、劇を見に行く前に、すでに見に言った友達が言っていた様に、
その人間離れした動きも、最初は物凄く驚くものの、
ずっと見ていると、段々それが”フツウ”になってくるもので、
目が驚かなくなってくるんだよね。
だから、「もっともっと」と、更なる刺激を求めてしまう。


それにしても、何か、夢の中にいるような90分間でしたな。



劇の一部はこんな感じ。
実際に行ってみて見たい人は、これを見ない方がいいかも。

***

劇の終わった帰り道、ベラッジオのカジノを外に出ようと歩いていると、
前を、一組のカップルが歩いていた。
その男性の方をさして、彼女が言った。

「あの人、ヴィンセント・ギャロに似てない?」と。

俺は、ヴィンセント・ギャロが誰か分からなかったから、
「さあ」と言って歩いてたけど、
その内、横から二人の女性が出てきて、その男性に話しかけた。
男性は歩きながら、その女性の話をうんうんと頷いて聞いては、
笑顔を向けている。

その女性の話を聞くと、
なんだか、あなたの作った映画のファンですとか、そんなことを興奮して言っていた。

その女性が去るとき、「It was nice meeting you」と言うと、
彼も、「It was nice meeting you, too」と言い、丁寧にお辞儀をした。

そして、そのままその男性は、俺たちの前を、隣の綺麗な女性と歩き続けた。
やっぱり、本人だったみたいね。

gallo


彼女いわく、最初に劇場を出たとき、後ろを振り返って周りを見渡したとき、
その男性だけが、パッと目に入ったらしい。
なんか、スポットライトが、その男性だけに当たっていたみたいだったとか。
何か、彼の周りには、オーラが見えたって。

で、どっかで見たことある顔だなと思い、最初は、友達の友達かなとか、他のアクターかなとか、色々考えていたらしいけど、その俳優かなと思ったらしい。

で、またカジノ内を歩いているとき、またその男性と女性のカップルが俺たちの前に現れて、前を歩き出したら、その一般人の女性が話しかけて、本人だと分かった。

なんか俺の彼女は、成田空港でも毎回誰か有名人とあったり、
こっちでも、歌手にあったり、日本でも誰かにあったりと、
ずいぶん芸能人にあう確率が高いんだよね。

フシギですね。


9・23・07



トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Archives
記事検索