August 27, 2007 23:50

「文化の違い」

あともう一個思うのは、白人はチップがいいってことね。
ベルモントショアーという土地柄もあるのかもしれないけど、
(ここは金持ちの白人が多い)
チップを気前よくボンと置いていく人が多い。

逆に、アジア人の客は、本当にチップを置かないね。

それはアジア人はケチだからかね?と彼女に言うと、
「文化の違いじゃない?」と。

確かに、アジアの国には、「チップを払う」っていう習慣がないからね。
結構、人々の行動って、
その人が気前がいいかとか、その人がよく気が利くかとかよりも、
「その人の文化なのか」ってのが、原因のことが多いからね。

例えば、アメリカでは、歩いていて人にぶつかりそうな時、
「Excuse me」つって、あらかじめぶつかる事のない様に、スペースを作ってもらうか、
こっちが通ることを知らせる。
もしもぶつかってしまったら、かならず謝る。
アメリカの文化では、他人と接触したりぶつかる事は、本当に失礼なことだから。
もしもNYみたいな人が本当に多い大都会でも、
もしも誰かにぶつかったら、必ず謝る。
「Excuse me」と。


しかし、日本とか中国では、こんな文化はない。
日本だったらまだ、ぶつかったら「すみません」と言って謝るけど、
東京とか人ごみの多いところに言ったら、いくらぶつかっても、何も言わない人も多いもんね。
しかも、ぶつかりそうだから、「すみません」と言ってスペースを予め作ってもらっておいて、人の後ろとか横を通る習慣もないもんね。
アメリカから日本に帰る度に嫌になるのが、このポイント。
人が誰かにぶつかっても、中々謝らない。

そして中国なんか、去年行ったけど、ほんと凄かった。
道行く人が、みんな自分にぶつかっていく感じ。
まるで必ず人に当たっていくのが習慣なのかと思った。

ま、これは、アメリカは土地がたくさんあって、
日本や中国は、土地が狭い+人が多いってのもあるんだろうけどね。

***

こんな風に、この点だけを世界的に見ると、
アメリカの人々は礼儀があって、日本や中国では礼儀がないみたいだけど、
逆に、このアジアの国々の方が「礼儀正しい」とされる点はたくさんある。

例えば、日本や中国だったら、年上を敬うし、相手を「尊敬する」という観念が、
小さい頃からの教えで、必ずあるでしょ?
でも、アメリカでは、年上を敬うって考えが、あまりない。
歳が上だから、敬語を使うって観念もないしね。

それに、挨拶の仕方とかね。
日本だったら、お辞儀するけど、
こっちは、握手か、ただ笑顔を作るだけだしね。
日本だったら、相手がお辞儀しなかったら、「失礼」に値するけど、
アメリカの文化では、「お辞儀」自体がないから、相手がいかに重役の社長だろうが、
するのは礼ではなく、握手だしね。

そこを、「アメリカ人は頭を下げなくて失礼だ」と日本人が怒っても、
お門違いだよね。

****

そんな風に、俺は端的に、
「白人はチップが多いからナイス」
「アジア人はチップがないからケチ」みたいに見てたけど、
彼女に言って、「文化にないだけでは?」と言われ、
なるほどと思った。

俺みたいに物事の一部分だけを見て、端的に決め付けるやつがいるから、
そこで衝突が起こって、
後には、戦争になるんだよ。
おっと、意見が吹っ飛びすぎた。

***

後は、アメリカ人がチップが多いもう一つの理由として、
彼らの文化には、「お金を貯蓄する」というアイディアが無いことね。

彼らは、「金は天下の回り物」とでも言わんばかりに、
入ってきた金もどんどん出す。
それに、「いかにチップを多く払えるか」で、
自分の裕福さをアピールしている人も多い。


日本人だったら、
「結婚するまでに何百万貯めて、それから結婚する」とかあるけど、
アメリカ人は、
「好きだったら何で今すぐ結婚しないの?」と、
預金通帳に千円しか入ってなくても、すぐに結婚しちゃう。
住むところなんて、ボロアパートでいいじゃん。
お金なんて、二人で貯めていけばいいじゃん。と。


また、日本人は「老後のために」という理由でしっかり貯蓄して行くけど、
アメリカ人は、「若い内に人生を楽しまなくていつ楽しむ」と、
若いうちから入ってきた金はガンガン使う。

それに、アメリカ人の大半が、日本人みたく長生きせずに、
すぐに死んでいくしね。
そして、アメリカでは、歳を取れば取るほど、
「老いていく」というネガティブなイメージを持たれる。
「若いことが美」とされる国。

18歳で子供は家を出て、親の元を去っていく。
日本のように、子供が親の面倒を見ることも、習慣にはない。
そして親も、それを期待していない。
日本のように、おじいちゃんおばあちゃんも一緒に住むことはなく、
18歳で子供が巣立っていく様子を見た夫婦は、
二人で静かに、老後を過ごす。

お年寄りや家族をとても大事にする日本やメキシコなどの文化とは対照的な、
アメリカの考え方。
そこも、親の面倒を見ない子供が「無礼」なわけではなく、
ただ、そういう文化なだけ。

そう、「文化」「習慣」「常識」の違いなわけ。


そんな事を彼女から聞いて、
なるほど、だから、
ロイの両親に、俺が会いに行ったりすると、
凄く喜ばれるのかなと思った。

アメリカにいる年上の友達やその両親などを訪ねると、
本当に歓迎してくれるから。


****


「金は使うため」と考えているのがアメリカ人で、
「金は貯めるため」と考えているのが日本人。

「休みを取るために働く」のがアメリカ人で、
「働くために生きる」のが、日本人。


「いかに多く休みを取るか」に神経を研ぎ澄ましているアメリカ人に対して、
仕事をして、「ああ今日もやるべき事を終えて気持ちがいいぜ」と思っている俺は、典型的な真面目な日本人だねと、彼女に言われた。

この夏は、「働いてないと怠けているみたいだ」という自分の既成概念のせいで、
折角の夏も、いさぎよく楽しめなかったからね。
やっと仕事が決まって、ほっとしている状況。
仕事も決まらず、住む場所も決まらず、
ストレスだけが溜まってイライラしていた俺に付き合ってくれた彼女には、
ほんと失礼なことをしました。
ごめんなさい。

***

そんなわけで、「入ってきたお金は使うため」と、
金をドンドン回すアメリカ人。

「お金は老後の安心のため」と、
しっかりと貯蓄していく日本人。

そんなところにも、国民性の違いが見えるわけですなあ。

8・27・07


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コメント一覧

2. Posted by Shun   August 29, 2007 15:36
点線の愛人さん、

そうですね、彼女は本当に色んなことを知ってますよ。賢い子です。
今回の日記も、「私が話した内容をまるで俊輔が全部考えている様な風に書いているね」とちょっとふくれていました。著作権侵害だそうです。
1. Posted by 点線の愛人   August 28, 2007 16:06
いや〜、Shunくんの彼女さんは、いろんなことをよく知ってるね。というか、今回の日記は、ほとんど彼女の口から出た話まんまやね(笑)学ぶのはいいことですね。日本人らしく、真面目にがんばってください。応援してマウス。

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