August 07, 2007 07:01
Catch the wave-「海」
人生という名の海で、
波に乗ること。
彼女は言う。
俺は、自分の人生という海の、塩の流れを信頼し、
それに身を任せたとき、
本当の実力が出ると。
そして、俺の人生。
「波」に乗ることが、重要だと。
そんなわけでも、サーフィンをしているんじゃないか、と。
波をつかまえ、それに乗っていく方法を見につけるために。
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俺は、カレントが強い部分にスタックしているのに、
そこで必死に、ただもがきまくって、
何とか沖に出ようとしていたみたいだ。
浜辺から一歩引いて見ている人にとっては、
そこは、カレントが強いから、
一度、そこを抜けるまで流れに任せて、
そのカレントを抜け出せば、少しの力で沖に出れることを知っていたのに。
そして、そうしたら良いよと、彼女はずっと言ってくれていたのに。
「いつも力強くパドルすること」が、自分の「正しい」生き方だと信じ込んで、
今までやって来た自分は、
一度肩の力を抜いて、ただ、サーフボードに乗り、
海の流れに身を任せることを、恐がっていた。
何もしていないと、沈んで行ってしまうんじゃないかと。
しかし、今やっと、そのカレントから抜け出せた。
彼女の言うことを信頼して、ただがむしゃらにもがく事を止めたとき。
海の流れを、「信頼」してみたとき。
いつも、浜辺から、「俊輔」という海をチェックしてくれている彼女は言う。
「俊輔という海は、絶対に大丈夫だから。
塩の流れを信頼して、流れに身を任すことだけを考えていれば、
絶対にうまく行く。
絶対に、大丈夫だから」と。
彼女の言葉に、いつもどれだけ励まされているか。
彼女の、浜辺から、全体の塩の流れを見据えた上での、アドバイスのおかげで、
自分が、その海でパフォームすることが、
どれだけ、うまく行ってるか。
いつも、目の前から来る波だけが目に入り、
それと戦うことに躍起になってしまって、体力を消耗してる自分にとって、
自分という海を遠くから客観的に見た上で、
そのようなアドバイスをくれる彼女に、
俺は頭が上がらない。
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海に来た理由は、
波に乗るためだったんだから。
今やっと、さっきまではまっていたカレントから、やっと抜け出したところで、
今、目の前に、波が見えている。
次は、それに乗るとき。
8・07・07