August 05, 2007 00:54
ラッキーな日
今日は、朝からついてた。
昼食に、お気に入りのIn N Outへ。
頼んだバーガーのバンに、カビの様なシミが付いていることに、
俺が一口食べた後に彼女が気づく。
「これってカビ?」と店員に言いに行くと、「新しいのを用意いたしましょうか?」と。
もちろん頼み、待つこと5分ほど。
先に頼んだフレンチフライだけを食べ終わり、彼女も食べ終わってしまった。
「忘れてんのかな?どうなってんねん」と文句を言いに行こうかと思っていると、
さっきバーガーを渡した店員が、席までわざわざ持ってきてくれた。
「ありがとう」と言って受け取ろうとすると、彼は俺たちのテーブルを見て、
「フレンチフライもお持ち致しましょうか?」と。
「あ、じゃあお願いするわ」と言うと、
彼はアツアツのフレンチフライ(いつもより約1,5倍多め)を同じトレイに入れて持ってきてくれた。
新しく作り直されたチーズバーガー・アニマルスタイルは、
今まで数え切れないほど食べてきたIn N Outでのバーガー史上、
一番素晴らしい出来だった。
そのフカフカさと、肉の厚み、
トマトと、レタスの多さ、
そして、具の上に更に余計にかかった、サウザントアイランド・ドレッシング。
その出来栄えは、まるで見本の写真に使われそうな出来だった。
証拠の写真
いつもこうやって作ってくれればいいのにな。
でも、この店はいつ行っても美味しいから、許す。
そして、更にもう一個のフレンチフライも手に入れ、
それらをがっついた。
あ〜うまかった。
彼女が頼んだプロテインスタイル。
バンの代わりに、これでもかという量のレタスで、肉とトマトが包まれる。
これもアッサリしていて、かなりウマい。
*****
夜。
ちょっと遅めに、近くのスーパーに買い物に行った。
今日の夕食はどうしようかと話し合い、
俺はロールキャベツがいいと言うと、
彼女は肉ダンゴスープがいいと。
二つとも同じようなので、じゃあロールキャベツを作ろうとなり、
それらの具材を買いに。
スーパーを歩いている途中、
無性にチョコレートが食いたくなる。
そう、俺は超がつくほどの、
チョコレートホリックでございます。
いつも基本的に、チョコレートチップクッキーか、
チョコレートが入ったお菓子か、
チョコのドーナツなど、
大体毎日、チョコレート系のお菓子を口にしないと、
気がすまない。
太るのは分かっているので、
その分、サーフィンしたり、水泳したり、運動する。
で、また食べる。
その繰り返し。
しかしこのチョコ好きの俺が、ここ数日はチョコを食っていなかった。
(・・・いや、昨日もチョコドーナツを食べたか。まあいいや)
そんな訳で、「チョコレートが食いたい!!」と、
目の前の棚に置いてあったM&Mを発見。
しかも、一パック普段は$3.69のところ、
今日は割引で$2.5に!!
こんなにデカいバッグを買っては、一気に食べてしまいそうなので、いつも買いたいという衝動を抑えて、何とかこらえていたが、
今日はどうしても耐え切れなかった。
しかも、新発売のダークチョコレート、ピーナッツ入りバージョン。
これは、買うしかないっすね。
「これは俺が全部出すから」と、そのバッグを買い物カゴに入れた。
***
レジで、会計を済ませ、いつもどおりレシートを丹念にチェックすると、
最後のM&Mの部分が、何と$3.69に。
おいおい、割引されて無いやんけ!
念のため、棚に確かめに行ったが、どう見ても、
「2 for 5」と書いてある。
レジのおばちゃんに言いに行くと、
他の店員に行って、調べてもらうことに。
その若い店員が確かめに行くと、
「うん、一個$2.5だったよ」と。
なのに、レジのオバはんは、
「本当にその値段?ちゃんと、ダークチョコレートの方もそうだったか確かめて」と。
こっちは腹が減ってんだから、早くしろよ、
たった$1.19返金するだけだろうかと、そのオバはんのしつこさに呆れながら、俺たちは待ち続けた。
さっきの若いアンちゃんが、もう一回見に行った。
帰ってくると、彼は言う。
「Yap、ダークの方も2 for 5だったよ」と。
ほーら見ろ、早くしやがれとオバはんの方を見ると、
「さっきの商品を一回渡してちょうだい」と。
そのバッグをレジに通すと、
ボタンを何回も押して、カチャカチャやってる。
早く、現金で$1,19くれればいいだろうと思い見ていると、
おばちゃんは何を間違えたか、俺にそのM&M代全額を返してきた。
「いやいや、返品じゃなくて、差額をもらいたいんだけど」と言うと、
「いえ、全額と商品をお渡しするのよ」と。
「え?」と言うと、
どうやら、値段表記がされてあった通りに、レジで会計が支払われなかった場合、
その商品は、タダでもらえるそうだ。
そんなオイシイ仕組みだったのか!?
もうアメリカに五年いて、ラルフスの仕組みがそうだとは、
今まで知りもしなかった。
てなわけで、ワタクシめは運良く、M&Mのダークチョコレート、ピーナッツ入りを、何とタダで手に入れてしまいました。
ラッキーラッキー、マジラッキー!!
帰り道は、ウキウキでした。
*****
帰ってきて、彼女とロールキャベツを作る。
しかし、さっき買ってきたキャベツが、新しすぎるのか、
中々葉っぱ一枚、綺麗にむけない。
小さく切れてしまった葉っぱを見て、
「中の肉キャベツは、別々にスープに入れればいいんじゃない?」と提案すると、
そうすることになりました。
ここでよく考えると、
もともと彼女は、今日はダンゴスープが食べたいと。
そして、俺は、ロールキャベツが食べたいと。
おお!どっちもかなってるじゃないか!!
てなわけで、美味しいロールキャベツ風味、肉ダンゴが出来上がりました。
ちょっと話変わりますが、
こうして二人で料理をすると、一人が肉を切っているときに、
もう一人が野菜を炒めたり、
一人が最後の仕上げをしている時に、
もう一人が洗い物をしたりと、
一人ではできないコンビネーションで、ものが早く進みます。
それに、一人で料理を作っても、
一人で無言で作り、
一人で食べ、
一人で皿洗いをしと、
非常に味気なく、つまらないものです。
そんな理由からも、
一人で料理をすることはほとんど無くなり、
誰かのために何かを作るときだけ、料理をする、という感じになっていました。
しかし最近は、彼女とほぼ毎日、料理を作っています。
いやあ、本当に楽しいっす。
「今日は何を作ろうか」と相談し、
作るものを決めたら、
スーパーに材料を買いに行く。
帰ってきて、支度し、
この狭いクローゼットに、プリンターの箱の簡易テーブルを作り、
そこにテーブルクロスを引いて、小さなディナーテーブルの出来上がり。
箸やスプーンなどを揃え、
出来た料理を皿に載せて、テーブルの上に載せます。
このテーブルは非常に小さいため、皿の数が多いときは、床に新聞紙をひいて、そこに置く形となります。
かつて、一人でいたときは、
ここで一人で食べるのも、かなり気がひけてましたが、
今は、この狭いクローゼットも、温かな空間です。
それにしても、これだけ毎日、ほぼ24時間一緒にいるのに、
しかもこの狭い空間に、
なのに、全然苦痛にならないというのは、
相当二人の相性がいいんだねと、
いつも、感心し合っています。
世界中どこを見ても、
クローゼットで過ごしているカップルなんて、そうそういないぜ!
そんな、変な誇りをもって、僕らは(彼女はどうかしらんけど)毎日強く生きてます。
***
そんなわけで、今日も、おいしい夕食が出来上がりました。
いつも、このプリンターの箱のテーブルで、料理を食べていると、
その昔、勝新太郎と、中村玉緒が、新婚時代、
一つだけ手に入った卵を、二人で分けながら、
夕食を食べていたというエピソードを思い出します。
この狭い空間で、二人で夕食を食べる・・・
そんなことが一緒に出来る、そして、
こんな状況に、一つも文句を言わない彼女が、
僕は大好きです。
*****
さて、少しおのろけが入ってしまいましたが、
こうして二人で色々と一緒に作ったりする日々が、
僕は楽しくてしょうがありません。
二人で、何かをするということ。
一人では出来ないことや、つまらないことも、
二人いるだけで、それがすごく楽しくなったり、面白くなったりする。
一人だったら、キッチンの掃除もつまらないものが、
二人だったら、話しながら、楽しくやれる。
そんなことに、今まで基本的に一人で過ごしてきた自分は、
密かな感動と、発見、そして幸せを見出しているのです。
*****
そんなわけで、日々の小さな出来事にも、
感動や、喜びを見出す今日この頃。
ただ、フレンチフライがタダになったり、
いつもより美味しいハンバーガーが来たり、
M&Mがただになったり、
普段は空いていないスポットに、路上パーキングの場所が見つかったりと、
そんな小さなことに、
嬉しさ、楽しさ、幸せさを見つけるわけです。
そして、これらのことを、「楽しい」「幸せ」だと思えるのも、
その時の気持ちや感動をシェアできる人がいてこそのことです。
そんなわけで、彼女には、いつも感謝しています。
今日のロールキャベツ肉団子スープも、めちゃくちゃうまかったよ。
ありがとう。
***
こんなに長くなっちまった。。。
8・05・07