July 29, 2007 23:59
もう少しで死にかけた日---「車」がいかに危険か
昨日、さやかさんの劇を見にハリウッドに向かっていたとき。
710を北に向かい、I−5までもう少しのところで。
車を走らせていたら、突然、
ほんの100メートルほど目の前を、
右側から、アズキ色の乗用車が、
真っ直ぐに、左に向かって、走ってきた。
そう。誰もが、80マイル(128キロ)ほどで飛ばす高速道路で、
一台の車が、
皆が、真っ直ぐと前に向かって走っているところを、
一台だけ、真横に向かって、突っ込んできたのだ。
最初、その車を見たとき、
何が起こってるのか、信じられなかった。
映画を見ている感じ。
「・・・え?」
人間は、あり得ない光景が起きると、
それを、現実だと信じられないらしい。
そして、次の瞬間、
案の定、そのアズキ色の車は、
前を走っていた、一台の車に、
その車の真横から、思いっきり、突っ込んだ。
助手席側から突っ込まれた車は、
思いっ切りスピンし、
突っ込んだ車も、違う方向にスピンして、
一台の車が、右側の路肩に、吹っ飛んだ。
そして、ものすごい砂ぼこり。
何が起きたのか、本当に分からなかった。
とにかくその時思ったのは、
本当に目の前で起きたその事故現場に、
自分の車も、突っ込まずに、それまでにスピードを落として、止まれるかということ。
そして、同時に、
誰もが、その事故を目の前に目撃して、一気にスピードを落とし、
ハンドルを切り出した。
そこで、自分の隣や前、後ろを運転している車と、
ぶつからないかということ。
誰もが、その事故に遭った、2台ほどの動きだけを見ていた。
そんな時、誰もが、その車に当たらずに、よける事しか考えていない。
自分の周りの車の動きや位置は、頭に入っていない。
そこで、誰ともぶつからず、
そして、目の前の事故現場に、自分も衝突せずに、避けられるのか。
運よく、その、真横から走ってきた車と、
それに追突された車の位置は、
自分の、ほんの数台前だったにも関わらず、
本当に運よく、俺たちの車は、誰の車にも当たらず、
その事故現場を、すり抜けるような感じで、
そこを、うまく切り抜けた。
正直、
真横からあのアズキ色の車が、
真っ直ぐと、真横に走ってきたという光景。
そして、その後、
右側で、大きな砂ぼこりの爆発が起きたということ。
そして、その事故にあった車をすり抜け、
その時、右側に停まっていた、一台のトラック。
その停まり方からして、そのトラックが、今回の事故に関わっていたなと思ったこと。
そして、そのアズキ色の車は、
俺たちが向かっていた進行方向と、全く正反対の向きに、
スピンとした後、停まり、
6車線ほどもある、その高速道路の真ん中で、
こっち側を向いて停まった車の運転手のおばさんの顔は、
「はあ、またやっちゃった」という様な、
なぜか、少し落ち着いていた表情だったということ。
それしか、覚えていない。
その事故現場をすり抜けたとき、俺は緊張のあまり、
胸が一気に痛くなっていて、苦しくなっていた。
そこで彼女が、「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と言ってくれて、
何とか心を落ち着かせることが出来た。
俺たちの車が、多分、
その事故現場をすり抜けた、最初から2台目くらいだったと思う。
それも、次第に、
ほとんどの車が、ゆっくり走り出し、
結局、俺たちの車は、
その事故現場から抜け出した、最初の車となった。
その時、左側前方を走っていた、乗用車。
その車を抜かすとき、その運転手を見ると、
メガネをかけたおじさんで、何事も無かったかのような渋い顔で、
ただ淡々と、ハンドルを握っていた。
「おい、あのオッサン、何も気にしてなかったのかよ!」
そんな突っ込みを入れたくなる様な表情だったが、
そんな事をしたくなるほど、俺は動揺していた。
*****
高速道路の真ん中で、
あんな風に起きた事故。
そして、事故にあった車は、
進行方向と反対側を向いて、停まった。
あの後、恐ろしいほどの大渋滞が起きたに違いない。
俺たちは、事故に危うく遭いそうになったものの、
逆に言えば、運よく、事故には間一髪遭わず、
そして、その事故現場を、真っ先に抜け出し、
何の渋滞にも巻き込まれずに、そこを一番に抜け出した。
不幸中の幸いと言うか、
一番”良い”位置を走っていたいうか、
もう本当に、
今さっき起きたことが、
信じられなかった。
そして、偶然の重なりが、頭をよぎった。
もしも、あと数十秒、家を早く出ていたら。
もしも、さっきの様に、右にも左にも車を避けやすい、真ん中の車線を走らずに、
一番左寄りとか、右寄りとか、
もしくは、あの突っ込まれた車の、すぐ後ろとか、
もしくは、あのアズキ色の車に突っ込まれそうな所を走っていたら、とか。
もしも、もっとスピードを出していて、
あんなにうまくスピードを落とせなかったとしたら。
そして、「不幸中の幸い」が、色々と見えてきた。
あの時間帯、時間は7時ごろ。
あと一時間早かったら、車はもっと多く、
もしもその状況で事故が起きていたら、もっと多くに車が、事故に遭っていただろう。
しかも、あの事故現場までの間、
初めは、どの車も、かなりのスピードで走っていたのに、
あの事故が起きた前後は、
なぜか、どの車も、
ほんの60マイル前後(それでも96キロだが)で、
アメリカの高速道路で大分はゆっくりめのスピードで走っていたこと。
だからこそ、あの事故が起きたとき、
どの車も、うまくスピードを落とせたこと。
そして、運よく、
今回の事故で、誰も命を落とした人や、
大怪我にあった人は、いなかったらしいこと。
もしも、俺たちがあそこを、その時に走っていなくても、
あの事故は、やはり同じように起きていたのか。
そして、一体、あの事故はなぜ、あの時間帯に、
あの状態で起きたのか。
すべてが、謎で、不思議だった。
*****
その後、車とは、こんなに危ない乗り物だったかと、改めて感じた。
いつも、120キロ以上出して、走っている、この鋼鉄の物体。
南カリフォルニアは、特に高速道路上の車の数が多く、
405などは、誰もが、
前の車との車間距離、ほぼ無いに等しい中で、
誰もが、80マイル(128キロ)以上のスピードを出して、
すごいカーブや直線を、走っていく。
そして、ウインカーを出さないやつが、多すぎる。
自分だけが行く方向を分かってればい良いと思ってるんだろうが、
人の気持ちを「察する」ということが大の苦手のアメリカ人に取って、
こっちが今にもぶつかりそうになる様な運転をすることは、
お手の物。
そして特に、大型のSUVに乗っている輩は、
本当に運転マナーが悪い。
自分は、車高が高く、上から見下ろしているので、気分がいいのか、
ものすごいスピードで、後ろから煽り、
前の車にぶつかりそうな勢いで、ギリギリノところで車線変更し、
思いっきり飛ばしていく奴らが、多すぎる。
毎回、「これは一台がかりにストップしたら、
一体どれだけの事故が起きるんだ」と思っていたが、
今回の事故を、目の当たりにして、
初めて、体を持って、「車」が引き起こす事故の恐ろしさに、
心から恐怖を覚えた。
彼女が言った。
「どうして、車ってスポンジで出来てないんだろうね」と。
確かに、スポンジで出来ていれば、
もしも凄いスピードで車同士が衝突しても、それだけの大事故を引き起こすことはないのに。
考えて見たら、鋼鉄のカタマリが、
物凄いスピードで、前の鉄のカタマリと、車間距離を置かず、
走っているわけだからな。
よくも、あれだけのスピードでみんな走り、
事故が起きないもんだ。
そっちの方が、不思議だ。
昨日、あれ以来、
車を運転するのが、恐くなってしまった。
前以上に、周りの車に注意を向けるようになり、
超安全運転で車を運転するだろう、これからは。
たとえ、自分が、どんなに安全運転していようが、
これだけマナーが悪いアメリカの車社会では、
いつ突っ込まれるか分からない。
そして、一度突っ込まれたら最後。
命は無いか、一生、体に傷を残して、生きていかなければならない。
そいつの運転を責めることなんか、いくらでも出来ても、
自分の命、自分の体、
自分の人生は、
一生、戻ってこない。
*****
皆さん。
車を運転するとき、
心から、注意してください。
お願いします。
7・30・07
710を北に向かい、I−5までもう少しのところで。
車を走らせていたら、突然、
ほんの100メートルほど目の前を、
右側から、アズキ色の乗用車が、
真っ直ぐに、左に向かって、走ってきた。
そう。誰もが、80マイル(128キロ)ほどで飛ばす高速道路で、
一台の車が、
皆が、真っ直ぐと前に向かって走っているところを、
一台だけ、真横に向かって、突っ込んできたのだ。
最初、その車を見たとき、
何が起こってるのか、信じられなかった。
映画を見ている感じ。
「・・・え?」
人間は、あり得ない光景が起きると、
それを、現実だと信じられないらしい。
そして、次の瞬間、
案の定、そのアズキ色の車は、
前を走っていた、一台の車に、
その車の真横から、思いっきり、突っ込んだ。
助手席側から突っ込まれた車は、
思いっ切りスピンし、
突っ込んだ車も、違う方向にスピンして、
一台の車が、右側の路肩に、吹っ飛んだ。
そして、ものすごい砂ぼこり。
何が起きたのか、本当に分からなかった。
とにかくその時思ったのは、
本当に目の前で起きたその事故現場に、
自分の車も、突っ込まずに、それまでにスピードを落として、止まれるかということ。
そして、同時に、
誰もが、その事故を目の前に目撃して、一気にスピードを落とし、
ハンドルを切り出した。
そこで、自分の隣や前、後ろを運転している車と、
ぶつからないかということ。
誰もが、その事故に遭った、2台ほどの動きだけを見ていた。
そんな時、誰もが、その車に当たらずに、よける事しか考えていない。
自分の周りの車の動きや位置は、頭に入っていない。
そこで、誰ともぶつからず、
そして、目の前の事故現場に、自分も衝突せずに、避けられるのか。
運よく、その、真横から走ってきた車と、
それに追突された車の位置は、
自分の、ほんの数台前だったにも関わらず、
本当に運よく、俺たちの車は、誰の車にも当たらず、
その事故現場を、すり抜けるような感じで、
そこを、うまく切り抜けた。
正直、
真横からあのアズキ色の車が、
真っ直ぐと、真横に走ってきたという光景。
そして、その後、
右側で、大きな砂ぼこりの爆発が起きたということ。
そして、その事故にあった車をすり抜け、
その時、右側に停まっていた、一台のトラック。
その停まり方からして、そのトラックが、今回の事故に関わっていたなと思ったこと。
そして、そのアズキ色の車は、
俺たちが向かっていた進行方向と、全く正反対の向きに、
スピンとした後、停まり、
6車線ほどもある、その高速道路の真ん中で、
こっち側を向いて停まった車の運転手のおばさんの顔は、
「はあ、またやっちゃった」という様な、
なぜか、少し落ち着いていた表情だったということ。
それしか、覚えていない。
その事故現場をすり抜けたとき、俺は緊張のあまり、
胸が一気に痛くなっていて、苦しくなっていた。
そこで彼女が、「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と言ってくれて、
何とか心を落ち着かせることが出来た。
俺たちの車が、多分、
その事故現場をすり抜けた、最初から2台目くらいだったと思う。
それも、次第に、
ほとんどの車が、ゆっくり走り出し、
結局、俺たちの車は、
その事故現場から抜け出した、最初の車となった。
その時、左側前方を走っていた、乗用車。
その車を抜かすとき、その運転手を見ると、
メガネをかけたおじさんで、何事も無かったかのような渋い顔で、
ただ淡々と、ハンドルを握っていた。
「おい、あのオッサン、何も気にしてなかったのかよ!」
そんな突っ込みを入れたくなる様な表情だったが、
そんな事をしたくなるほど、俺は動揺していた。
*****
高速道路の真ん中で、
あんな風に起きた事故。
そして、事故にあった車は、
進行方向と反対側を向いて、停まった。
あの後、恐ろしいほどの大渋滞が起きたに違いない。
俺たちは、事故に危うく遭いそうになったものの、
逆に言えば、運よく、事故には間一髪遭わず、
そして、その事故現場を、真っ先に抜け出し、
何の渋滞にも巻き込まれずに、そこを一番に抜け出した。
不幸中の幸いと言うか、
一番”良い”位置を走っていたいうか、
もう本当に、
今さっき起きたことが、
信じられなかった。
そして、偶然の重なりが、頭をよぎった。
もしも、あと数十秒、家を早く出ていたら。
もしも、さっきの様に、右にも左にも車を避けやすい、真ん中の車線を走らずに、
一番左寄りとか、右寄りとか、
もしくは、あの突っ込まれた車の、すぐ後ろとか、
もしくは、あのアズキ色の車に突っ込まれそうな所を走っていたら、とか。
もしも、もっとスピードを出していて、
あんなにうまくスピードを落とせなかったとしたら。
そして、「不幸中の幸い」が、色々と見えてきた。
あの時間帯、時間は7時ごろ。
あと一時間早かったら、車はもっと多く、
もしもその状況で事故が起きていたら、もっと多くに車が、事故に遭っていただろう。
しかも、あの事故現場までの間、
初めは、どの車も、かなりのスピードで走っていたのに、
あの事故が起きた前後は、
なぜか、どの車も、
ほんの60マイル前後(それでも96キロだが)で、
アメリカの高速道路で大分はゆっくりめのスピードで走っていたこと。
だからこそ、あの事故が起きたとき、
どの車も、うまくスピードを落とせたこと。
そして、運よく、
今回の事故で、誰も命を落とした人や、
大怪我にあった人は、いなかったらしいこと。
もしも、俺たちがあそこを、その時に走っていなくても、
あの事故は、やはり同じように起きていたのか。
そして、一体、あの事故はなぜ、あの時間帯に、
あの状態で起きたのか。
すべてが、謎で、不思議だった。
*****
その後、車とは、こんなに危ない乗り物だったかと、改めて感じた。
いつも、120キロ以上出して、走っている、この鋼鉄の物体。
南カリフォルニアは、特に高速道路上の車の数が多く、
405などは、誰もが、
前の車との車間距離、ほぼ無いに等しい中で、
誰もが、80マイル(128キロ)以上のスピードを出して、
すごいカーブや直線を、走っていく。
そして、ウインカーを出さないやつが、多すぎる。
自分だけが行く方向を分かってればい良いと思ってるんだろうが、
人の気持ちを「察する」ということが大の苦手のアメリカ人に取って、
こっちが今にもぶつかりそうになる様な運転をすることは、
お手の物。
そして特に、大型のSUVに乗っている輩は、
本当に運転マナーが悪い。
自分は、車高が高く、上から見下ろしているので、気分がいいのか、
ものすごいスピードで、後ろから煽り、
前の車にぶつかりそうな勢いで、ギリギリノところで車線変更し、
思いっきり飛ばしていく奴らが、多すぎる。
毎回、「これは一台がかりにストップしたら、
一体どれだけの事故が起きるんだ」と思っていたが、
今回の事故を、目の当たりにして、
初めて、体を持って、「車」が引き起こす事故の恐ろしさに、
心から恐怖を覚えた。
彼女が言った。
「どうして、車ってスポンジで出来てないんだろうね」と。
確かに、スポンジで出来ていれば、
もしも凄いスピードで車同士が衝突しても、それだけの大事故を引き起こすことはないのに。
考えて見たら、鋼鉄のカタマリが、
物凄いスピードで、前の鉄のカタマリと、車間距離を置かず、
走っているわけだからな。
よくも、あれだけのスピードでみんな走り、
事故が起きないもんだ。
そっちの方が、不思議だ。
昨日、あれ以来、
車を運転するのが、恐くなってしまった。
前以上に、周りの車に注意を向けるようになり、
超安全運転で車を運転するだろう、これからは。
たとえ、自分が、どんなに安全運転していようが、
これだけマナーが悪いアメリカの車社会では、
いつ突っ込まれるか分からない。
そして、一度突っ込まれたら最後。
命は無いか、一生、体に傷を残して、生きていかなければならない。
そいつの運転を責めることなんか、いくらでも出来ても、
自分の命、自分の体、
自分の人生は、
一生、戻ってこない。
*****
皆さん。
車を運転するとき、
心から、注意してください。
お願いします。
7・30・07
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コメント一覧
4. Posted by Shun August 01, 2007 02:20
だいごろう様、
ほんと、もう少しでマジで死ぬところでした。。。
だいごろう殿も運転には気をつけてくだされ。
ほんと、もう少しでマジで死ぬところでした。。。
だいごろう殿も運転には気をつけてくだされ。
3. Posted by だいごろう August 01, 2007 02:18
あぶなすぎる・・。無事で何よりです。
2. Posted by Shun July 31, 2007 18:34
和人へ、
こんにちは、お久しぶりです。
考えて見たら、去年初めてお会いしてから、もう一年が経つんですね。早いですね〜
そうですね、あの事故を目撃して以来、「俺もハマーに乗らねば」とかなり痛感しました。
1千万円で自分の命が守れるなら、絶対安いですよね。
俺も、もうなるべく車は運転したくないですよ。特にアメリカではね。
車に乗らないのが、一番ですけどね。
また、今度お会いする際に、色々と語りたいですね!
こんにちは、お久しぶりです。
考えて見たら、去年初めてお会いしてから、もう一年が経つんですね。早いですね〜
そうですね、あの事故を目撃して以来、「俺もハマーに乗らねば」とかなり痛感しました。
1千万円で自分の命が守れるなら、絶対安いですよね。
俺も、もうなるべく車は運転したくないですよ。特にアメリカではね。
車に乗らないのが、一番ですけどね。
また、今度お会いする際に、色々と語りたいですね!
1. Posted by 和人 July 31, 2007 13:18
お久しぶりです。
わひとです。
龍のシェフが ハマーにしか乗らない意味がよくわかりますよね。
ハマーに一千万円 安い買い物ですね!!
僕はずっと車乗らないかもです(笑