June 16, 2007 18:07
旅五日目 Antelope Canyon
Inside of Antelope Canyon
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6月16日。
朝起きる。やっぱり喉はガラガラ。
体もミイラ寸前。
砂漠地帯に住んでいる人は大変です。
昨晩泊まったモーテル
今日もゆっくりめの出発。
僕らは、チェックアウトタイムの11時に出た試しがありません。
ま、いつも僕のせいなんですけどね。
走れ1号!!
*****
11時半ごろモーテルを出て、
次の目的地、Antelopeのある、Page,AZに向かう。
道は空いていて、気持ちのいい中、
真っ直ぐな道をかっ飛ばします。
道中、ひょんなことから、
2号のバイブルだというビバリーヒルズ青春白書の話になり、
それを一度も見た事がない1号は、ずっとあらすじを聞くことに。
2号の記憶力の凄さには、驚きです。
余りの登場人物の多さと、その人間関係の複雑さに、
1号は何度も混乱しそうになりました。
*****
約1時間半後。
悪女の黒髪女、ヴァレリー(だっけ?)が出てきたところで、
気付くと僕らはPageに着いていました。
話の続きはまた後で。
左側にあった、Antelopeツアー用のジープが停まっている所へ入ります。
入場料一人6ドルづつ払って中へ。
車を停めると、ジープの運転手らしきアンちゃん二人が、
「今すぐ出発するけど、お前ら来るか!?」と。
「yeah!」と言い、速攻お金を払って、
そのジープに飛び乗りました。
ジープっつーか、トラックね
ジープの中には、カップル2組と、親子連れ1組が。
親子連れはイタリアから。
カップルはそれぞれ、フランスと、オーストラリアから。
(だっけ、2号?わすれちった)
そんなわけで、4カ国そろっての探検隊、出発です。
道はボッコボコ、吹っ飛ばされそうになる。
こういうのが楽しいんだよね。
タイとカンボジアの旅を思い出した。
*****
十分くらい走って、一同は目的地の前に着いた。
数台のジープが、その洞窟の入り口に停まっている。
周りを岩山に囲まれた、完全な砂漠地帯。
空気は熱く、風すら吹かない。
ここがアンテロープか・・・
ここも去年、友達のSさんが来て、写真を見てから、
ずっと行きたいと思っていた。
アラジンの洞窟に入っていくように、足を踏み入れる・・・
中へ入った。
そこはまるで、別の世界だった。
砂が固まってできた、その岩が作り出す、
神秘的な形。
上の隙間から射す、太陽の光。
それはまるで、神が創った空間だった。
もう、無言。
溜め息しか出てこない。
どうやったら、大自然は、こんな神秘的な空間を作り出せるのだろうか。
この世の中にあるものは、自然が作り上げたものが一番美しいと思ってきたが、
まさに、それを証明するようなものだった。
神聖すぎて、また神になってしまいました。
*****
中を周っている最中、
僕らのツアーガイド、
ナバホ族出身のジャイアンが、
丁寧に見所を教えてくれました。
彼がジャイアン
「ジャイアンと雲」
どうやら2号をとても気に入ったらしく、
明らかに多すぎる2号へのスキンタッチ。
写真はこう撮るんだと言いながら、
彼女の肩や腕を、ベタベタと触っています。
しかしジャイアンは心優しいのでしょう。
彼の話をほとんど聞かない、他のツアー客を放っておいて、
僕ら探検隊に、詳しく説明してくれました。
「あれが、チーフというんだ」
「あれはベアーだ」
「あれが、神の手だ」
「あの木は、前の大洪水で引っ掛かったんだ」
「この角度で写真を撮るんだ。ほら、綺麗に取れるだろ?」
「二人で写真撮ってあげるよ。あのスポットに立ちなさい。
もっと後ろ。もっと下がって。そう、そこだ」
"God's Hand" according to Gian
まるで、面倒見のいい大きなお兄ちゃんができたようで、
探検隊は大満足でした。
Photo taken by ジャイアン
******
神が造った、神秘なる奇跡を大いに堪能した後、
僕らはジープに乗り込みました。
また、ボコボコの道を帰ります。
*****
最後、もと来たところに着いて、
先に俺がジープを降りたとき。
後から来る2号に手を貸そうと、彼女に向かって手を伸ばしました。
すると、どこからともなく俺の横に現れたジャイアン。
彼は、僕の方に向かって手を伸ばしてきました。
おお、握手か。
2号の手も取らなきゃいけないんだがな。
僕は2号の手を受け取る前に、彼の手を握って握手しました。
「Thanks man for everything」
すると、ジャイアンはちょっと困っています。
そして、2号もちょっと戸惑っています。
何がおかしいのかなと思いながら、
ジープから降りてきた2号とジャイアンが、お互いに握手をする姿を見届けました。
ジャイアンにじゃあねと言った後、2号に話を聞くと、
どうやらジャイアンは、ジープから降りる2号に向かって手を差し伸べてきたそうです。
2号が、僕とジャイアン、どっちの手を取ろうかと迷っている間、
ニブい僕は、ジャイアンが自分に握手をして来たと思い、
彼の手をとってしまいました。
可愛い2号の手を取ろうと手を差し伸べたのに、
その手をつかんだのは、可愛くも無い男のオレ。
そりゃあ、ジャイアンも戸惑いますよね。
また、俺の抜けてるところが証明されてしまいましたね。
ま、皆さんとっくにご存知ですけどね。
*****
そこから運転すること、約2時間半。
ビバリーヒルズの話も全て終わり、めでたしめでたし。
1号は、そのドラマを一度も見た事がないまま、
全ての登場人物と性格が分かるようになってしまうという、快挙を成し遂げました。
これも全て、2号の細かいストーリーテリングの能力のおかげです。
旅の途中、彼女のおかげで僕は一瞬たりとも退屈な時がありませんでした。
2号の話し上手ぶりと、話の面白さには、心から感謝です。
*****
夕方、最後の国立公園、グランドキャニオンに着きました。
しかし我ら探検隊は、アンテロープを見てほっとしたのか、
急に襲ってきた疲れにやられました。
展望台から
2号お得意の顔
「Wiiiiiiii!!!!!」
きっと旅の疲れが溜まっていたのでしょう。
こんな時、ムリをして見ても、楽しさは残りません。
急遽、今日は早めに宿に行こうと、
グランドキャニオンを明日の朝に延ばして、宿へ向けて出発。
グランドキャニオン南ゲートから約1時間走ったところにあった、
辺鄙な場所のモーテルをチェック。
妥当な値段です。
ここに決めました。
*****
夜、そこのモーテル経営のレストランで、夕食です。
というか、ここしか食べるところはありませんでした。
アメリカならステーキっしょ。
Rib Eyeをがっつきました。
お腹もいっぱい。
今までの写真を見て、就寝・・・
空満面の星空が綺麗な夜でした。
続く。
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6月16日。
朝起きる。やっぱり喉はガラガラ。
体もミイラ寸前。
砂漠地帯に住んでいる人は大変です。
昨晩泊まったモーテル
今日もゆっくりめの出発。
僕らは、チェックアウトタイムの11時に出た試しがありません。
ま、いつも僕のせいなんですけどね。
走れ1号!!
*****
11時半ごろモーテルを出て、
次の目的地、Antelopeのある、Page,AZに向かう。
道は空いていて、気持ちのいい中、
真っ直ぐな道をかっ飛ばします。
道中、ひょんなことから、
2号のバイブルだというビバリーヒルズ青春白書の話になり、
それを一度も見た事がない1号は、ずっとあらすじを聞くことに。
2号の記憶力の凄さには、驚きです。
余りの登場人物の多さと、その人間関係の複雑さに、
1号は何度も混乱しそうになりました。
*****
約1時間半後。
悪女の黒髪女、ヴァレリー(だっけ?)が出てきたところで、
気付くと僕らはPageに着いていました。
話の続きはまた後で。
左側にあった、Antelopeツアー用のジープが停まっている所へ入ります。
入場料一人6ドルづつ払って中へ。
車を停めると、ジープの運転手らしきアンちゃん二人が、
「今すぐ出発するけど、お前ら来るか!?」と。
「yeah!」と言い、速攻お金を払って、
そのジープに飛び乗りました。
ジープっつーか、トラックね
ジープの中には、カップル2組と、親子連れ1組が。
親子連れはイタリアから。
カップルはそれぞれ、フランスと、オーストラリアから。
(だっけ、2号?わすれちった)
そんなわけで、4カ国そろっての探検隊、出発です。
道はボッコボコ、吹っ飛ばされそうになる。
こういうのが楽しいんだよね。
タイとカンボジアの旅を思い出した。
*****
十分くらい走って、一同は目的地の前に着いた。
数台のジープが、その洞窟の入り口に停まっている。
周りを岩山に囲まれた、完全な砂漠地帯。
空気は熱く、風すら吹かない。
ここがアンテロープか・・・
ここも去年、友達のSさんが来て、写真を見てから、
ずっと行きたいと思っていた。
アラジンの洞窟に入っていくように、足を踏み入れる・・・
中へ入った。
そこはまるで、別の世界だった。
砂が固まってできた、その岩が作り出す、
神秘的な形。
上の隙間から射す、太陽の光。
それはまるで、神が創った空間だった。
もう、無言。
溜め息しか出てこない。
どうやったら、大自然は、こんな神秘的な空間を作り出せるのだろうか。
この世の中にあるものは、自然が作り上げたものが一番美しいと思ってきたが、
まさに、それを証明するようなものだった。
神聖すぎて、また神になってしまいました。
*****
中を周っている最中、
僕らのツアーガイド、
ナバホ族出身のジャイアンが、
丁寧に見所を教えてくれました。
彼がジャイアン
「ジャイアンと雲」
どうやら2号をとても気に入ったらしく、
明らかに多すぎる2号へのスキンタッチ。
写真はこう撮るんだと言いながら、
彼女の肩や腕を、ベタベタと触っています。
しかしジャイアンは心優しいのでしょう。
彼の話をほとんど聞かない、他のツアー客を放っておいて、
僕ら探検隊に、詳しく説明してくれました。
「あれが、チーフというんだ」
「あれはベアーだ」
「あれが、神の手だ」
「あの木は、前の大洪水で引っ掛かったんだ」
「この角度で写真を撮るんだ。ほら、綺麗に取れるだろ?」
「二人で写真撮ってあげるよ。あのスポットに立ちなさい。
もっと後ろ。もっと下がって。そう、そこだ」
"God's Hand" according to Gian
まるで、面倒見のいい大きなお兄ちゃんができたようで、
探検隊は大満足でした。
Photo taken by ジャイアン
******
神が造った、神秘なる奇跡を大いに堪能した後、
僕らはジープに乗り込みました。
また、ボコボコの道を帰ります。
*****
最後、もと来たところに着いて、
先に俺がジープを降りたとき。
後から来る2号に手を貸そうと、彼女に向かって手を伸ばしました。
すると、どこからともなく俺の横に現れたジャイアン。
彼は、僕の方に向かって手を伸ばしてきました。
おお、握手か。
2号の手も取らなきゃいけないんだがな。
僕は2号の手を受け取る前に、彼の手を握って握手しました。
「Thanks man for everything」
すると、ジャイアンはちょっと困っています。
そして、2号もちょっと戸惑っています。
何がおかしいのかなと思いながら、
ジープから降りてきた2号とジャイアンが、お互いに握手をする姿を見届けました。
ジャイアンにじゃあねと言った後、2号に話を聞くと、
どうやらジャイアンは、ジープから降りる2号に向かって手を差し伸べてきたそうです。
2号が、僕とジャイアン、どっちの手を取ろうかと迷っている間、
ニブい僕は、ジャイアンが自分に握手をして来たと思い、
彼の手をとってしまいました。
可愛い2号の手を取ろうと手を差し伸べたのに、
その手をつかんだのは、可愛くも無い男のオレ。
そりゃあ、ジャイアンも戸惑いますよね。
また、俺の抜けてるところが証明されてしまいましたね。
ま、皆さんとっくにご存知ですけどね。
*****
そこから運転すること、約2時間半。
ビバリーヒルズの話も全て終わり、めでたしめでたし。
1号は、そのドラマを一度も見た事がないまま、
全ての登場人物と性格が分かるようになってしまうという、快挙を成し遂げました。
これも全て、2号の細かいストーリーテリングの能力のおかげです。
旅の途中、彼女のおかげで僕は一瞬たりとも退屈な時がありませんでした。
2号の話し上手ぶりと、話の面白さには、心から感謝です。
*****
夕方、最後の国立公園、グランドキャニオンに着きました。
しかし我ら探検隊は、アンテロープを見てほっとしたのか、
急に襲ってきた疲れにやられました。
展望台から
2号お得意の顔
「Wiiiiiiii!!!!!」
きっと旅の疲れが溜まっていたのでしょう。
こんな時、ムリをして見ても、楽しさは残りません。
急遽、今日は早めに宿に行こうと、
グランドキャニオンを明日の朝に延ばして、宿へ向けて出発。
グランドキャニオン南ゲートから約1時間走ったところにあった、
辺鄙な場所のモーテルをチェック。
妥当な値段です。
ここに決めました。
*****
夜、そこのモーテル経営のレストランで、夕食です。
というか、ここしか食べるところはありませんでした。
アメリカならステーキっしょ。
Rib Eyeをがっつきました。
お腹もいっぱい。
今までの写真を見て、就寝・・・
空満面の星空が綺麗な夜でした。
続く。