November 30, 2006 14:17

今回の旅は、“ベストアルバム”??


今回の旅は、俺にとって、ベストアルバムのようなものだった。
どういうことかって?
つまり、今までのアメリカ生活、最初の3年間のいいところだけを、
ほんの短い時間の間に凝縮させたようなもの。

1週間で、アメリカ3年間を過ごしたところを周る。
しかも、会いたい人に、なるべく多く会いながら。
7日間に、3年分。不可能だっちゅ〜の!
でも、俺は欲張りだから、やってしまう。
できれば、一人ひとりと、一週間ずつぐらい会いたい。
色んなとこに遊びにいきたいし、色んな話もしたい。
でも、皆にも同時に会いたいから、結局、
一人に少しだけ会っては、次のところに行く。

しかし、ベストアルバムというのは、問題点がある。
そのアーティストを今まで知らなかった初心者には、今までのいい曲だけを聴けるから、そのアーティストがどんなものか一度に知れて、いいものの、
そのアーティストを前から知る者にとっては、
それぞれのアルバムから、ほんの1,2曲だけがピックアップされ、
そのアルバム一つ一つが持っていた、独特の流れは、
全て無視される。
一曲も選曲されないアルバムもいくつも出てくる。
そのアーティストの良さは、毎回のアルバムを重ねるごとに変わり、
その変化こそが、そのアーティストの良さとなるのに、だ。

今回、エアロスミスの新しいベストが出た。
今までの30年間のアルバムから、16曲だけを選曲し、それに新曲2曲を付け加えて出したものだ。
買って聞いてみたが、ひどいものは、オリジナルの曲を、少し変えたりして収録してあった。時間が足りないから、曲の途中のギターソロを切ったりしているのだ。
つまり、オリジナルの良さは消え、本当のその曲の姿を知るものにとっては、
「なんじゃこりゃ!?」ってな内容になってたのだ。
何回聞いても、その一枚に何とか収めようとした“焦り”が見え見えで、
彼ら独特の“余裕”は無くなり、ちっともよく感じられない。
ほんと、がっかりしたよ。
エアロスミスをこのアルバムで知る人にはいいかもしれないけど、
昔から好きだった人にはどうかとね。

今回の旅も、ちょっとそんな感じだった。
会う人を少なくして、その人とゆっくり過ごすか。
それとも、一度に欲張って、みんなに会いにいくか。
俺は、後者を選択した。
結果、一人一人との時間は非常に少なくなり、
その人と会っていても、心置きなく話し終わる前に、
「ごめん!もう行かなきゃ!」
何度、悔しい思いをしたか。

その人たち一人ひとりの生活には、その人たち独自の生活の流れがあり、
そこに浸かってこそ、「旅」となるのだ。
それを、ちょっとだけ浸かって、その流れに自分も乗り切る前に、
次の流れに無理やり持っていかなければいけない。
ある日は、朝はロイの家で起きたのに、
その日の終わりには、その日に会った4つ目の家族の家で寝ていた。
そして次の日には、350マイル離れたサンノゼで寝て、
その夜には、更に370マイル離れたロングビーチで、クラスを取っていた。
俺の頭は混乱していた。
「あれ?ここどこだっけ?俺、今何してるんだっけ?」
いやいや、よくないっすね。欲張りすぎんのも。

そんな訳で、今回のベストアルバムは、欲張りすぎたようです。
今度は、もっと時間に余裕を持って、今までのアルバム、一枚いちまいの流れを大事にして、その流れに浸って行きたいものです。

・・・と毎回思っても、また次には、
やっぱり欲張ってしまうんだな、これが!笑

11・29・06



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コメント一覧

2. Posted by Shun   December 01, 2006 05:53
龍のシェフ、
そうですね。少ししか会えない様なら、逆に会いに行かない方がいい。それの良さを今回はよく感じました。自分の都合だけで勝手に会いに行って、「ごめんもう行かなきゃ!」なんて去るのは、本当、相手にとって失礼ですからね。
全てが自分の責任で取れる事ならいいですが、人に会いに行くというのは、その人の都合や生活も全て関わってきますからね。
今度は、もっと賢く、旅をしようと思いますよ。
俊輔
1. Posted by 龍のシェフ   December 01, 2006 00:25
それがいい時と、悪い時がある。それもコントロールだ。
余裕の無い、欲張りな計画は、焦りやミス、無理がある。
エアロスミスの様にな。たくさんの人と会いたい。挨拶だけでも。それも、いいんだが、親しい人には、それはマイナスでもある。ゆっくり会えないなら、会わない方がいい時もあるんだ。自分の都合だけで、会ってすぐに去って行く。相手はもっと話したい、会っていたいと言う思いがあるかもしれないのにだ。

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