October 22, 2006 19:14

「好き」にさせるか?「得意」にさせるか?


***俺はこの、フランシス・フェンネル会長の意見に賛成。「数学に自信のない生徒が、将来数学を専攻しようと思うはずもない」とは、その通りだと思う。
好きこそものの上手なれ。いくら今点数が低かろうが、「好き」という感情さえあれば、絶対に将来伸びる。何故なら、好きな道は、不得意であれ、それを追求する「パワー」=「モチベーション」は、絶対に廃れないから。
俺だって、中学3年生まで、英語は大の苦手だったが、唯一それが、「外国人と話せる道具」と気付いてからは、興味がわいて、一気に一番得意な科目となってしまった。それまでは、「I am」と「I was」の違いさえも分からなかったのに。。。「“was”って何やねん!?さっきまで“ am”だったのに、急に変えるなよ!!」みたいな。笑

恐らく社会全体的に見て、その国の技術や生産性を伸ばすという点では、優秀な人間を作るためにも、日本のように、「好きではない」が、数学の出来る生徒を沢山作った方がいいだろう。
アメリカの様に、ノーベル賞を取る天才を数人出して、あとは点数の低い生徒を多く作るよりは、日本のように、発想的なアイディアを持つ生徒こそ少ないが、「平均的に」できる生徒を多く作る方が、社会全体の生産的な伸びに関しては、利益が出る、と。
しかしそれと同時に、アメリカの様に、奇抜なアイディアでノーベル賞を取る人間をドンドン生み出すような環境は、日本の様な国では中々与えられないのも事実だと思う。

いずれにしても、俺は数学に対して、「好き」「楽しい」という感情を持たせる教育の仕方の方が、そうではなくさせて、しかし成績のよい生徒をつくる教育の方法より、ずっといいと思う。
だって、この会長の言うように、こうやって成績優秀だが、それに対して「楽しい」という感情を亡くした生徒は、学校を出た後、その道を追及することは絶対にないから。“人に言われるから〜”“試験で評価されるから〜”やりはするが、自ら好きだからやる、という人間には育て上げる事はできない。

「数学を日常生活の場面に結び付けて教えようとしている国ほど、成績が悪いことも分かった」てのも皮肉な話だね。「なぜそれを教えるのか」「それを実際にどう実用するのか」の方がずっと大事なのに、それを教えずに、公式だけを教える国の方が、成績がいいってのもね・・・
恐らく、全部点数で計るからいけないんだと思う。その子が、「どうやってそれを使えるのか」が分かっていた方が、ずっと大事だと思うんだけどな。テストの問題は簡単に解けるけど、実際にそれを生活にどう使ったらいいか分からない子を育てるよりは・・・

「教育」は非常に大事だが、その「教え方」も、非常に大事ですな・・・

10・22・06



米国の数学教育に警鐘、「楽しさ」と成績は別物と
2006.10.22
Web posted at: 12:24 JST
- AP

ワシントン(AP) 楽しくて身近な数学を、生徒が自信を持って学べるように――。全米の数学教師たちが心を砕いてきた授業方針が、実は必ずしも良い成績につながらないとの研究結果が報告され、波紋を呼んでいる。世界各国の統計を比較すると、生徒たちが数学について「楽しくない」「自信がない」と感じている国ほど、むしろテストの成績が良い傾向がみられるという。


この研究は、世界各国の小学4年生と中学2年生を対象に算数・数学の問題と好き嫌いなどの質問への回答を求めた03年の調査に基づいて、米シンクタンク、ブルッキングズ研究所のブラウン教育政策センターが実施した。調査結果を分析したところ、特に中2のレベルで、意外な傾向が明らかになったという。


「数学は楽しい」と答えた生徒の率が高かった上位10カ国は、いずれも成績が平均以下。逆に下位10カ国は、全て優秀な成績を出していた。また、数学を日常生活の場面に結び付けて教えようとしている国ほど、成績が悪いことも分かった。生徒が「数学は楽しくない」と答えながら、テストで好成績を示した国の例としては、日本、香港、オランダが挙げられる。一方、米国は「楽しさ」、成績ともほぼ中位だった。シンガポールで「数学に全く自信がない」と答えた生徒のグループと、米国で「数学に非常に自信がある」と答えたグループを比較すると、シンガポールのグループの方が得点が高いなど、生徒の自信と成績が一致していないことを示すデータも得られたという。


研究をまとめた同センターのトム・ラブレス氏は「成績の良い国は総じて、生徒への要求水準が高いようだ」との見方を示す。「だから生徒は数学を楽しんでいないし、自信もないと答える傾向があるのではないか」


米国の数学の教科書は一般に、カラーの写真や表を多用し、興味深い話を載せるなど、楽しく学ぶための工夫を凝らした内容になっている。ラブレス氏はこうした傾向について、「楽しさという要素を重視し過ぎているのかもしれない」と指摘する。


一方、全米数学教師協議会(NCTM)のフランシス・フェンネル会長は「楽しさも自信も重要な要素。これらが欠けていたら競争力はつかない。数学に自信のない生徒が、将来数学を専攻しようと思うはずもない」と反論する。「授業では生徒の心をとらえ、数学を日常生活と結び付けてみせることが重要だ」という。ただ同会長も、「教室で生徒をただ楽しく遊ばせればいいというわけではない。全ての授業が、数学そのものを教える内容でなければならない」という点では、ラブレス氏らと一致している。

(http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200610220004.htmlより抜粋)


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