October 07, 2006 17:38

俺が自分の人生の中で影響を受けた人たち


さて、前のブログで触れた、
「俺が自分の人生の中で影響を受けた人たち、
そして、なぜ俺は、彼らを慕うか。」について。


俺が自分の人生で最初に、一番憧れた人は、
当時通っていたスイミングクラブの、元コーチだった。

彼は、当時中学生だった俺にとっては、
考え方、行動、生き方、
とにかく全てがかっこよくて、本当に憧れていた。
「俺も将来、絶対にコーチみたくなりたい」
そういう思いが、常に頭の中にあったものだ。

そして、次に憧れた人。
それは、高校生のとき。
その人もやはり、その時通っていたスイミングスクールのコーチだった。
彼からは、その人の生き方とかよりも、
彼の性格、全ての人を包み込む、暖かさ、
そして、その心の広さに惹かれたものだ。
練習中の彼は、鬼のようで超恐かったが。
練習後や、プライベートで会う彼は、本当に優しくて、
話をする俺を、とても和やかな気持ちにさせてくれたものだ。

そして、3人目。
彼は、このブログにもたまにコメントを残してくれる、
そして、俺の今の兄貴でもある、龍のシェフこと、伊吹さん。
彼は、2年前にいたサンノゼという街で、そこにあったアメリカ人向けのスシバーのレストランで、マネージャーをやっていた人だ。
彼と俺はそこで会い、色々と話したり、教えてもらったりして、
彼との絆も深まった。
今は彼は日本にいるが、E-mail等で連絡を取り合い、
常にKeep in touchの状態である。


さて、上に書いた3人。
3人とも、生き方も、性格も、行動の仕方も、違った。
そして、俺に教えてくれた事も違った。
しかし、全ての人に、共通したことがあった。


それは、
話を聞いている、俺自身の、“人間としての可能性”を、
最大限まで信じ込ませてくれて、やる気を出させてくれたこと。
彼らは、俺に、
その頃の俺が、考えもしなかった生き方を教えてくれ、
自分には、そうやって生きられる方法もある、
そして、そんな人間になれる可能性が、バリバリあるんだ、
ということを、俺に気付かせ、信じ込ませてこれたのだ。



例えば、最初に書いた、中学の頃の水泳のコーチ。
彼は、俺に、アメリカ留学を考えるきっかけをくれた人でもある。
当時中学生で、しかも“外国”に行くなんて、想像もつかなかった自分。
その自分に、彼は、アメリカという国の事を教えてくれ、
「お前も、アメリカに行って、英語が話せるようになって、
 世界中のやつと友達になれる人生を送ることだってできるんだ。
 そこで、フランス人の彼女ができて、フランス語も話せる様になったりしてな」
なんて、励ましてくれたものだ。
当時の俺にとっては、遥か彼方の、想像もつかない世界だった。
英語だって全然話せなかったし、授業で一番嫌いな科目だった。
しかし、それが今、現実となっている。
そして、それは今は、“当たり前”となってしまった。
まだ、フランス人の彼女はできてないけど。笑

当時、中学の頃、
学校でトラブルがあった時、
彼は、唯一俺を励ましてくれた人だった。
自分が掛け持つ仕事で忙しいのに、
「いつでも俺に電話をかけて来い。俺のことを、兄貴のように思えよ」
と、俺が夜中に電話すると、何時間でも、話を聞いてくれて、
俺のことを、励ましてくれたものだ。
彼のおかげで、俺がいかに助かったか。
毎日、生きる事が嫌だった俺のことを、
彼がいるから、もう少し頑張ってみよう、
そうやって勇気付けてくれた。

彼に、当時言われた言葉。
「お前の10年後が楽しみだな」
その言葉が、どんなに嬉しかったか。
13歳だった俺。23歳の自分なんて、想像もつかなかったけど、
当時、毎日暗かった俺が、自分の将来に希望なんかなかったのに、
彼のおかげで、自分は、
もしかしたら、大きな可能性を持っているのかも、
そうやって、思わせてくれたのだ。
そう、俺に、
「自分を信じること、自分の可能性を、否定しないこと、
 自分は、デカい奴になれるかもしれないということ」
それを、信じさせてくれたのだ。
彼のおかげで、中学時代を乗り切れたと言っても、過言ではない。
本当に彼には、感謝している。

話が長くなってしまうが、彼に話をしてもらって、凄く励まされた話を一つ。
当時、学校で、クラスメートと問題があり、仲間はずれにされていた頃。
誰もクラスで話す人がいなく、みんなが俺を避け、
毎日、ひどく落ち込んでいたとき。
彼が、この話をしてくれた。


「ノミっているだろ?
 ノミってな、あいつら人間ぐらいの大きさにしたら、
 50メートルぐらい飛べるんだよ。
 だけど、もしあいつらの上に、コップを置くだろ?
 それで、やつらが、何回か飛んで、コップの天井に、頭をぶつける。
 そうすると、その後コップを取ったとしても、
 奴らは、コップ以上の高さは、もう飛べなくなっちゃうんだよ。
 それは、頭を何回もぶつけて、痛い思いをしたから、
 もう勝手に思い込んじゃうわけ。
 “これ以上飛んだら、また痛い思いをするから、
 もう飛ばないようにしよう“と。
 これは、その経験を、こいつらがネガティブに取っちゃったから。

 今、お前は、コップをかぶされてるわけだ。
 だけど、大事なのは、この後、コップが外された時。
 その時、俊輔が、もうコップの高さまでしか飛べなくなっちゃうのか。 
 それとも、今まで通りの高さに飛べるようになるのか。
 
 そして、もしかしたら、
 今までよりも、更に高く飛べるようになるかもしれない。
 今の経験をバネにしてな。
 全ては、お前次第だよ」


その話を聞いて、どんなに励まされたか、嬉しかったか。
あの時の感情は、一生忘れる事はないだろう。



次は、二人目のコーチ。
彼は、当時すでにアメリカ留学を決めていた俺に対して、
やはり、俺のことを励ましてくれた人でもあった。
また、初めは、泳ぎが特別に選手として速くもなんとも無かった俺。
その俺を、そのコーチが、ある日目にかけ、
声をかけてくれたのだ。

「今の君は、普通の練習をして、並みのレベルの選手だけど、
 もし私のところに来て、私の練習をする覚悟があるんだったら、
 今より各段に速くなれるだろう。
 このまま、並の練習内容で頑張って、
 高校生活を終えるのもいいが、
 もし、本気で、頑張りたいんだったら、
 俺のところに来い。
 今まで、開けたことの無いドアを開けて、
 その向こうを見させてやる」

その話を聞いた初日。
その時はやる気さえは上がったものの、
実際に行動に移す事はしなかった。
その時は、上がった、“やる気”だけで満足して、
“行動に移す”ということをしなかった。

しかし、その話を聞いた、約2ヶ月後。
高校2年の、3月。
彼に、また話をされた。

「2ヶ月前も話をしたけど、
 今の君は、もったいない。
 自分の選手としての可能性を最大限まで発揮してないからね。
 あと、最後の大会まで、3ヶ月だろ?
 この3ヶ月。今の学校の練習内容だけで頑張って、
 それなりのタイムで終わるのか。
 もしくは、その練習以外に、私の練習に加わって、
 それで、更にタイムを上げるのか。
 2ヶ月前に、もしキミが、やる気が出て、
 そこで私に声をかけていたら、君は、確実に今の君より、
 速くなっていただろうけどね。
 全ては、キミ次第だよ」

その話を聞いて、その場で、彼に練習を申し込んだ自分。
待っていたのは、鬼のような練習内容だった。
その話をした一時間後から始まった内容。
すでに一日目で、帰りたくなった。
練習中、何回、「やっぱり頼むんじゃなかった」と思ったか。
でも、彼が、練習後に、かけてくれた言葉。
「今日は、ここの泳ぎが良かった。
明日は、ここをもっと良くしていこう。
今日もよく頑張りました」
その言葉を聞くと、2時間の練習中の嫌だった気持ちが、
なぜか吹っ飛んでしまうのだった。

それからは、もう目の前にある状況が変わらないのだったら、
嫌だなと思いながらやるよりも、
よし、ここから今日はこれを学んでやろうと、
ポジティブに自分の考えを保った方が如何にいいかを学んだ。
彼の練習のおかげで、随分と、前向きに考える癖がついたものだ。
今でも、あの練習はやりたくないけどね。笑

彼は言っていた。
「日本は、現実的な夢しか見させてくれない国だが、
 アメリカでは、アメリカンドリーム、馬鹿でかい夢を見させてくれる。
 向こうに行って、イッパシの奴で終わってしまうか。
 または、自分の夢を突き進んで、自分の人生、デカく生きるのか。
 全ては、キミ次第だ」
 
 その通りだと思う。



そして、3人目。
龍のシェフこと、伊吹さん。
彼とは、当時留学生活3年目に入り、
前から進みたかった映画の道に、
自分の情熱が100%無いことに気付き、
進路変更を余儀なくされていた頃に会った。
彼と初めて話をし、聞かれた質問。
「大学出た後、どうするんだ?」
当時、新たな目標を見つけようとしていた自分は、
その質問に答えられず、
「いやあ、前は映画の道に進もうと思ってたんですけどね、
 今はまだ色々模索してまして・・・」

彼の投げるストレートな質問に、堂々と答えられず、
悔しがっている自分がいた。
もし、今、目標が見つかっていたら、
それに向かって、毎日努力してますと、
堂々と答えられるのに。

彼に、色々と質問された後、こう一言言われた。
「今の俊輔は、目を閉じて毎日生きている」

毎日色々悩んで、“考えているつもり”だった自分には、
かなり衝撃的な言葉だった。
なぜ? 俺はこんなに“考えている”のに?
その夜、悔しくて眠れない自分がいた。
自分の人生、どう生きたいのか。
分かりたいのに、分からない自分。
次の日も、学校の勉強にも身が入らず、
図書館のイスに座って、一人悩んでいた。
そこから、彼の働いているレストランで、
週に一日、インターンとして働くことになり、
彼ともっと沢山の時間を共にするようになった。
そこで、彼に、
寿司の作り方だけでなく、それ以上に大事な、
「人生」、それを教えてもらったのである。

彼と当時、毎日夜中まで話していた。
初めは、1,2時間だった話が、次第に伸びて行き、
気付くと、外で鳥が鳴くまで話している自分たちがいた。
その頃は、寝る時間こそ無かったが、
その時に話した数々の言葉は、今も確実に、俺の胸に残っている。
そんな中で、俺に彼がくれた、一番の財産。
それは、「自分の可能性を信じ切る」ということ。

将来、そして、今現在の自分には、想像もつかないような自分になれる。
全ては自分の意志の強さと、行動次第で。
それを、彼は教えてくれた。
そして、彼は、よく言ってくれたものだ。
「俊輔は、必ずデカい男になる」
その言葉が、いかに自分を励ましてくれたか。

たとえ、どんなに自分に自信が無くなってても、
彼にそうやって励ましてもらえただけで、自分の、
“自分の可能性を信じる”力は、ドンドン大きくなっていた。




自分が持っている、人間としての、“可能性”。
その人が、その人の人生で、
その人が持ち得る可能性を信じ込んで、自分の可能性をあきらめずに、
最後まで走り続けたとき。

その時、その人は、
昔は想像も出来なかったような、大きな自分に、
なれているかもしれない。


誰にでも、可能性はある。
誰にだって、その人が「なりたい!!」と思う自分になる、
そして、なれる、可能性は、あるのだ。
それを、最後まで信じ抜いて、自分をあきらめずに、
トライし続けるか。
それとも、自らそれをあきらめて、
「どうせダメだよ」とやめてしまうか。
そこが、別れ道になると思う。



そして、自分が逆境に立たされたとき。
自分に、自信が無くなったとき。
自分の周りに、自分を否定する人が現れたとき。

そんな時に、自分に大きな、いい影響を与えてくれる人たち。
そういう人たちというのは、自分のことを、心から、励ましてくれるのだ。
そして、自分の持ち得る可能性を、彼らは最初から信じ込んでいて、
それに、気付かせてくれるのだ。
「お前は、これだけ凄い奴になれるんだ。
 だから、頑張れよ」と。



前のブログでも触れたが、「自分を取り囲む人を選ぶ事の大事さ」。
あなたに対して、ネガティブなことを言う人もいるだろう。

「お前に、そんなことできっこない」
「お前にそれは向いていないよ。だって、お前って、こういう奴だからな」

そんな言葉が、いかに安いか。
そして、それがあなたに出来ないと、“誰”が、決めたのか。
それは、その人間が勝手に、あなたに対して思う、“意見”であって、
そこに、何の真実性もない。
そんな言葉は、あなたに取って、
「何クソ」という起爆剤になるかもしれないが、
決して、あなたが、自分の可能性を信じ込んで、
“気持ちよく”頑張ろうと思うきっかけにはならない。
そうやって出た“やる気”は、マイナスから、
自分をプラスに持っていこうとする反動から出たものであって、
果たして、自分がそうではなかった事を証明した途端に、
それ以上頑張ろうという気持ちにはならないものだ。
なぜなら、その言葉をかけてきた相手に対して、
「自分はそうじゃない」と証明するための、反発でしかないから。
その時、その人間は言うだろう。
「あれ、何だ、お前にもやればできるじゃん」
しかし、その人に、
自分はそうじゃなかったんだと証明できたと分かった瞬間、
もう自分の中から、更に頑張ろう、というやる気は、中々出てこない。

しかし、この3人の人間のように、
最初から、あなたの可能性を信じ込んで、
声をかけてくれる人たち。
または、あなたが気付いてもいない様な可能性に目をかけ、
そこに気付かせてくれる人たち。
そして、あなたの“やる気”というスイッチを、押してくれる人たち。
こういう人たちも、いるのだ。
この人たちは、あなたが現状に満足しているとき、
また、あなたがこれ以上は自分は伸びないと思っているとき、
また、自分の可能性を小さく見積もっているとき。

そんなとき、今のあなた以上になれることに気づかせてくれ、
心から励まし、応援してくれ、
あなたに、“真のやる気”を出させてくれるのだ。
そして、あなたの心の奥から湧き出る、
気持ち良いほどのやる気。
自分の明日を信じ、
将来が待ち遠しくなる希望。
早く、成長した、“なりたい自分”を見たい。
そう、心から思わせてくれるパワーを持つ。

そして、こういう人たちこそを、大事にしたい。




あなたが人生で持ち得る可能性は、いくらでもある。
この世に生まれた瞬間から、“可能性”というものは、いくらでもあるのだ。

自分の可能性を信じるも、あきらめるも、
あなた次第だ。
しかし、その二つの選択の間には、計り知れない差がある。


せっかくこの世に生まれた命。
この、数十年しか生きられない命。
その自分の人生を、どう生きるか。
全ては、あなた次第だ。


そして、その大事な事を、
この3人は、教えてくれた。


今まで俺を支えてきてくれた人、
そして、俺の可能性を信じてくれた人、
気付かせてくれた人、
心から応援してくれた人、
全ての人に、感謝します。

10・06・06


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コメント一覧

2. Posted by Shun   October 08, 2006 03:26
龍のシェフ、
ありがとうございます。俺が、いつも伊吹さんの言葉に、どれだけ励まされ、やる気を注がれているか。いつまでも、「いい出会いでしたね!」と心からお互い言い合えるように、俺も頑張ります。そして、いつか俺が、俺の可能性を最大限に発揮した、”成長した自分”となること。それが、今の目標です。
何歳まで生きるか、保障はないですからね。命を、日々を、大切に大切に生きていかねばなりませんね。そして、大事な人への感謝の気持ち、それを伝えることも忘れません。
お互い、頑張りましょうね!
俊輔より
1. Posted by 龍のシェフ   October 08, 2006 01:37
”いい出会いだったな!”いつまでもそう言えるように、最後まで、そう言えるように、して行かなければな。俺達、次第だ。自分の可能性を引き出し、伸ばしてやり、命を大切に使って行く。何歳まで生きるかなんて、保証はない。保証がないからこそ、先を見て、日々を大切にして行かなければな。俺に感謝はいらない。俺より、アメリカに行かせてくれた、両親や友人達に感謝して、離れているからこそ、気持ちを伝えないとな。俺が欲しいのは、俊輔が強く、優しく、心のでかい男になってくれれば、俺は嬉しい。それだけだ。人生は決まってはいない。自分の思いが、自分の行動が、人生を決めて行くんだ。
これからも頑張れよ。
龍のシェフより

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