October 04, 2006 14:58

パキスタン地震

パキスタンの少女

pakistan people






これらの写真は、去年の10月4日にパキスタンで起きた地震の際に、あるカメラマンが撮ったものである。確認されているだけでも、9万人以上の死者、10万人以上の負傷者が出たらしい。


今晩、ネットでこの写真を見たとき、自分が今いる状況をはっと確認させられた。
ここ数日、学校やらでやる事が増えてきて、余裕が明らかに無くなって来ていた自分。
余裕がなくなると、自分の周りのことしか見えなくなる。
更に余裕がなくなると、周りのことさえ見えなくなる。
アメリカに帰ってきて、一ヶ月ちょっと。
既に、ここロングビーチでの生活に慣れきって、「ここ」での常識でしか、物事を見なくなっている自分がいる。

そんな時、これらの写真を見て、はっと気付かされた。
この世界全てが、自分の住んでいる環境の様ではないこと。
そして、今現在も、この地球上で、この写真のように、
生きることさえままならぬ状態で、必死で生きようとしている人たちがいること。
そういうことがまた見えなくなって、自分を取り囲む狭い世界で、狭い視野で過ごしている自分に気付いた。

こういう写真を見て、「ほら、世界にはこんなに困った人がいる。なのに貴方は恵まれている。だから、毎日感謝して生きなさい」と、偽善的なことを言うつもりはない。そんな事をいうのは、この人たちの心境がわかっていない証拠だ。そしてそんなことをするために、今回、この写真を載せたわけでもない。


ただ、この地球には、毎日生きることで必死な人たちがいること。
そして、自分が今生活している環境が、いかに楽で、ぬるま湯かということ。
そして、自分が、自分と自分を取り囲む周りのことしか見えなくなって、
こういう状況に陥っている人たちのことを忘れてしまうこと。
そして、本当の意味で、「視野が狭くなってしまう」こと。

そうならないための、自分への、戒めでもある。

常に、世界の動きを見て。視野を広く保て。
世界で、生きることに困っている人たちのことを考えながら。
そして、自分に将来、何ができるのかを考えながら。


10.03.06

(毎日新聞の記事より。毎日新聞東京本社社会部、佐藤賢二郎記者の『パキスタン地震』一連の写真報道より、掲載。
写真左:配給される食料を受け取ろうと、トラックに向かって必死で声をかける少女=ムザファラバードで05年10月13日 
写真右:カガンに軍の救援ヘリコプターが到着。多数の被災者が殺到したが、乗り込めたのは重傷や重体の人々だけだった=05年10月12日)

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/graph/20060907/index.html


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コメント一覧

2. Posted by Shun   October 05, 2006 09:10
ましろ、

なるほど、そうなんだ・・・
自分の車を持ってる人は世界のrichest 7%、そして大学教育を受けられるのは世界の人口の1%か・・・。つまり、車を持って、アメリカの大学に行ってる時点で、すでにかなり恵まれた立場にいるという訳だよね。それをたまに、当たり前と思っている自分が、いかに傲慢か。自分の今置かれている状況を、考え直します。教えてくれてありがとう。
1. Posted by ましろたさし   October 04, 2006 16:49
ありがとう。俺も戒められたよ。

自分の車を持ってる人は世界のrichest 7%に入るっていうし、大学教育を受けられるのは世界の人口の1%、なのに14%の人は字を読めないのが現実だからねー。

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