September 15, 2006 15:35

「新たな決断」


自分さえ良ければいい。
自分だけが良ければいい。

この考えが、俺の中をだいぶ占めていたようだ。最近。
自分ではそうは思っていなかった。逆に、他の人のことも考えなきゃ、そう「思っている」と思っていた。
しかし、違ったようだ。

今日、JCのオフィサーを引き続き、続けることにした。
理由は、考えたあげくの答え。
先週の今日、オフィサーの何人かに、JCを辞めたいと申し出た。
彼らは言った。「お前が辞めたいんだったら辞めろ」
それでいいと思ってたし、俺が抜けても何も支障はないと思っていた。
しかし、何か気分が良くない。
何をしていても、心がどこかに飛んでいるし、第一、自分が今目の前で相手にしていることに、心が集中しない。
そう、心はJCの問題に向いていた。
俺のアメリカ生活、残り9ヶ月を満喫したい。
今まで行った事のないところにも行きたい。
そして、JCにもう興味は無い。
そう思い込み、辞めることしか頭になかった。

実は昨日の夜まで、辞めようと頑なに決心していた。
しかし、昨日の夜一人のオフィサーと話して、伝えられた言葉。
「俺も前に一回、役職を降りたんだけど、その時は自分で立候補して自分で降りると決めたんだから、何も迷惑はかからないだろうと思っていた。
でも、そのときは周りの人のことまで考えていなかった。
あの時は、“視野が狭かった”よ。」
最近俺が言われて、気にしていた言葉だ。
視野が狭い。彼も俺に、それを伝えていたんだろう。つまり、今の俺の、“視野の狭さ”を。
一体俺のどこが視野が狭いんだ?先週別のオフィサーにそう言われたときは、怒りしか感じなかった。
しかし、それは本当に俺が視野が狭かった証拠。視野の狭いやつに、自分の視野の狭さは分からない。

今日、また別のオフィサーからメールをもらった。
「今日ミーティングに来る前に、もう一度考えてくれ。
お前が今の状況に至ったのは、JCでいくらか助けをもらったからじゃないのか?」

確かに、そうだった。
JCで色んな人に会えたからこそ、色んな世界が広まったのも事実。
一人きりでは出会えなかったチャンスにも色々出会えたことだろう。
それを無視して、今の自分がもう得たいものを得たから、JCを去る。
その考えほど、自分勝手、“視野が狭い”考えはないんじゃないか、と。
そのメールを読んだのは、ミーティングに行く一時間前。
それまで辞めようと決心していた自分の心が、何か、すっきりしない。
何か、俺は間違ったことをしてるんじゃないか。
自分の心をすっきりさせようと、紙に色々書いてみるが、何故か紙の上に書かれた言葉には、共感はするものの、自分の心が、なぜか潔いと感じない。
芝生の上に寝っ転がって、空を見ていた。
そうだな。今度は俺が何かを返す番かもしれない。

この前のブログにも書いた。「自分の才能を発揮して、それで人に、愛と感謝を伝えられればいいんじゃないか」と。
正に、その通りじゃないか。それをJCを通してやればいいんじゃないかと。
ミーティングに遅れていった。何故か皆と顔を合わせるのが、後ろめたい。
最近ここ2週間、俺は仕事を何もやらなかったから。
明らかに、俺は間違ったことをしていたんじゃないか。
皆の立場に立ってみて、皆がどう感じるか考えて、
「あ、俺は間違っていた」と確信した。

みんなにここ数週間の自分勝手な行動を誤り、
これからも自分を受け入れてくれるかどうか聞いた。
みんな、笑顔で受け入れた。
素晴らしい仲間だ。


新たな決断。
どうやって、人に返すことができるか。
それが俺の今後の課題。
今までは、自分のことばかり考えて、「人に何かを返す」ということを余り考えずに生きてきた。
しかし、今は人に何かを伝えていくことも始めるべきだろう。
今年の夏、大阪で馬場聖鍼堂の馬場先生と話していた時に言われた言葉。
「人間っていうのは、今まで培ってきた経験や知識を、同じようにどんどん出していかないと、新しいものが入ってこなくなっちゃうんですよ。
今まで俊輔君が先輩から授かってきた知識、情報、そして俊輔君自信が自分で得てきた経験や知識も、次の後輩に伝えていくことが大事かもしれないですね。」
そのとき考えた。自分に出来ることはなんだろうと。
今年の夏の経験。会社を相手に、就職活動をした経験だって、伝えられる。俺の旅の経験で、見てきたもの、感じたこと、ぜひ他の人にも伝えたいこと、沢山ある。
それらを、言葉にして、書く。話す。自分は書くことは大好きだし、人と話すことも大好きだ。特に自分が興味のあること、自分が心から好きなことは、人に情熱を持って話すことができる。
この特技を使って、どうにかしてうまく人の役に立てないだろうか。
病気で家から出られない人、体が健康でも、色々な問題で、海外に行けない人、英語が話せずに、他の国に行っても、その国の人や他の国の人と、会話が出来ない人、普段忙しすぎて、外に行く時間も取れない人。そういう人たちの代わりに、俺が体験したことを、まるで今目の前で起こっているかのように伝える。それができるだけの、描写力と、会話力。
それを付けて、将来的に、物を書いたり、人前で話をしたりして、うまく人のためになれないだろうか。
最近、それを考えている。

とにかく今の俺は書くのみ。そして、話しをするのみ。
どっちの能力も、鍛えれば鍛えるほど上がっていく。後は、自分の可能性を信じて、鍛え続けるのみ。

人生最大の喜び、そしてやりがいというのは、何か人のために役に立てた、と感じられたときに得られると思う。
俺もこれから、自分の才能を使って、人の役にどんどん立てていけたら。
とりあえずJCが、一番今の自分に近い、人に役立てる場所である。

これからは、自分の人生も濃く生き、そして人の役にも立っていく。
それを目標にしていく。


9.14.06


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コメント一覧

3. Posted by Shun   September 22, 2006 15:41
馬場先生、
こんにちは、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
自分の心の声を聞く事は、本当に大事ですね。
戴いた本も、何度も読んでいます。
これからも、自分の心の声をいつも大事に、進んでいきます。
ありがとうございます。

寿美さん、
お久しぶりです!お元気ですか?
そういって頂けて、本当に嬉しいです。^−^
最近、自分が書くことが好きな事に、本当に気付き始めました。
夏の旅の経験も、とても貴重だったので、時間を見つけては、書き残して行きますね。
オランダの生活はどうですか?コリンにもよろしくね。
2. Posted by 寿美   September 20, 2006 17:37
俊君、久しぶり!
いつもブログ読んでます。
君の文章はすごく人を惹きつける魅力があると思います。君より年上の私がいつも君の文章を読んで気づかされること、考えさせられることがたくさんありました。
将来、書く仕事、物書き、ジャーナリスト、エッセイスト、新聞、雑誌、などなど
君の良い部分をいかせる分野で活躍でしている姿を見てみたいわー。
君の考えていること、感じていることをもっと多くの人に読んでもらいたい。
と、思っているのは私だけかしら。
これからも、良い文章をどんどん書いてね!
1. Posted by 乾竹   September 15, 2006 20:08
自分の道は、自分が一番良く知っています。

迷ったときは、一度立ち止まり、自分の胸に手を当てて、自分の心の声をしっかりと聞いてみてください。

そして、決断に関しては、プレゼントした文庫本のP.222からをもう一度読んでみてね。

きっと得るものがあると思います。

俊輔君なら大丈夫。

きっと正しい道を歩み続けると思います。

応援しています♪

 乾竹

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