August 18, 2006 02:35

「本当に大事な人を、大事にしてあげて下さい」


岩手へ、おばあちゃんのお見舞いに行ってきた。
今年の夏、6月半ばに日本へ帰ってきて、すぐにおばあちゃんのお見舞いへ行ったが、
「また来なきゃ」
そう思いつつも、実際にまたアメリカへ帰る前にもう一度行くのは難しいかななどと、勝手に頭の中で言い訳を作っていた。
そして、アジアへの旅へ行って来て、向こうに着いて三日目。
タイのど田舎、チェンマイの山奥でのトレッキングツアーの最中、山を登りながら、一人で悶々と考えていた。
「俺が今日、今日の終わりにもし死んだら、どうなるんだろう。
 誰に一番、今会いたいだろう」
まず最初に浮かんできた顔は、やはり家族だった。
親父の顔、母親の顔、姉貴の顔。
そして、次に浮かんだのが、おばあちゃんの顔。
お婆ちゃん、今入院してる。俺がアメリカへ帰ったら、今度帰ってくるのは、来年?それも、もしかしたら帰ってこないかも?
あれ?だとしたら、今のチャンスを逃したら、もう当分会えないじゃねーか?
そう気づいたら、「日本へ帰ったら、アメリカへ帰る前に、何としてでもおばあちゃんに真っ先に会いに行こう」
そう決心した。
「もう時間がないから会いにいくのはムリかも」そんな浅はかな考えをしていた自分は、何も見えていなかったこと。そして、本当に大事な人、本当に時間を割いて会いに行く人が誰なのか、全然分かっていなかったことに気づいた。

いざ、日本へ帰って来て、おばあちゃんに会いに、姉貴と岩手へ行ってきた。
お婆ちゃん、病室で迎えてくれた。
抗がん剤の影響で、本当に痩せちゃって、髪の毛も大分薄くなってしまったけど、姉貴と俺の顔を見て、ムリに元気なところを見せてくれた。
本当に気を遣う人だ。血の繋がる家族にも。
おばあちゃんになるべく喜んでもらえる様、また、俺の元気なパワーが少しでもおばあちゃんに移るよう、旅の話をざっとして、見てきたところを本を見せて解説した。
そして、今回は、アロマセラピー用の、ラベンダーの香りのオイルを使って、おばあちゃんの手と足を揉んであげた。
最初は遠慮してたけど、やってあげたら、凄く喜んでくれた。
「気持ち良いな〜。ほんと、気持ち良いな〜」って。
周りの病室の人も、「あらお婆ちゃん、幸せね〜」って。
「いい香りね〜」って。
おばあちゃんも元気になったし、周りの人にも、少しいい影響を与えられたようだ。
俺の手から、おばあちゃんの手を伝って、
俺の元気な若いパワーが、どんど移るように、念じてマッサージした。
「元気になりますように」って。

時間の関係で、1時間ちょっとしかいられなかったけど、お婆ちゃん大分喜んでくれたようだ。俺も、何か少しでもできたみたいで、凄く暖かい気分だった。
帰り際、「おばあちゃん、元気になってね」と、何回も両手で握手した。
「また会いにくるからね」と。

次に会いに来れるのはいつだろう。それまで、お婆ちゃん、元気でいてほしい。
いや、元気でいる。必ず。


皆さん。毎日、仕事や、学校や、私生活、家族のことなど、
色々なことで忙しいと思いますが、
ふと落ち着いて、静かなところで、
「今、あなたにとって、本当に大事な人は誰なのか。
 本当に、今会いに行くべき人は誰なのか。」
もう一度、ゆっくりと考えてみて下さい。
そして、今いるあなたの大事な人を、
大事にしてあげてください。

お願いします。

俊輔

8/17/06




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コメント一覧

4. Posted by Shun   August 21, 2006 17:08
ちえさん、
僕もこの事は、つい最近できる様になったばかりです。やっと、「周りの目を気にしなくなり始めた自分」が出来てきました。今までの僕でしたら、そうやって愛情を素直に表すことが、「恥ずかしくて出来ない」、もしくは、「恥ずかしいからやめて」という周りの声を気にして止めてしまう、そのどっちかでした。ですが今の僕は、もう変わりました。愛情は愛情。示さなきゃいけないものは、示すべきなのです。いくら「大切」だとその人のことを思っていても、何も言わなかったり、態度に示さなかったら、その思いは全く伝わっていないも同然ですからね。でも、僕もやはり、その愛情を未だに示せていないのが、家族ですね。今回もかなり自分のことを未熟に思いました。もっと成長したいと思います。
3. Posted by Shun   August 21, 2006 17:02
綾乃ちゃん、
そうだよね、”自分を形造っている「大切な人」を常に見ようとする”ことは、本当に難しいことですよね。僕もまだまだ全然できていません。例えば、僕の家族。僕は今回、日本にいる間、全然自分の家族に対して、何もできませんでした。かなり自分勝手な行動を取ってしまったと反省しています。いつも、「自分に一番近くて、一番大事な人」を、最後にしてしまうんですよね。僕の悪い癖です。もういい加減その癖は止めます。そして、本当に「大切にすること、愛すること」は、綾乃ちゃんの言うとおり、無償のものだと思います。これも、僕はまだこれが本当にできずにいます。まだまだ、与えられているばかりで、誰かに無償で何かをするということ、本当にはできていません。これからですね、僕自身は。
2. Posted by Chie   August 21, 2006 06:11
俊のように、素直に愛している人に自分の愛情を示してあげられる人というのは今時少なくなっているのではないでしょうか。素敵ですね。
1. Posted by ayano   August 19, 2006 11:51
スピノザという哲学者は「人が誰かが自分から離れるときに悲しむのは、その人が今後も当然自分に与えてくれるはずの恩恵が不意に失われるからだ」という言葉を残しています。そうじゃない。大切にすること、愛することは無償。何も要求しないはず。自分を形造っている「大切な人」を常に見ようとするのは本当に難しいことですね。

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