July 22, 2006 14:13

社長と、”本気”で、話す。

その時のそのときだけの思いというのは、
後で必ず消える。
それと同じ思いは、絶対に、よみがえらない。

だからこそ、
その瞬間の思いを、その瞬間に記す。
何かを持ってるのなら、そこに書く。
PCが使えるなら、そこに打つ。
だから俺は、メモ帳、ペンは、絶対に持って歩く。
その瞬間、出た思い、ひらめき、アイディアは、
その瞬間しか、覚えてないから。

そして、そのときの興奮した感覚、
アドレナリンがほとばしる感覚は、
覚えていたい。
そのために、自分の好きな曲を聞く。
その感覚があるときに、その曲を聞く。
そうして、その曲に、自分の熱い感情を入れ込む。
そうすれば、その曲をまた聴いたとき、自然とその感情はよみがえる。
また、自分のやる気をあげたいとき、でもどうしても上がらない時も、
それを聞けば、段々と上がってくる。
様は、いかに自分のやる気をあげる方法を、多く持つか。
音楽でもいい。何か読むのでもいい。
本でもいい。人と話すのでもいい。
自分の「可能性」を、最大限に使える状態に、
いつも持って行くことだ。


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昨日、この前の「社長と"話す"。」の内容に書いた社長に、また会ってきた。
今回は、海外マーケティング部門担当のリーダーと話すのが目的。
実際にその会社で働く場合、彼らが一番大事とするのは、
「その人と働きたいかどうか」。
それは、俺も同じ思い。
お互いに、「この人と時間を使って、働きたい!」
そう思える時間の、人生の使い方をしたい。

担当の方二人は、二人とも、女性。
国内マーケティング部門の方と、海外担当の方。
二人とも、切れる。
特に、海外担当の方は、前回フェアでお会いした際、30分ほど話したから、
俺ももう一度会いたいと思っていた。
彼女は、フェアで俺に言った。
「もし海外に残れる道があるなら、
それを使って、向こうでしか得られない経験を得てくるのも賢いと思いますよ。
自分の「肌」でしか感じられないこと。
それを得られるのは、自分で経験してのみですから。」

彼女は、その30分の間、
一度も、「私の会社に入って下さい」というスタンスを見せなかった。
彼女はあくまで、「俺」という人間の今の状況、環境を考え、
俺にとって一番いい人生の使い方は何かを、
一緒になって本気で考えてくれた。
普通の会社なら、自分の会社のことしか話さないし、
少なからずは、自分の会社もアピールする。
しかし彼女は違った。
俺はそれが嬉しかった。
「この人にまた会いたい」
そう思って、そこを後にした。

それから多分3週間ほど。
また彼女に会う機会ができた。
まずは、二人が、「何か質問は?」と聞いてくれたので、
「何でも聞いていいですか?」と返し、
自分の知りたいことを全て聞いた。

一通り質問が終わった後、彼女達に聞かれた。
「どうして、技術営業を希望ですか?」
俺は言った。
「正直、それが絶対やりたいというわけではありません。
ただ、御社の中で、自分ができる仕事はそれだけだと思ったからです。
僕がこの会社まで足を運んだ理由は、
社長と、Tさん二人に惹かれたからです。
フェアでお二人とお会いして、お話して、
全て本音で話してくれる。そして潔い。
筋が通っている。
そんな魅力的な二人が働いている会社ですから、
他の社員の方たちも魅力的な人がいるだろう。
それを見たくて、もう一度お会いしたく、会社訪問しました」
(ちなみにTさんとは、海外担当の方)

聞いてみた。Tさんが認める、魅力あると思える社員の人はいるかと。
彼女は、横に座っている、Mさんだと答えた。

彼女達、切れる女性。
今までとは違う視点で、物事を言ってくれる。
今までの役員面接は、全てが男性だった。
京都の会社の社長を抜かしては。
女性は、男性よりも鋭い。
男の見えないところを見抜く。
直感で感じ取り、そこを突いてくれる。
前から面接はお見合いだと言っていたが、
昨日の二人との面接は、まさに「お見合い」だった。

Mさん。
「今のところ○○さんと話した感じでは、
あなたは、やる気があります。
話もとてもお上手です。
勢いもあるし、自分で何かを無から起こす行動力も凄い。
ただ、感情の勢いで走ってしまって、
その準備に緻密さがないということです。

うちの会社にもし入っていただけたら、
最初は、うちの会社の製品をよく勉強してもらいます。
そこのところで、もしかしたら、他の人よりも、時間がもっとかかってしまうかも知れません。
○○さんは、外に出て行く、人と話すなどが合っているでしょうから、
営業は全く問題はありません。
しかし、その最初の、準備段階の部分で、
もしかしたらあなたのやる気がそがれてしまうかもしれない。」

「ですから、今度は会社の中をよく見てもらって、
そこで、自分が合っていそうかどうか、見てみて下さい。
そのとき、ただ "うちの会社を見る"というだけではなく、
"自分にはどんな仕事が合っているんだろう"と、
全ての動きを見る感じで見るといいですよ。」

ここまで親身になってアドバイスをくれる人は、そういない。
普通は、その面接者の立場になってはものごとを言ってくれないし、
考えてもくれないから。

Tさん。
「先ほど、魅力ある人たちと一緒に働きたいということで、
うちの会社に来てくれたと言っていましたけど、
もっと広い視野で考えることもありですよ。
ただ「魅力ある人がいる"会社"に入る」というのではなくて、
別の会社に入って、そこでまた○○さんと取引をすることになるかもしれない。
そのとき、私達は、本当に、「仕事を一緒にした」となるかもしれませんね。」
俺。
「つまり、そこの"会社"で働いているという狭い考えではなく、
この"世界"で働いているという広い視野ですよね?」
「そうですね」

面白いと思った。
こんなことを言ってくれた人も、始めてだった。

Mさん。
「別に私達は、あなたがうちの会社に合わないといってるのではないですよ。
むしろ、ぜひ一緒に働きたいと思っています。
ですが、あなたとお話して、今すごくやる気があって、輝いているからこそ、
その○○さんの魅力を最大限に行かせる環境に行ってもらって、
そこでご自身も納得されて、バリバリ働いてほしいのです。
もしうちに来て、
"ああやっぱりここは合ってなかったな"と思われて、
途中で辞めることになっては、
○○さんにとっても残念だし、
私達も残念なんです。
やっぱり、いい関係をいつまでも続けたいじゃないですか。
ですから、入る前に、よく見極めてほしいのです」

お見合いそのものやん!
そう思った。
結婚する前に、お互いが本当にあっているいるかどうか、
よく確かめる。

普通の会社の、男性の役員の方々は、
俺が使える歯車と見るか、
そして、もし使えると判断した際には、
すぐに、圧力を使う。
「お前が欲しい。うちに来い。
うちはいいよ。他の会社どっか見てるの?
名前教えてよ。
ああ、あそこね?
うちにも、あそこから移ってきたのいるよ。
いや〜、あそこはやめといたほうがいいよ。
うちにしなよ。
うちに来たら、間違いはないよ」

そういう会社を、沢山見てきた。
どこも、結局は、他の悪口をいい、自分の会社を押す。
はっきりとは言わないが、そういう態度だ。
なぜ、そうするか?
自分の会社に入って欲しいからだ。
他のやつの悪口を言う。
俺が最高だという。
俺のとこへ来いという。

しかし、ここの会社は、とことん違った。
むしろ、正直すぎて、いいんですか?くらいだった。
俺はその二人が、本音で全て、
自分達が感じたフィーリングまでも話してくれたのに感謝し、
何度も頭を下げた。


その後、社長とまた話した。
「何話したの?」と聞かれ、
彼女達と話したこと、大まかに説明した。
「う〜ん、彼女達も鋭いね。
そうやって言ったのは、きっと、
○○君が入ったら、キミを育てるのが、よっぽど大変だと見たんだろうね。
二人から相当厳しくきたえられるよ。
でも、それだけ自分を伸ばすにはいい環境だと思うよ」

社長は言った。
「僕が今のところキミと何回も会って感じる感覚では、
きみは、"技術営業"という風に何かワクを決めるのではなくて、
何でもできる、ジェネラリストになった方が、伸びると思うんだよね。」

「キミは将来、大物になるか、ざるで終わるかの、
どっちかだと思うよ」

「ざるって何ですか?」

「ざるっていうのはね、穴があること。
キミと話してて思うのは、君は器量がでかくなる素質を沢山持ってるけど、
同時に、穴がたくさんあるってことよ。
欠点があるってこと。
でも、ざるでも、その全ての問題を抱えちゃうだけの大きさがあれば、
それより強いものはないんだよ。
キミがもし、自分の器量を最大限まで伸ばして、
全ての問題を抱えられる器をもったら、
それは誰よりも強いよ。」

「いわば、技術職ってのは、その器に穴はないんだけど、
その器の大きさは、ちっちゃいんだよ。
結局は、それだけのウツワだってこと。
でも、ざるは、強いぜ。
ざるをどんどん大きくしたら、何でも受け入れられちゃうんだ。
しかも、そのざる、今はタコ糸の太さかもしれないよね。一本一本の竹がさ。
でもね、その竹、自分の努力次第では、金属のワイヤーの太さにだってできるんだ。
そこまでしちゃえば、もう、ザルだろうが、穴はほとんどない。
それは強いよ。
何でも受け入れて、それで全部抱える大きさがあるんだからね。」

「欠点っていうのは、結局は、絶対直らないもんだよ。
欠点を直して、全部穴を無くすよりは、
今あるいいところをガンガン伸ばしていった方が、絶対にいいの。
きみのよさは、その器量のでかささだよ。
今はちっちゃいザルかもね。でも、それは、自分の努力次第で、
いくらでもでかくなっていくんだ。」

前の日も言ったように、彼は言った。
「ぼくが今取ろうと思ってる人材は、
ぼくに刺激をくれる人です。
社長が成長しなくなった瞬間に、その会社の成長は止まると思ってるからね。
だから、僕は、僕に刺激をくれる人を入れて、
それを抱える器をどんどん大きくしていく必要があるんです。」

「では、僕が社長さんに与えられる刺激って何ですか?」

「今のところはないよ。
でも、キミが何でも受け入れる覚悟で、自分のザルを強く、でかくしていったら、
そのザルの成長が、何よりもの刺激だろう」

面白い。


「キミに内定をあげる条件を二つあげます。
一つは、言われた仕事は、何でもやること。
絶対に、逃げないこと。
二つ目は、今までもらってきた他の会社の内定を全て切ってから、
アメリカにこの夏帰ること。
会社というものは、社会に利益を生み出してこそ、価値があります。
キミが内定を抱えているということは、
その枠の人一人分、他に入れなくなる人がいるということ。
キミがアメリカに帰ってからも、アメリカの企業を相手に就職活動をしたいのはよく分かっています。
ならば、うちに来たいと考えるのであれば、
他の会社の内定を全て切って、それでアメリカの会社と比べてくるという覚悟が欲しい。
それができないと、僕は内定はあげられません。」

「人間、自分のことばっかり考えてると、
自分の器っていうのは、ドンドン小さくなってくもんなんだよ。
他の人のことも常に考えてあげなきゃね。
自分で自分の器を小さくすることをしてちゃダメよ」

「どんな仕事にも、逃げずに向かってきて欲しい。
きっとキミには、他の人とは違ったプログラムを与えるかもね。
工場の管理を任せたりとかね。
でも、そんな中でも、逃げずに一つずつ、こなして行くやつが、
後々でかくなるんだよ。
僕も最初の頃は、色んな仕事をやったよ。
「何でこれなんだよ??」ってのもやった。
でも、全てを、「後で必ず役に立つ。必要なんだ」という考えで、
本気で取り組むと、
必ず後でそれは糧になるんだよ」

「僕も若い頃、営業がどうしてもできなくてね。
会社にも帰ってくるなって言われて、
山手線の切符一枚買って、一日中ずっと本読んで過ごしてた。
でも、3日目で、「俺何やってんだろう」ってなってね。
悔しいじゃん?その仕事ができませんでした、って理由で辞めるのって。
だから、進まなくなたら、
1ミリでも、1センチでもいいから進む努力をするんだよ。
そうすると、必ず道は開けるから。」

「逃げないこと。
全て任せて下さい!という器量だな。
その精神で行けば、必ず伸びる。」



全て本音で話してくれる、その社長。そして、社員の方たち。
俺は言った。
「いやあ、こうしてここまで腹をわって話してくれて、とても気持ちいいですね。
清清しいって感じですね」

「清清しいんじゃない。話が、"濃い"んだよ。
普通ここまで話さないからね。
中にはいるよ。その子が辞める時になって、
「お前、面接で言ってたことと結局違ったじゃないか」と言ったら、
「いや、面接は別ですから」って。
あれにはびっくりしたね。」

「僕、"面接の受かり方"みたいな本って、本当に意味ないと思うんですよ。
結局は自分を偽って、その場だけパスすればいいみたいな考えじゃないですか」

「そうそう、ああいうのは本当に意味ないよ。
だって、いざそこで同じ時間を使って働くのに、お互いが腹を見せずに騙しあっても、
何も意味ないでしょう?
結局は入ってから、全て見えてくるんだから。
自分を偽っても、気持ち悪いじゃない。
だから、全部本気で、潔く、本音で話すよ。
最初から全て見せる。
それで合うかどうかは、相性の問題。」

ホンマに、結婚やな。


最後に社長は言った。
「キミは、本当に、大物になるか、
ザルで終わるか、どっちかだな」

「僕は、自分が大物になると信じきって進んでいく以外にないですけどね」

「大丈夫だよ、キミは。
目が死んでない。
生きてるから大丈夫。
あとは、逃げないことだな。
絶対に逃げないこと。
結果を出す。
あきらめない。
それだけだよ」


「僕はアナタと仕事がしてみたい。
10年後を期待します。
どこまで大きくなるか。
ザルが大きくなるのか。
自分より、でかくなるかもね。」

彼はきっと、"今"の自分ではなく、
これから伸びるであろう、俺の可能性を期待して、
欲しいと言ってるのだろう。

今回この会社を訪れようと思ったきっかけは、
最初の社長からのメールだった。
「キミの履歴書を読んで、ぜひ一緒に仕事がしてみたいと思いました。」
今回、別れ際に聞いた。そう思った理由は何だったのかと。

「キミの履歴書に、「結果が出ない場合は、すぐに切ってもらって結構です」って書いてあったでしょ?あれを読んで、こいつは潔いな!と思ったよ。」

「でも、あの書き方、日本の会社の8割には嫌われるんですよ。
この前は、役員の方直々に、「この書き方は嫌われるから辞めた方がいいよ」って言われましたからね」

「それは、その人間が、本気で仕事やってないからだよ。
人間、"売る気のない"マーケティングほど、強いものはないんです。
"欲しかったらいいよ、買ってみなよ"ってね。
その余裕が大事よ。」

俺は嬉しかった。
ここまで、本気で話し合える、人。
考えも合う人。


己の、大事な人生の時間を使って、働くんだ。
20代、30代、40代。
それらの時間は、一生返ってこない。
人生、一回きりだから。
その時間を、使うのだから、
"本気"で働く。
何をするよりも、その時間が一番有益だった。
その時間の使い方が、一番濃かった。
そういう生き方をする。
それには、同じように、"本気"で生きている人たちと、一緒に仕事をする。
そして、何が"大事"かを、分かっている人たちと、働く。
時を、共にする。

その、二度と帰ってこない、この瞬間。
何に変えるのか。
金なのか?金と、自分の、人生を変えるのか?
金を手に入れて、モノが欲しいのか?
いい車?いい家?
そんなものは、必要ないよ。
俺の人生、モノと変えるのか?
違う。
俺の大事なものは、そんなものではない。


見れば見るほど、
動けば動くほど、
自分が大事とするもの、
そして、自分が20,30、40代をどう使いたいのか、
徐々にハッキリしてきた。
後は、自分が心から納得いく環境を見つけ、
本気で働きたいと思える人を見つけ、
そこで自分を鍛えるのみ。
死ぬ気でな。


社長の言葉。
「人間、死ぬ気で働いてる時は、その人の力の40〜60%しか出してないんです。
"もうダメだ!!!"と思ったとき、100%の力がやっと出る。
100を目指すなら、
常に130出す勢いで行かなきゃね」

水泳も同じ。コンマ0.001秒で勝つには、
壁の向こう側を突き破る勢いで、タッチする。

空手も、強い蹴りは、
蹴る相手の体の向こう側を蹴りぬく勢いで蹴る。


月曜、この会社でインターンしてきます。

7.22.06


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コメント一覧

1. Posted by ローレライ   July 22, 2006 22:36
いいね
そこまで語れるのは 確かにあんまないね

俺は内定全部断ったけど
理由は相手が「俺」と話してなかったからね
別に力になるやつならいいってんなら
俺は行く気かったし。

俺が欲しいってトコなら行ってもよかったけどね(笑)

頑張ってこいや

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