May 10, 2006 17:56

「サーフィンから学ぶこと」


「答えはいつも自分の中にある。
頭で難しく考えようとするからいけない。
体に、素直に聞いてみろ」


昨日友達からもらったメールにあった言葉。
その通りだと思う。
自分も感覚で、そう感じ始めていた。最近。



海に行くこと。
海の中に入り、自然のエネルギーをもらうこと。
感じる事。
それは、自分の中にある、「何か」を呼び覚ます。
自然と、今まで頭の中をグルグルと駆け巡っていたそのモヤモヤが、
一瞬にして、ハッキリとする。


昨日、久しぶりにサーフィンに行った。
いつもは、ただ行くだけ。
リラックスしに。
でも今回は、色々学んだ。
サーフィンから。



波に乗ること。
それは、人生の波に乗ること。

その波を待つとき、
周りにいる他のサーファーを気にしていても、意味がない。
大事なのは、感覚を研ぎ澄まし、
次に、いつ、どこで、どんな波が来るのか、
先を見て、予想し、感じること。

その波に乗るために、俺は、アメリカのロングビーチという場所を選んだ。

その、うまい奴らから、技を盗むことはできるだろう。
スポンジの様に。
だが、そいつらの「真似」をしてもしょうがない。
俺の体は、俺。
基礎体力を付けて、走り込みをし、筋力をつけて、
「自分の技」を磨くこと。


うまい奴が周りにいたら、ただ、突っぱるのか?
自分のヘタさを認めず?
それとも、素直にその人から、技を盗むか?


他人のコツは、自分に足せるが、
あくまでも、俺は俺。

俺は誰にもなれねーし、
俺が誰のマネをしてもしょうがない。
「誰かになろう」としてもしょうがない。

俺は俺自身を磨く。鍛える。





気付くと、流されている。
トレンドは隣へ。

常に前だけ見ていても、意味がない。
前から来る波だけを見るのではなく、
周り、後ろ、上(空)も見る。
世界の流れ、次の動き、トレンドを見る。


ビル・ゲイツなどは、次に来た波に、うまく乗ったやつ。

みんなそれを見て、同じ波に乗ろうとするから、
追いつかない。
乗れない。
乗っても、遅い。
そして、その波は小さくなる。

そうじゃない。
俺らは、「次の」波、誰も乗っていない波を感じ、
それに乗る。

その波に乗るために、今、
1. 基礎体力を付ける
2. 次の波がいつ来るか、先を読む

―今までの経験
―感覚
―過去
―新聞、世界のニュースから・・・


デカい波は、それが崩れると、それが今度は小さい波に変わってく。

デカいのは、初めに乗るタイミングが難しい。

Right timing(その時)に、
Right place(その場所)で、
Right condition(最高の状態)で、いなきゃいけない。

でないと、乗り過ごす。→それが、時代の流れを読むこと。

そのデカい波を逃した奴は、
その後崩れる、いくつもの小さい波には、感単に乗れる
が、
それは乗りやすい分、すぐにコワれる。

それが、ビジネスの真似というもの。
ホリエモンが流行れば、みんな、IT系へ。





地球全体の波の動き(サークル)は、ずっと変わらない。
朝、そして夕方は、海が満ちる。

その流れを読むには、何でも利用しろ。
先輩のコトバ、
本、
経験・・・

しかし、一番大事なのは、自分の体で感じる事。






一度海に入る前に、
よく準備運動、そして、波の動きを見る。

しかし、一度入るまでは、正直何も分からない。
入って初めて、

水の冷たさ、
一つ一つの波のデカさ、
一回のプルに必要な力⇒それでどれだけ進むか、
波に乗るタイミング、
そして、波から落ちて、初めて、その勢いを知る。


業界に入って、初めて、その「言葉」「イミ」が分かる。
一度、海に入らないと、それは、
「分かったつもり」。


赤ん坊が、生まれていきなり、ダッシュできるか?
最初は、小さな波で、練習する。


終わって、経験から、「何か」が分かる。
感覚で。
これは砂浜から見てるだけじゃ、一生分からない。

始めるのは、早ければ早いほどいい。
若ければ若いほど。
「慣れる」のが早いから。

その「若さ」とは?
体力においてもあるが、それよりも、
「楽しむ」心。
常に、心の底には、「楽しむ」余裕があること。

だって、楽しいから海に入るんだろう?
イヤイヤ入るか?
波に乗りたいから、入るんだろう?




そして、やっていると、段々慣れてくる。
周りの目は、もう気にならない。
見て、感じるのは、「波の動き、海全体の動き」のみ。

ロングビーチは、一つの波のかたまり。
世界中、色々な波がある。
ビッグウェイブ、津波・・・

自分が今乗っている波よりでかい波、
周りに見える奴よりうまいサーファーは、

世界中いくらでもいる。

いちいちひるむのか? そいつらを見て?

違う。今の自分の現状(スキル、体力、コンディション)を見て、
自分を鍛えるんだ。





運良く波に乗れたやつ、
運良く、波の合間を通り抜けて、沖に出られたやつ

は、後で必ずデカい波にやられる。

それは、鍛えていないから。
本当の実力がないから。

だから、何回も波に飲まれ、自分の力のなさを思い知らされ、
地道にコツコツと鍛えて来た奴は、強い。
いざ、本物の波が来ると、乗れる。






砂浜から、ただヤジを飛ばす奴。
「お前ダセ〜、ヘタクソ!!・・・」

そいつらが、本当のトピックか?
本当にサーフィンに集中していたら、それは聞こえない。




海に出て、波の来るところにいく。
強者が、ゴロゴロ集まってくる。
実力のある奴らが集まる。
すげえ奴らが出てくる。


そいつらと、
・敵対するか??
・それとも、「Hey!」って言って笑って、
一緒に波に乗るのを楽しむか?

そこで、人生の楽しさが変わってくる。



センパイとは、自分のことを導いてくれ、
波の乗り方、波の見分け方、練習の仕方を教えてくれる人。
いろいろとコツを教えてくれる。
ただ一人でやるよりは、
伸びがずっと早いかも?

一緒に海に入ってくれる奴は、
実戦で一緒に戦ってくれる奴。

だが、
結局最後は、自分が自分をキタえて、
海に出て行かなかったら、何も変わらない。
自分を鍛えなかったら、
いつまで経っても、波には乗れない。



教科書とは、「How to Surf」を読んでる様なもの。
実際に自分で、海に出てみろ。
水の冷たさを感じてみろ。

そこで初めて、「How to〜」が、「少し」役に立つ。
でもそれも所詮は、人の経験。
最後は、自分の経験が、物を言う。

自分の体は、己のみ。




波が来たのなら、まず決心。
「絶対に乗ってやる」と信じ込んで、
ひたすら、かく。

乗れたらOK。
乗れなくても、そこでまた鍛えられる。

一番アカンのは、どんな波が来ても、
「この波はアカン」と言って、「乗る努力」もしないこと。


それじゃ、いくらフィールドに出てようが、
何も学ばない。

こがない⇒ダッシュ力が付かない⇒実力が付かない

毎回波に流されようが、
飲まれようが、
「毎回フルパワー」で挑む。

すると、徐々に実力が付く。





太陽に向かうこと⇒次のステップ、次の波、
新しい波、新しいフィールドに向かうこと。

影、月を見ること⇒過去ばかり振り返っていること。


指針塔、砂浜に立つタワーは、
前に自分がいた場所を知るキッカケ。(日記、写真等・・・)

今どれだけ進んだかを見るには良いが、
そればかり見ていては、イミがない。

いつまでも、
「あの時は良かった・・・」
「あの時の波は良かった・・・」
と言っているようなもの。
次の新しい波を、ドンドン探していかないと、イミがない。





大きな波の前は、静けさが来る。
(学校のファイナル前、一瞬宿題がなくなる)
そこで気を抜くか。
それとも、
先を読み、次のデカい波のセットに備えるか。

ここで差が出る。
ここで、コツコツとデカイ波への準備を始めるか。


本当に先を読んでいる奴は
(スケジュールで、何が次に来るかを知ってる奴は)
最初の、「ニセ」の波に力を使わない。
それは、うまくやり過ごす。
そして、本当に大事な波に、いざ、乗る。
力の、配分。





一人でいることは、自分スキルを磨く⇒小手先が付く⇒自信が付く。

しかし、大勢のやつと一緒に競い合う、
競争感、楽しさ、それらはない。

大勢のやつがいるところへ行くことは、
そいつらと一つの波を、競い合い、
そいつらに刺激を受け、
自分も周りの奴らとの競争から学ぶ事。

一人で波が特にないところにいることは、
(もしくは、人がいないところにいることは)
自分の自信、スキルを磨く事⇒己との対話が増えること。






俺はまだ、初めてサーフィンを始めた様なもの。
ビジネスという世界において。

他のやつは、すでに、サーフィンをやってる。
すでにやってる。経験がある。
上手くて当然。

今のそいつらと、今始めたばかりの俺を、
比べるのか?

違うだろ?
自分はできなくて当然。
始めたばっかりなんだから。

毎日、少しずつ上手くなっていけばいい。





そして、いずれ太陽は沈む。
必ず、ものごとには、終わりが来る。
それが人生。
永遠に、一生続くわけじゃない。

だからこそ、与えられた時間の中で、目いっぱい楽しむ。

その日、一日、
そこにいる奴らが、
同じ時代を、生きるやつら。




5.09.06.


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