April 19, 2006 18:37

旅、三日目!!

本当は宿題とか溜まっててこんなの書いてる場合じゃないんだけど、
どうしても書きたいので、
ちょっとだけ書きます。

さて、三日目!
朝の11時ごろまでぐっすり寝て、大分疲れが取れた俺とノアは、12時ごろガンシューティングをするべく、ノアの友達のマークの家へ向かう。
ノアのお父さんが、丁寧に地図を書いてくれた。見てくださいこの正確さ+丁寧さ。まるで海賊の宝探しをするみたいです。
このマップをいざ手に、レッツゴー!!

Map to Mark






1時間弱走り、目的地へと到着。
そこは山奥。途中には、川を車で直接渡るところもあった。
水量が多くなったときだけ、そこは渡れないらしい。
まるでジャングルやね。

いざそこに着いて、待っていたのは、大きな門。
その門を開けるにもいかず(マーク家族は、出かけ中)、ノアに言われるままに、
その門の横の草の上に、車を置いて行くことに。
これが後で、大変なことになるとは、この時は思いもしなかった・・・

さて、門から歩き、家の前まで着くと、
そこに待っていたのは、数多き動物たち。
1866ba08.JPGmark's goats






やぎから七面鳥、猫、犬、ニワトリ、ひよこ、羊の番犬のシープドッグまでいます。
ムツゴロウ家族やね。

その横には、大きな土地が広がる。
ノアに、「これ全部マークの土地なの?」と聞くと、
「そうだよ」と。
田舎人は土地持ちである。

すると、向こうから何か大きなものがやってくる。
よく見ると、それは馬!
しかも、デカい!
前に馬に乗った事はあるけど、この馬たちは余りにも大きくて、
正直びびった。ちょっとたじろいだ(笑)

Horse #1
Hoese and me






馬に草をやり、いざガンシューティングへ!

遠くにある木に、標的をセットし、ノアに昨日の夜教わったとおりに銃を扱っていく。
22、45、SKS、あとなんだっけ・・・
とにかく、5種類ほどの銃を用意する。

Noah with a gun
shun with a gun






前にライフルは撃ったことがあったが、警察が実際に使う22口径などは初めて。
ワクワクしながら、ノアがまず撃つのを見る。結構銃の音ってデカいんだな。
自分も撃ち、「俺はSKSが気に入った」なんていいながら、見事弾が当たった標的を見に行く。

target of a shooting






見事、弾は貫通・・・ 
これを見て、「俺は戦争に行きたくない」、マジでそう思った。


1時間ほどして銃撃ちも終わり、雨も丁度降ってきたので、
いざ帰ろうと、車の前まで行くと、なんと・・・
車が沈んできている!!
そう、その日は朝から雨が降っていて、しっかりと舗装された道路以外は、雨のため、ぬかるんでいたのだ。
それも知らず、そのぬかるんだ土の上に堂々と車を停めたバカな俺ら。
「これやばいんじゃねえ!?!」とか言いながら、急いで車を発進!
が、最悪の事態。車が完全にはまって、動かない。
ノアに前から押してもらって、何とか抜け出ようとするが、全然ダメ。
こりゃまいったな、と二人で相談しながら、色々と試みる。
タイヤの下に木の棒や石を置いて、うまくタイヤが抜け出るようにしたり、と。
でも、いくら頑張っても、車は動かず・・。

stuck in a mud #1
stuck in a mud #2






そこで決めた。バックがダメなら前進だ!と。
車の前のフェンスをどかし、そこから勢いよく抜け出れば、出られるんじゃないかと。
ノアに後ろから押してもらい、アクセル全快! 
見事! 抜け出た。
しかし、一旦出たはいいが、今度はU−ターンして帰らなきゃいけない。
しかし、舗装された道は細い。とても、その道の上でU−ターンはできない。
こうなったら、勢い良く行って、無理やりU−ターンするのみ。
決心して、舗装された道路の横に少しタイヤを下ろすが、抜け出ようとすると、
嫌な音・・・タイヤが空回りしている。

またかい!!
今度ばかりはスタックしたくない。
何とか出ようとするが、今度はEven Worse.
ノアにまた後ろから押してもらうが、今度ばかりは、雨がますます強くなってきたせいもあり、全然タイヤが動かん。
ノアも俺も、泥だらけになって何とかしようとしたが、無理。

俺らはあきらめ、「とにかく、助けを呼ぼう」と。
電話をノアのお父さんにかけようとケータイを試すが、見事電波は届かない・・・
電話もかけられない?どうすんねん俺ら。
じゃあ隣の家の人に助けを呼ぶか、と俺が言うと、
「いや、マークの家に侵入して、電話を持ってくるから」とノア。
「それ不法侵入だぞ」と言うと、
「いいんやいいんや、これは緊急事態だから」と。

じゃあ頼んだぞ、と俺は車の中で休む。

しばらくして、ウトウトしてると、ノアが帰ってくる。
「シュン、電話をゲットしたぞ!」と。
「お前どうやって入ったの?」と聞くと、
「二階の手すりから屋根に上り、そこの窓を開け、一階に進入した」と。
もう慣れっこみたい。こういうのは。

ノアのお父さんに電話をすると、「シャベルを使ってタイヤの後ろを平らにしなさい。そうすれば、いずれ抜け出るから」と。
俺らはそれを試すが。いくらやっても、無理そう。
何せ、前輪が、かなり沈んでいる。車がそれで前に傾いているぐらい。
後ろのタイヤは、ほぼ浮いていた。
これは無理だ。ノアのお父さんに電話をすると、
「分かった。今からそっちに行く。あと1時間ほどで着く」と。

二人で悪いなと言いながら、待つ事一時間。
外は大雨。

一時間後、ノアのお父さん現れる。
黒い帽子に、黒のレインコート。手には、大きなスコップ3本。
まるで、救世主に見えた。

ノアの親父さんと3人でスコップを使い、タイヤの後ろを掘りながら、
道を作っていく。
彼に、「急に呼び出してすみません」と言うと、
「なあに、いいさ。私も子供の頃は農場にすんでいたからね。
車がスタックするのは、日常茶飯事だったよ。」と。
「これでキミも、これから車がスタックしても、困らないね。
今日どうやって抜け出すかを学べるからね」と。

俺とノア二人で車を押していたときは、正直二人とも、
かなりイラついてたけど、
彼が来て、その落ち着いた言葉を俺たちに聞かせてくれただけで、
凄く落ち着いた。
ああいう状況で、少しでもイライラしてしまうこと。
焦ってしまうこと。
まだまだだなと思った。

ノアのお父さんに手伝ってもらいながら、土を掘っていると、
そこでマーク登場!!
どうやら帰ってきたらしい。
「What happened?」と。
「My car is stuck in a mud!」と言うと、
「OK, let me help you out!(俺が助けてやるよ!)」とマーク。
自分の4輪トラックを使って、引き出してくれるらしい。
そのマークの横には、奥さんのマルティネス。
「あんた達、びしょ濡れじゃない!!」という奥さん。
良く見ると、なぜか裸足。
この土砂降りの雨の中で。
そんな奥さんは、「とりあえずあなた達、暖かいコーヒーでも飲みなさいよ!
よく温まらないと!」と。
一旦家の中に行き、ノアにとりあえず休めよと。
俺は、マークと、ノアのお父さんが手伝ってくれる中、車をまず初めに引き上げに。

マークは、初めて会った俺のためにも、土砂降りの中、
使えそうなワイヤーやロープを探しながら、手伝ってくれた。
ノアのお父さんも、ぐちゃぐちゃの泥の水溜りの中、体を横にして、車の下にワイヤーをくくりつけてくれた。
俺は、自分の服や靴が汚れた事や、車がドロドロになった事を少し気にしていたところで、体を汚しながら文句一つなく手伝ってくれる男達。
そんな彼らを見て、またまた、自分の小ささに気づいた。

一回目のロープでのトライは、ロープが切れて、うまくいかず。
二回目、ロープを二重にするが、またしてもうまくいかず。
三回目、鉄のワイヤーを結びつけ、一方は俺の車の後ろに。
もう一方は、マークのトラックの後ろに結びつける。

三度目の正直。マークが車のエンジンを入れると、彼はアクセルも踏んでいないのに、車が自動的に動き出し、俺の車は見事に土から抜け出る。
やった!! マークとノアのお父さんにありがとうを言い、ノアにも報告しに。
そこで喜ぶ俺ら。記念撮影。

mark and family






マークの家に入り、とりあえず一段落。
マルティネスにコーヒーをもらう。いや、うまかったね、
その時のコーヒーは。

実は、さっき一度マーク達が帰ってくる前に、家に一旦入った俺らだったが、
その時に家の中を見て思った事は、「こんなに狭くて汚い中で、どうやって暮らしているんだろう」ということ。
床に敷いてある布団には、ハエがたかっているし、キッチンは汚いし、
正直、ここでどんな生活をしているのか想像がつかなかった。
でも、彼らが帰ってきた家は、急に早変わり。
奥さんのマルティネスが簡単に掃除をし、少しスペースを作って腰を下ろした家は、彼らの明るさが入り込み、すごくいい家に見えた。
奥さんのマルティネスが言う。
「この家の模型は、あたしが作ったのよ」と。
よく見ると、すごく精巧にできた家の模型が。


house model #1
house model #2






「これ、全部自分で作ったの?」と聞くと、「そうよ」と嬉しそうに答える彼女。
「この猫はクレイで作って、この椅子は木で作って・・・」
嬉しそうに、一生懸命説明してくれる。
ノアと一緒に、「Wow!!」といいながら模型を見る俺ら。
「こんなに良くできた家の模型は見た事がない」というと、
「Thank you!!」と、ちょっと気恥ずかしそうに、でも凄く嬉しそうに答える奥さん。
まるで、少女の様に見えた。

彼らには、3人の子供がいる。
3人とも、まだ小さい。
それ以外にも、沢山いる動物達。
家の中には、ヤギの赤ちゃんが。ノアの話によると、
ヤギの赤ちゃん、一頭、2000ドルくらいするらしい。
そんなに高いのか!?知らなかった。
そんなヤギの子達を、自分の子供のように可愛がるお母さん。
その光景は、愛情いっぱいにあふれた、幸せな家族の絵だった。

もう5時半近くなり、俺らも疲れていたため、
そこを後にすることに。
マークたちにお礼をいい、その家を出る。

帰り道、面白い郵便ポストを見つけた。
一旦引き返して、写真を撮りに戻る。

nice post






無事、ノアの家に着き、シャワーを浴びる。
本当は今日の午後には、ウィードまで走って、俺らが学校にいた頃の恩師、
キャシー・ウィリアムズに会いに行く予定だったが、
もう遅いし、雨も降っているため、また明日に延ばすことに。

ノアのお父さんお母さんと、ノアと俺の4人で、食卓を囲む。
その時食べたお母さんの作ったパイは、うまかった!!
「このパイ、めっちゃうまいですよ!」と言うと、
「あら、きっと今温かいものを食べたら、なんでもおいしいはずよ」と言うお母さん。
そんな彼らと食事を共にし、食後は銃をクリーニングし、
明日に向けて就寝。

noah gun cleaning
gun cleaning






夜、友達とのメッセンジャーで、
昨日見た映画からのセリフ、

“I just wanna say one thing.

I wanna be ON you.”

を、マジで友達の女の子に送るノア。
バカやな、ほんと(笑)。

今日助けてもらったノアのお父さんに、もう一度お礼を言い、
寝る。
彼は、まだ本を読んでいる。


今日、土に車がスタックしたことで、
ノアのお父さんに、車の出し方を教えてもらったばかりか、
今まで会えなかったマークとその家族にも会え、
彼らの心のでかさを知ることもできた。
彼らの大きな背中と、だまって黙々と動くその姿。
そして、その大きな心意気に、心から感謝し、
また、自分の器量の小ささも同時に知った。

また、何か新しいことを学んだ日。

明日に向けて、就寝・・・


続く・・

(ちょっとどころか、こんなに書いちまった)

goat funny face


「え?」

By ヤギ



トラックバックURL

コメント一覧

4. Posted by Chie   May 06, 2006 07:52
Unbelievable~! Adventure like this is purely "priceless."
3. Posted by sutaka   April 21, 2006 05:31
haha 
おもろ〜い
2. Posted by ローレライ   April 19, 2006 21:13
おもしれーことやってんなぁw
というより髭生やしたオッサン化してるやんw

しかしまぁ貴重な経験ではありそうだ…
何気にみんな心が広くて素晴らしい♪
1. Posted by sakatyann   April 19, 2006 21:11
5
楽しそうな旅の報告ですね
文章から生き生きした感じが伝わるよ

旅はいろいろな物が得られるっていうよな
出不精な俺には豪快な旅をしているお前が
輝かしいよ(; ̄ー ̄A

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Archives
記事検索