April 17, 2006 12:19

旅、一日目!

さて、それじゃあ行きますか!
Spring Trip in CA編、第一弾!!

まずは8日の土曜日、午後2時ごろロングビーチ出発。
そこから約400マイル離れた俺の第二の故郷、サンノゼへ。

From LA to SJ







始めは、こんな景色が続く。
高速道路、I-405。
車線は6車線くらい。
みんな、80マイルくらいで飛ばす。
このスピードで事故ったらどうなんねん。
LAのドライバーよ、もっと落ち着いて運転しろ。

LAを抜け、山を越えて、しばらく行くと、
段々とこんな景色に変わってくる。

I-5







そう、これがカリフォルニアを縦断する道路、I-5。
こんな景色が、ひたすら延々と続く。
ほぼ4時間?ずっとこんな景色。
そりゃあ飽きるよ。
持ってるCDも全部聞き飽きちまう。


途中には、牛が恐ろしいほどいる、牧場の横を通る。
これが、クサい!!
本当に臭い!!
このクサさといったら、そりゃあ鼻がひん曲がる臭さというのは、
こういうものを言うんですよ。
このエリアが近づいてくると、
すぐに鼻が感知し、とっさに窓を閉める。
一歩遅いと、車の中は、恐ろしい家畜の臭いで充満する・・・・

いつも思う。
この地域で車が故障したら、ほんまもんの地獄やな、と・・・。

Smelly Cows







こんなところも抜け、
運転する事、約6時間半。
夜の8時半ごろ、やっとサンノゼに着く。

真っ先に向かったのは、
前にサンノゼにいた時に働いていたレストラン、Blow Fish。
ここサンノゼのサンタナロウ一帯では、一番人気のある、
寿司バーとドリンクバーがコラボした、人気のめっちゃある店。
週末の夜は、めちゃくちゃ込んでいる。

Blowfish Chefs Sushi Bar
Blowfish バー







ここでの出会いは、本当にでかかった。
俺が今お世話になっている伊吹さんとも、ここで出会った。
他にも、沢山の人と出会い、
いろいろと学んだ。

Argo Special







これは、この日は働いていなかったけれど、去年行ったときにアルゴが作ってくれたスペシャルロール。
おいしそうでしょ?
彼は、初めてブロウフィッシュに入ったときは、
ドンくさくて、みんなにからかわれていた。
寿司を作るスピードも遅く、
仕事もザツ・・・
最初はみんなから煙たがられていた彼だけど、
彼の素晴らしいところは、素直で、
真っ直ぐで、
言われたことは、最後まできちんと、やり遂げるところ。
そして、誰よりも根気強い。
最初はロールを作るのも誰よりも遅かったのに、
働き出してから一年ちょっとのこの時、
他のシェフの人に聞くと、
「今一番巻きが早いのは、アルゴだよ」と。
すげえ。そう思った。
最初はドンくさかった見た目の彼も、
この日見たときは、動きもキビキビとしていて、
前になかったオーラが出ていた。
かっこいいな、そう思った。
始めは技術がなくても、
たとえヘタクソでも、
根気強く、みんなが働いていないときにも、最後まで努力し続けていれば、
いつかは誰よりもすごくなっている。
その例を、彼は見せてくれた。

Mark's Tamari-zushi






そしてこれは、やはりこの日は働いていなかったが、
この店でも一番に近い腕を持つ職人。
マークの作った、手まり寿司。
なんと綺麗なことか。
これを作ってくれた日、マークは、
俺らに出す前に、この寿司を作りながら、試行錯誤していた。
この、寿司の周りの、綺麗な黄緑色の液体が浮かんでいるでしょ?
まるで、藻に見える。
これをマークは、アルゴの横で真剣に作っていて、
アルゴは、その姿を、食い入るように見ていた。
まるで、獲物を逃さない鷹の目の様に。
彼らのこの真剣さ。
しかし、一度作り終わると、お互いに笑いながら、
「アルゴ、今のしっかり見てたか?」
「はい、しっかり技術は盗みましたよ」
みたいな感じで、お互いに仲良くやっている。
そしてこの寿司を俺らに出してくれたときは、
本当に嬉しかった。
まるで、すごく綺麗なアート作品を、目の前で作ってくれて、
それを自分にくれるのと同じ。
もったいなくて、食べられないよな(笑)。
もちろん、すごく美味しかった。
この日は、前日にある病気で入院したとのことで、店にはいなかった。
早くよくなって欲しい。

f7040a5f.JPG志奈子さん







上の写真は、寿司バーで働くみんなと、
キッチンのみんな。
みんな、いい顔してます。

そして、その横の写真は、
一緒に食事をした女性、志奈子さん。
彼女は、サンノゼで、会計士として働いています。
とても頑張り屋の人で、
今のタックスシーズン、毎週6日働き、
朝の9時から、遅いときは夜中の12時、
早くても、10時くらいまで働くらしい。
これが、何ヶ月も続く。
彼女、一年前からこの調子でずっと忙しくて、
唯一取れた休みは、去年の年末の数週間だけらしい。
ずーっと働き尽くめだとか。
本当に、お疲れ様です。

そして、やっと空いた週末は、
テニスの練習と試合。
彼女、トーナメントを今勝ち進み、もう少しで、ナショナルに進出らしいです。
素晴らしい!!

とても元気で、素敵な女性で、
彼女といる時はとても楽しく、
この夜は、あっという間に時間が過ぎました。

色んな話をしましたが、
今回彼女からもらったアドバイス。
アメリカで働くことは、日本とは全然違うもので、
日本だけの社会経験よりは、
アメリカでの社会経験も持っている方が、断然有利、と。
将来的に見ても、
自分の道を最後に決めるとき、
アメリカと日本での職歴経験がある方が、断然、広い視野で、ものごとを見れるだろうと。
その通りですね。
俺は、この夜彼女と話すまで、
卒業後は日本にすぐ帰って働こうかと考えていましたが、
彼女の話を聞いて、
OPTを使って、一年残って働いていても、いいんじゃないか。
そう思い、
この瞬間に、こっちに卒業後も仕事のために残る事に決めました。
でもそのためには、速攻アメリカでの就職活動だな。
今までは日本の企業しか相手にしてなかったからな。
早速動き出そう。

(ちなみにこの夜は、シェフの方たちの素晴らしいサービスの元、
かなり美味しいものを沢山食べたのに、二人でたったの33ドルという破格の 安さ!!
ドリンクも飲んだのに、この値段はあり得ない・・・
ありがとうございました ^_^)


この後、食事が終わってから、
彼女にお礼を言って、また次のところへ。
今度は、サンノゼでのDe Anza College時代の友達、デイビッドの家へ。

デイビッド







こいつは、彼女が日本人のため、日本語も話す、かなり面白い奴。
サンタクルーズの海で、波もないのに、二人でサーフィンまがいをやったりと、
バカな事をいろいろしました。
彼の家には、夜中の1時に到着!
遅い中、迎えてくれて、
夜の3時半くらいまで話し込みました。
もっと話したかったけど、
もうお互いに疲れきっているので、
明日のために就寝・・・


続く・・・


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コメント一覧

2. Posted by 俊輔   April 18, 2006 04:25
竜のシェフへ
マークの体調について。
俺が行った日の前日に入院したらしいんですが、
原因は、口の中にあった腫瘍の毒素が、頭に回ったとのこと。
スティーブとノブさんに聞いたんですが、彼らが知っているのはそれだけ。
でも、二人とも、「大丈夫だろう」と言っていました。
本当にそうだといいんですが・・・

今分かっているのは、それだけです。
もし必要でしたら、ノブさん達に電話をして、今のマークの状況、
報告します。

俊輔
1. Posted by 龍のシェフ   April 17, 2006 21:24
SHUNどういう事だ。マークが病気?
急いで連絡くれ。あいつは俺のパートナーだ。俺の弟のようなもの。一緒に戦い。俺の元で育った、シェフだ。
何があった?詳しい事、全て、教えてくれ。
龍のシェフより

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