April 06, 2006 16:56

「日記」


俺が、アメリカに来てから、ほぼ毎日欠かさず続けているもの。
それは、日記。
もう4年近くなるから、その日記帳も、10冊以上になるが、
それらをたまに読み返すことは、自分の足跡を振り返るという点でも、
すごく面白い。

もともとは、自分の感情を出すために、書き出したもの。
多分始めたのは、高校に入った頃くらいから。
最初は、「今日はこんなことがあった〜」
「今日はこう思った〜」
そんなレベルだったが、
次第に、自分の感情、考え、将来への考え、不安、思い、
ありとあらゆるもの、全てをぶつける場所となった。

日記を付けてる事を人に言うと、
“Girly”(女の子くさい)とか言うやつもいるが、
そんなの関係ない。
俺にとって、日記は、
自分を振り返る場所でもある。


今日、久しぶりに、丁度一年ほど前の頃の日記を読み返した。
まだ自分が、サンノゼにいた頃。
ここ、ロングビーチに移る事も迷っていて、
毎日、色々試行錯誤していたころ。
まあ、今も相変わらず、毎日が試行錯誤の日々だけど(笑)


日記を読んでいて、まるで当時に帰ったようだった。
その頃に感じていたこと、
生活スタイル、
遊んでいた友達のこと、
働いていた場所のこと、
その頃よくお世話になっていた人のこと、

全てが、鮮明に蘇ってきた。


写真もいい。
写真は、それを見て、その時の情景が、
一瞬で蘇る。
でも、そのとき何を感じていたか、
その時の考え方などは、
中々思い出せない。

しかし、日記の場合、
自分の感情、考えを、あらわに記してあるため、
まるでその頃の自分にタイムスリップしたかのように、
一瞬にして、当時の自分に戻れる。
そして、今の自分と比べ、
「おお、本当にガキだったんだな〜」とか、
「おう、結構頑張ってたんだな」とか、
「めっちゃ悩んでたんやな」とか、
色々なことが学べる。


人は、全ての人が、毎日進化していると思う。
昨日、今日の段階では、中々その変化は見られないけど、
長い目で見れば(例えば半年、一年とか)
その成長の度合いが、良く見れる。
そう、まるで、柱に背がどれだけ伸びたか書き込んでいくようなものだよね。
昨日からは、全然伸びてないけど、
一ヵ月後に測ったら、「こんなに伸びた!!」となる。

日記も、それができる。
昨日おとといの考えは、今日の考えとは余り変わらんかもしれんけど、
それを半年後、一年後に読んだとき、
「おお、俺はこんなにガキだったのか」
「おお、こんなに成長したのか」と、
色々なことが見えてくる。

自分を、客観的に見る、いい方法。



留学してると、毎日色々なことがあって、
「今日したこと、こなした事は、絶対に忘れたくない!」
または、
「今日の感動をいつまでも覚えておきたい」
そんな日が、沢山出てくる。

そんな時に、いくら疲れていても、
忙しくても、
寝る前に少しでもいいから、日記にその感情を記しておくと、
後で読み返したとき、
「あのとき書いておいて、本当によかった」
そうなる。


去年の夏は、この前も書いたとおり、
アメリカを一周旅行した。
あえて、カメラは持っていかなかった。
写真を撮るのは簡単。
でも、その時の本当の感動を後でも思い出すには、
その情景を、頭にしっかり刻み込んで、
そしてその思いを、日記に言葉で記す、
それが一番だと思った。

もちろん、写真に撮りたいような景色は、たくさんあった。
そんな時は、ウラ技!
その辺の観光客の人に写真を撮ってもらって、
後でE−mailで送ってもらう。
まあ、ほとんど送ってこなかったけどね (笑)

でも、その代わり、
その時の情景を、全て言葉で表し、日記に記した。
だから、今でも、そのページを読むと、
その時の感動、情景、鮮やかに蘇ってくる。


日記を書くのは時間がかかる。
言葉を、一つ一つ書いていくから。

でも、その時間と労力は、
後で必ず結ばれる。



人類が残した、偉大な資産、
言葉。

これを使えることに感謝しつつ、
今日も思った事を綴る。


4.4.06


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