April 2017

April 13, 2017

2017/4/13

一昨日は、スティーヴンタイラーに会ってきた。
今回、彼初のソロアルバムによるライブ。
その武道館でのライブの前に、彼と直接会って、写真が撮れるというもの。

去年の11月後半にそのチケットが売り出されることを知って、
通常のライブチケットS席13000円以外に、
VIPチケット(ミート&グリートのみ)用に60000円と、
価格はとても高かったけれど、
中学の頃から20年以上のファンとしては、ちっとも高いものではなかった。少し悩んで、買おうと決めた。

なので、チケット発売当日の12/2金曜日(平日)は、販売開始の12:00前から会社でスタンバイして、自分のiPhoneと会社のパソコン2台の、合計3台で、サイトにアクセスすべくスタンばった。

11:55くらいからサイトがパンクし始め、1時間近くアスセスできず、
かなり焦って、
途中、12:30すぎに昼に出ながらもずっとアクセスし続け、
中華を食べながら一瞬、あきらめそうになったけど、
「いや、必ず取れる!」と信じ続けながら何度も何度もボタンを押し続けた結果、
13:00過ぎに奇跡的に繋がって、そこでVIPチケットを一枚買えました。
その後、こっそり会社を出て、
近くのセブンイレブンに代金を払いに行き、無事完了。


それから4ヶ月。
はっきり言って、あんなにファンだったエアロスミスのスティーヴンタイラーだけど、どうも会えるという実感が湧かないからか、
それとも、エアロスミスとして来ないからか、
または、昨年7月に出したアルバムが、カントリーで、俺の好きなタイプの曲ではなかったからか(もちろん曲自体はどれも良くて好きなんだけど)、
または、最近彼は老けてしまって、髭を生やし出し、見た目も、俺の好きな感じではなくなってしまったからか、

または、きっとこの理由が一番強いけれど、
今の自分の生活にいっぱいいっぱいというか、子供との時間や、妻との時間や、
両親との時間など、
または、普段の自分の趣味などに没頭していたせいか、

正直、あんまり、今回の4/11という日を、指折り数えて待つ、という感じではなかった。

なので、当日何を着ていくかに関しても、普段の自分の格好で別にいいやと、
そんな感じだった。

俺の中で、スティーヴンタイラーという存在は、神のような存在だけれど、
そんな彼に、いつまでもファンとして会っていたくない、
いつか、対等に俺も何かの分野で勝負して、人間としてデカくなって、
彼に、対等に会談か何かで会う、
だから、今回はあくまでもキッカケ、
そんな、生意気な、変なプライドもどこかにずっと会った。
ファンであることは事実だけれど、同時に、
いつまでも、一生ファンの状態で終わりたくないというか。

そんなこんなで、当日着る洋服も、行く1時間前に、あ、そういえばエアロスミスのTシャツ着て行った方がいいのかな?と妻に相談して、格好も出る直前に決めて、
彼に手紙を書くというアイディアも、事前に何度も考えていたにも関わらず、どうも気が乗らなくて、結局当日まで実行せず、
出かける直前に、妻に封筒をもらい、
行きの電車の中と、九段下駅の近くのスタバで、
武道館集合場所の30分前になるまで必死に書いて、
慌ててエアロスミスのロゴと、彼の好きなタイ焼きのマークを手紙と封筒にそれぞれ描いて、
そんな感じで、バタバタして出かけて行った。

前日までは春のように暖かかったのに、
その日だけ、急に大雨と風で、雨が吹き荒び、
冬のように寒い雨空の中を。

*****

スタバで手紙を書き終えた後は、集合時間の30分前の3時に集合場所へ向かった。

集まっている人々は、俺くらいの男性は少なく、男性はいても40代以上。
圧倒的に女性が多く、特に40代以上の方が多かった。

南口玄関に集まり、チケット確認などをして、建物の中に入り、
中の通路でもまた待ち(理由はスティーヴンの車が予定より遅れているという理由)、
その後、スタッフから、事前の最終説明があり、
その後も、彼のいる部屋につながる通路につながる地下階段の踊り場の前で、更に20分ほど待たされ、
最終的に、4:30頃に、ついに彼に会った。

俺たちファンは、列に並ばされ、
手荷物を全て置き、
手紙やプレゼントは事前にスタッフに渡し、
手ぶらの状態で、彼のいる撮影部屋に繋がる通路にて、通路沿いに一列に並んで待った。

部屋の外には、アメリカ人のマネージャーらしき男性、女性、
それから数名の日本人スタッフたち。

俺は、前から12番目だった。後ろには、階段から上の階までにかけて、更に50人近くが並んでいた。

いざ、先頭の人が呼ばれ、「さあどうぞ!」と。
そこからは、順番に1人ずつ呼ばれ、部屋の入り口には黒幕が垂らされ、
黒幕の前に立っている白人金髪長髪アメリカ人の男性が「Okay, common!」 と俺に対して言うと、その幕が開けられ、中に入ると、前の人が撮影が終わったところで、自分が入れ替わりで入って行く。

一番最初の女性が呼ばれたとき、踊り場と部屋をつなぐ通路に通じる鉄のドアが開かれたんだけど、その時、Stevenのあの声で、「Okay, let’s go!!」のような声が聞こえてきた。大きな声で。
そのしゃがれた声を聞いて、「あ、本当にいるんだ!」と急に緊張してきた。

列がどんどん進んでいき、
3人前くらいになったとき、
それまでも緊張していたけど、
その瞬間から、心臓がバクバクして、視線が定まらないというか、何だかよく分からなくなってきた。

前の人が呼ばれ、15秒くらいして、
いざ自分が呼ばれ、黒幕が開けられ、
中に入ると、
部屋の左側の奥に、白の大きなスクリーンの前に、
そこに、スティーヴンタイラーが立っていた。

普段、映像や写真で見る通りの彼で、
思ったより、背が大きかった。
細めで、すらっとしていて、姿勢が良く、真っ直ぐというイメージ。

彼の左側(手前側)に、別の大きな白人スタッフがいて、
彼に手で「さあ近づいて」という感じで合図を受けて、
スティーヴンタイラーの方に近づいて行った。

最初に、Nice to meet you と言えたのか、覚えていない。
ただ、近づいて行って、手を差し出したら、握手をしてくれて、
"I've been big fun of yours for 20 years!"と言ったら、
"Alright!!"と。
そして、カメラはあっちだよという感じで、右手をさしてくれて、そこにはプロのカメラマンが立っており、
2人で写真を撮ってもらった。
そのとき彼は、俺の方によってくれて、少し背をかがめて、俺の頭の高さに合わせてくれた。

そして、フラッシュが一度たかれた後、
彼に、もう一回手を握って、
"Thank you so much!!"と伝えると、
彼も、"oh, thank YOU so much!"と。

そのとき、握手をしながら、彼の顔が、目の前にあったんだけど、
ハッキリ言って、あまり覚えていない。
その、彼がいた空間、どこに誰が立っていたか、
そういう、輪郭のようなものは覚えているんだけれど、
実際の彼の顔、
彼の洋服、
そういうものは、見ていたはずなのに、
驚くほどに、覚えていない。

でも、最初に彼に近づいて行って、感じたのは、
優しいアロマの香りがしたということ。

手が柔らかかったこと。

そして、最後に握手をしてありがとうと伝えた時も、
俺の目をぐっと見て、「いや、俺の方こそ、ありがとうな!」と、
心から言ってくれている、という感じがしたこと。

目の前に、集中して、
まるで、子どものようなピュアな目を持っていて、
真っ直ぐで、目の前のその人間に、正直に向き合ってくれている、という感じ。

それを、感じた。


*****


自分が部屋に入って、彼と会って、握手して、
一言二言会話して、
写真を撮って、
また、ありがとうと握手してもらって、
それで部屋を出るまでは、
きっと、15-20秒くらいだったと思う。

一瞬だったけど、本当に、夢の中のようだった。

その部屋の中は、全部で人が8〜9人近くいたと思うんだけど(全部アメリカ人で、スタッフ)、
その部屋の中も、撮影用にすごく明るかったし、
スティーヴンタイラーも神のように光っていたし(イメージは白)、
周りも全員アメリカ人で、その部屋の中が、外の薄暗い通路とあまりにも違ったので、
本当に、あの部屋の中だけ、夢の中だったんじゃないかと感じる。

俺が彼に別れを言って、
部屋を出るとき、
次の女性が入ってくるときに、
後ろで彼が、
“Hey, how long this Beatles thing will go on!?”
みたいな事を言っていた。
ビートルズ的なこと?
よく意味が分からなかった。

部屋を出ると、待っている人たちは、興奮した顔で、
え、もう会ってきたのという感じで、俺の顔を見ていた。
アメリカ人の白人の綺麗な女性(スタッフの1人)が、列に並ぶファンたちの数を、階段の下から上を見て数えて、あと何人だから、一人あたり何秒で終わらせないと、という感じで、焦った面持ちで客の数をカウントしていた。

俺が列にまだ並んでいるときは、始まってすぐだったにも関わらず、
”Common common!” 「時間が無いから早く早く!」と、日本語と英語で大声が飛び交っていた。

その部屋を出て、上に上がり、
洋服を着替えなおして、
最後に記念の写真立てを受け取り、外へ出た。

*****

そのあと、夜の19:30前からライブが始まり、それまでは、何だか実感が湧かなかったんだけど、
いざライブが始まると、いつもの、あの、スティーヴンタイラーだった。
エアロスミスのコンサートではありえないくらいに、ステージに近く、
前から6列目だった。

Sweet emotionから始まり、Cry'nと続き、
一曲目が始まったときには、感極まって、涙が溢れてきた。
多分、3回くらい、泣いたとおもう。
しかも、頬に後が残るくらいに。
昔はこんなに泣くなんてことはなかったけれど、なぜか、感極まって涙が勝手に出てきてしまった。


約2時間のショウは、
本当に、最高だった。
今までのエアロスミスのショウの中で、
一番良かった。
スティーヴンタイラーを堪能できたという意味で。
彼も、ほんとうに楽しそうに、やりやすそうにやっていた。
きっと、ソロだし、
メンバーも、全員彼より年下だから、やりやすいというのもあるのかもしれない。
エアロスミスの時は、自分と同い年くらいのメンバーが他に4人もいるわけで、男5人は、みんな主張が激しいだろうから、その中でやっている彼はいつもある程度抑えているというか、正直今回のライブを見るまではそう思う事すらなかったけれど、今回のショウを見てみて気づいたのは、初めて彼が、本当に伸び伸びと、自分のペースでやっているなあということだった。

*****

ライブが終わって、当日の夜は、夜中も何度か目が覚めた。多分興奮していたんだと思う。

翌日(昨日)も、ボーっとしていて、
正直午前中は、仕事に身が入らなかった。

昨日の夜、妻と夜中に話をして、自分の気持ちを整理できた。

結局、自分は、1997年から、13歳のときから20年以上、それこそ本当にどんなアーティストよりも聴き続けてきた、しかも、そのエアロスミスというバンドを聴き続けた理由は、スティーヴン・タイラーという、カリスマ的な存在がいたからで、
その人間を、言わば20年間、追いかけてきたようなもので。

そんな彼に、今回自分は、本当に会ってしまった。

たぶん、相当ショックだったんだと思う。
自分の頭の中で、プロセスできなかったんだと思う。

なので、約2日かかって、やっと、こうして書ける。

最初に書いたように、今回のライブは、
直接彼に会えるというにも関わらず、
なんだか、日々の毎日に没頭していたせいか、
あまり、楽しみではなかった。
実感が湧かなかった。
なので、そんなに準備もしていなかった。

でも、今回、彼と会って、
今更になって、その事の重大さに気付いたというか、
今頃、もっと準備をして、楽しみにして、
楽しんでおけばよかった、と思った。事前から。
なぜなら、それは、余りにもビッグイベントだったから。自分にとって。

昨日、会社で、
今頃、
そういえば、自分の両腕に、彼と同じタトゥーをマーカーで描いて行けばよかった(自分は絵が得意だから)とか、
彼のお気に入りの歌詞を、腕に書きまくっていけばよかった、とか、
白いT-シャツに、ロゴとか、歌詞を書きまくって見せればよかった、とか、
彼の絵を描いて、それを持っていけばよかったとか、
もっと、ライブの前に、彼の本をもう一度読み返しておけばよかったとか、
そんなことを、今頃考えている。

つまり、余り期待していなかったにも関わらず、
結局、自分にとっては「神」であった存在に会い、
むしろ、そんなに楽しみじゃないぜ、普通にいつもの俺で会ってくるよ、いつかは対当に会ってやるんだ、くらいの感じでいたにも関わらず、
結局は、彼は自分のスターで、アイコンで、
そんな彼と会えることは、本当に人生の一大イベントだったということ。

そのインパクトのデカさに、今頃気づいている。

******

これ以上書いてもしょうがないので、この辺で終わりにするけど、
とにかく、なんだか、自分の人生の目標の一つ、
Steven Tylerに会う、という事がかなえられてしまって、
しかもそれが一瞬で終わってしまって、
なんだか、ものすごい喪失感というか、
ロスというか、
ショックだったというか、
It totally blows my mind.

*****

2017/4/13 9:39am



shunsukesekine at 09:31コメント(0)トラックバック(0) 
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