March 2015

March 15, 2015

2015/03/13 12:41am-(Chicago 時間) 14:41(日本時間)

今は飛行機の中。シカゴ→成田。シカゴを17:30に出たので、
7時間くらいが経った。
最初は何も食べずに3時間くらい寝て、
さっき、洋食のコースを食べ終わった。全部食べ終わるまで2時間くらいかかった。

*****

ちなみに今は、人生初のファーストクラス。
会社のお金で乗せてもらっているので、
しかも、普段はビジネスクラスだけど、2013年4月から二年間海外出張に行きまくって貯まったアップグレードポイントというものを使って、
今回初めて、ビジネスクラス→ファーストへのアップグレードを行った。
これが出来ることを知ったのは去年の10月くらいで、
上司がやっていたので、俺もやってみようと。
実際、今回の出張に行く日に、羽田空港のラウンジで、帰りの便の予約をしたら、
「現在お席はいっぱいでして、もしかしたらアップグレードできないかも・・・」と言われた。
なので、当日空港でチェックしてね、と言われて、ちょっと気になっていたけど、
昨晩ホテルでオンラインチェックインの状況を確認したら、
運良くキャンセルが出たみたいで、01Aという一番前の席になった。
31歳で、ファーストクラスに乗らせていただいています。

*****

ちなみに、去年妻が買った「飛行機の乗り方」という本で、
欧米路線の日本行きの便のファーストクラスのみ、
RIMOWAのミニケースが付いてくるということで、
これは、ファーストクラスしか手に入らず、
しかも、ファーストクラスは値引きがされないから、
手に入れるには、99万近くお金を払って乗るか、
または、(今回の自分がとったように)ビジネス→ファーストへのアップグレードをするかで、
どちらにしても、90万近くのお金を払わないとできないことだと。
なので、このポーチを見かけたら、「どこで手に入れたんですか?」と聞いてみましょう、とあり、それから気になっていた。
今回いざ手に入ると、まあ、ただのケースですけど。
ネットオークションなんかでは高値で売られているとか。

*****

こんな事を書く為にPCを開いた訳ではないんだけど、
今の自分の心境を記しておこうと思う。

*****

今回の出張は、3/1〜3/13で、正味二週間弱で、
向こうで迎える週末は一回きりだったので、
今回はとても楽だった。
2013年6月の初めての北米出張の時なんかは、
3週間半くらい回っていたから。
妻にも、毎回それだけの期間を不在にしていると思うと、申し訳ないなと思う。

*****

思えば、2005年の夏、21歳の時に、アメリカをアムトラックを使って一周して、
今回、ちょうど10年後の2015年、31歳で、
また、こうしてアメリカを回っている。
前回は、アムトラックの、一ヶ月500ドルのパスで、最低クラスの列車で。
(寝台列車ではないから、リクライニングも少ししかされず、毎日腰が痛かった。)
今回はこうして、会社のお金とは言えども、
ファーストクラスで世界を回れるようになった。
最終的には、自分のお金で、このレベルで、世界を回れるようになって、
初めて、成功したと言えるのかもしれないけれど、
少なくとも、手段はどうあれ、合法的にこうして、事実上は、
「ファーストクラスで海外出張をしている」となるんだなと。
別に自慢しているわけではなく、むしろ、海外出張をし始めてみて気づいたのは、
これはかなりの肉体労働ということで、
客観的に聞こえるイメージとは結構かけ離れているということ。

でも、ふと客観的に自分の状況を見てみて、
「ああ、俺も(当時から)10年後には、ファーストクラスで回れるようになったんだな」と思うと、
まあ、とりあえずこの時点の自分を認めてもいいのかな、と思った。

*****

今回、最後はシカゴのホテルに一泊した。
今までは空港近くのホテルが多かったけど、
前回から、ダウンタウンに泊まることにした。
今回は前回と場所は違って、Magnificent MileにあるHoliday Inn Express.
場所はかなり良かった。
近くには、Trader Joe’s やAMC Theaters, Chicago Pizza屋のUNOなんかもあり、
とてもいいところだった。
昨日の夜は、ホテルに16時前について、
そこから二時間、レポートを書いて、
18時過ぎには一緒に回っている上司と一緒に近くのレストランでチーズバーガーを食べた。

その後、20時から、ウィルスミス主演の「Focus」っていう映画を観て
(今回は結構期待して見ましたが、やっぱりイマイチだった。Will Smithはニック刑事と同じ路線を行っていますね)
そのあとは、引き続きもう一本、「CHAPPiE」っていうロボット映画を観た。
これも、中々Interestingではあったけど、
登場人物が誰にも感情移入できなくて、
ギャングスタもどきの奴らばかりが出てきて、
シガニー・ウィーバーやヒュージャックマンは出ているものの、
日本では公開するかな?という感じ。

とにかく、その後はホテルに帰ってきて、
今日は、朝また2時間くらい仕事して、
あとは、Trader Joe’sで買い物して、
Shake Shackでハンバーガーとフライズを食べた。
Shake Shackはかなり混んでいたけど(アメリカ人にとっても、まだ珍しいみたいね)
でも、全然美味しくなかった。作ったやヤツが悪かったのか?
でも、それで品質が変わるなんて、全然ダメですね。
値段設定も高いし。
よっぽど、IN N OUTや、FIVE GUYSの方が良いと思う。
In N Outなんか、そもそもめちゃくちゃ安いのにあの美味しさだし。

*****

話は逸れてますが、
ちなみに、今回Indianapolisでは、いつものお客さんと、
夜はInformal Dinnerを一緒にした。
エンドユーザーのその会社からは3人と、
間に入るアメリカの商社から2人、
あとは俺たち2人の計7名。

丸いテーブルに座って、みんなで色々と話をしながら食べて、
すごく楽しかった。
途中から、商社のMが、
「じゃあ、こっちから反時計回りに、
自分の好きなバンドを言っていこうぜ」
「自分のお気に入りの映画は」
なんて感じで話が始まり、みんなバンド名を言っていった。

年齢はみんな、一番上は60歳近いし、
大体若くても30代後半から、
40代〜50代なので、
そして、アメリカ人ばかりなので、
俺が好きなロックの世代とぴったりなので、
話が逆に合って楽しかった。
Pink Floydとか、Bostonとか、Dream Theater(この名前をDが言った時には、思わずYES!!と叫んだ。俺もすごく好きだから。でも、意外とDream Theaterを知っている人って、少なかったりする。本当にロックが好きじゃないと、知らないのかも)
他には、Phil Collinsとか。
で、俺の番になって、
「もちろん、AEROSMITHでしょ」っつったら、
みんな、「俺は10年前に、たまたま夜中に運転してたら、横にピカピカのジャグアーが止まって、なんだこの車は?って横を見たら、なんとSteven Tylerが乗ってて、
俺と他の2人、みんな口を開けてびっくりしたんだよ」みたいな話になって、
すごく楽しかった。
(ちなみにAersomithは、日記に書いたか忘れたけど、
去年2014年9月にこのL社のDがうちに来たとき、
旅館で朝食事をしながら、
Aerosmithの話になった。
彼もAerosmithが大好きで、全アルバムを持っているという。
で、彼は一時期、Indyにある地元のバンドのマネージャーみたいなものをやっていたんだけど、
その時、エアロスミスの前座を彼らがやる予定だったと。
でもそれは2009年のことで、
ちょうどその夏に、エアロスミスは他の地域を回っている時に、
スティーヴンタイラーが舞台で滑って落ちて、
肩の骨を折るという事故に合い、
そのあとバンドは、数年活動休止をしていた。
なので、運悪く、そのバンドはエアロスミスの前座をやることができなかった、というエピソード。)

そんなわけで、俺がエアロスミスと言ったら、
Dもにやっとしていて、
その話をまたみんなの前でしてくれた。
俺が、「ライブには少なくとも7回は行ったよ」と言ったら、
「Oh, you FOLLOW them」と。「お前、ストーカーだな」と。

そんなわけで、普段は日本にいると、音楽の話をしても、
あまり同年代の人とは話が合わないんですが、
こうしてアメリカのそれこそ50代以上の人と話をすると、
すごく話が合うので、こんな時こそ、
「ああ、こういう音楽を聴いてきて、ここで役立つんだな」と思った。

※ちなみに、話はずれますが、
今回の出張は3/13(金)に日本着にしたのは、
3/14(土)にLenny Kravitzのライブが東京であったから。
このチケットは12月に先々行発売でゲットしたにも関わらず、
なんと、出張に行く二日ほど前に、
急遽、オーストラリアとアジア全公演を含む予定は全て中止になったと。
理由は ”Unforeseen schedule ahead”ということ。
おいおい、元々事前に予定を立てていたのに、
「先のスケジュールが見えずに調整不可の為」という理由はないだろうと、
妻と話していると、
彼女が、「もしかしたら今のイスラム国とか、そういう関係で海外にいくのを控えているんじゃない?」と。
かもしれません。
Lenny Kravitz本人は、自分の副業の映画の撮影などで、
そういうのをライブよりも前に持ってくるわけはないと思うから。

それにしても、今回のライブは、アルバム「STRUT」を引っさげてくるやつだったので、
本当に残念。
今回のアルバムは、個人的にすごく好きだからなあ。
でも、今回代わりに、NYのマディソンスクエアガーデンでBilly Joelのライブを生で見れたから、まあいいや。
チケットも探しまくったら、69ドルで買えたし。
Sold Outだったけど、上手くネットで買えて良かった。
後でこれは別途レビューを書きます。

*****

さて、本題に入りますが、
人生というのは、自分が子供の頃に思っていたよりも、
ずっと短い。
そして、人生の「幸せな瞬間」「一生に一度の瞬間」というのは、
何回も来るわけではなく、
いざ、それを経験している時は、それはあっという間で、
その瞬間を本気でマックス味わって楽しまないと、
後ではもう、そこには戻れないし、やり直しは効かない、ということ。
(結婚式が良い例。あっという間に終わってしまう。)

つまり、俺がこうして、世界を回る、
海外出張をバリバリする、したい、という目標を持って、
いつからかやってきたわけだけれど、
いざ、こうしてある会社に入り、
そこで運良く、希望通りの仕事につけて、
本当に、世界を今は回っているということ。
しかも、最初は興味のなかった医薬品の業界だけど、
その世界も、いざ勉強してみると、奥が深いし、
世界中の当局とか、その国の医療制度とか、
色々な世界が見えてきて、面白いもので。

つまり、俺は今、かつて自分が20代前半から思い描いていた
自分の夢の状態に、いるんだということ。

でも、そのことには、実際に普段は気づかない。
普段は、毎日東京のオフィスで、朝から晩まで、
メールや仕事に追われ、
上司とたまには言い合ったり、先輩と衝突したり、
客先とストレスフルな交渉を行い、不満が溜まったり。
週末は、いつも仕事のストレスに追われて、
金曜日にあったことを、土日は引きずって、妻に迷惑をかけたり。

そんな一週間をいつも送って、
いつも疲れて、
「ああ、俺ってこうして60になるまで、東京まで片道1時間以上かけて、通勤するんだろうか」とふと思うと、ちょっと先が見えなくなって、気が重くなったり。

でも、こうして、数ヶ月に一度海外出張に来ると、
自分が、実はやりたい仕事をしているから、
そのために、普段の東京の仕事があるんだということに、気づいたり。

******

重要なのは、
自分が、常に「どうなりたいか」「どういう人生を送りたいか」ということ。
それを明確にし、
その状態に自分を近づける為に、日々自分が努力をして、
その「目標に向かって少しずつ進んでいる」状態を、自ら感じること。
その状態にさえいれば、俺は満足する。
俺が一番満足する状態は、
「夢を叶えた状態」ではなく、
「夢・目標というものが自分に“今”あり、
その状態に向かって、“今”自分は努力をしている。」
ということがはっきりしていて、それを自分で実感している事だから。
その状態にいないと、俺は一気に人生に対して面白さを感じなくなり、
やる気が生まれてこなくなる。

思えば、2012年3月にこの会社に入社して、
2013年3月から、東京オフィスへ移動し、
そこから今までちょうど二年間、海外を回ってきたわけだけれども、
ある意味、そこで俺のそれまでの人生の「目標」に到達してしまって、
それはつまり、「海外営業で世界中を回る」ことだったから、
その後、じゃあその後どうするか?の部分がわからなかったし、
見えなかった。

今も正直、
「更にこの業界に精通し、完全に一人で(上司なしで)、アメリカ/カナダ/ブラジル等の南米を周り、ビジネスをする」
という目標しかなない。
あとは、
「更に英語力、知識、教養、雑学を増やし、人間的幅を広げる」
「ポルトガル語を話せるようになり、そのあとはスペイン語も似ているから一緒に話せるようになる」
(現に、今回の出張先でも、スペイン語のナレーションとかを聞いていると、かなり似ているので結構分かった。スペイン語の方が絶対簡単なんだけどな)

ということくらい。
それ以外が見えていないから、
正直、今の俺は、
自分に自信がないんだと思う。
本当の意味での自信が。
まあ、今まで人生で、いつ自分に自信があったんだ?と問うてみれば、
「俺は自分に自信がある」と信じ込んでいた、
21歳〜23歳くらいの間だけだった気がするが。

*****

俺は、自分の人生をやはり信じたい。
せっかく生まれたんだから、最大限まで、生き抜きたい。
このブログのタイトルのように、
21歳でこのブログを書き出し、もう10年経つが、
当時からタイトルは変わっていないように、
「己の可能性を最大限まで引き出せ」が俺のモットー。

このタイトルが、正直自分の心に響かない日々を、
最近は送っていた。
「当時の、若かりし頃の勢いだな。」と。

ただ、「俺ももう31歳。
60歳まで、あと30年。
もう、人生なんて、あっという間さ」という考えになって、
30代、
40代、
50代、
を、惰性的に生きるのは、本当につまらないことで。

それは、恐らく、ものすごく酷い生き方だと思うし、
俺はやっぱり、なんだかんだいって、
「目標を常に持ち、そこに向かって毎日何かをしている」という実感を
感じていたいんだと思う。

*****

人はいずれ、この世からいなくなる。
それは、以前は、遠い先のことであり、
あまり意識をしなかったけれど、
やはりそれは、歳をとるごとに、それに対するリアリティさは、
強くなる。

自分の髪の毛の生え際が後退していく。
後頭部が、確実に薄くなっている。
たまに鏡で、後ろを見ると、
ぞっとする。
額も、日に日にベジータ化しており、
正直、鏡を観て、悩む。

禿げたら、剃ればいいじゃないかと他人には言ってきたけれど、
いざ自分がそれになると、やっぱり怖い。
それは、恐らく、「老い」を感じるから。
自分が、もう、若くなっていくことはないことを示されるから。

肌も張りも年々なくなっていく。
筋肉も鍛えないと、落ちていく。

つまり、常に体に気を使っていないと、
確実に毎年カッコ悪くなっていく。
(中身を鍛え、教養を付けて、人間としての魅力がどう顔に出るかと話は別。)

*****

何を言いたいのかわからず、そろそろ疲れてきたが、
とにかく、

 〆の自分の現状は、20代前半に描いた「世界を回る人間になる」という夢/目標を一旦叶えた状態にいるという事。

◆ー,蓮⊃靴燭別棲里別槁犬鮖ち、それに向かって自分が日々打ち込んでいる状態に、持っていくこと。また、その状態にいつも自分を置くように心がけること。
それをしないと、俺は日々生きる活力を無くす、という事。

そして、△量槁犬砲いて、
それが、上に書いた、「仕事力」「教養」「語学力」はあるが、
それよりも大きな何かが、欠けているという事。
だから、今は、毎日が正直、「面白い」と思えていないのだ。

ということ。

*****

今は、自分がどの状態にいるか。
それを客観的に把握するだけでも、必要であった。
そして、今回の出張は、
そういう機会を持つという意味でも、意味があった。

2015/03/13 -16:01 (1hr20min)

追記:
ちなみに、一緒に回っている上司とは、
随分この二年を通して仲良くなった。
最初は気が合わないと俺が思い込んでおり、
中々話も合わなかったが、
今では、向こうも俺に気を許しているのが伝わるし、
なんだか、本当に親父みたいになってきた。
毎回、チーズバーガーもおごってもらえるし。(レストランの13ドル以上するやつ。マックじゃなくて)

それだけでも、十分な進歩じゃないか。
仕事も、この二年間で、だいぶ分かるようになったし。
色々と任されるようになってきたし。
後輩にもビシバシ指導してるし。
あとは、日々の仕事の中で、
上司に楯突かないこと。
「素直さ」を忘れないこと。
傲慢にならないこと。
「俺が俺が」にならないこと。
自分の力を過信しないこと。
自分が今あるのは、上司を含め、周りの「皆さんのおかげです」という事実を忘れないこと。

俺から素直さを無くしたら、
多分、すごく細かくてこだわりが強い、
すっげえ嫌な奴、でしかない。
現に俺は、この1年くらいは、そうなっていた気がする。
昨年、2014年の5月に先輩が辞めてからは。

だから、今は、直属の上司とも、よく衝突するんだろう。
俺が、素直さをなくして、
傲慢になっているから。
それが、顔に出ているから。

Yeah man, I think I’m talking to myself too much. That’s it.


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My Life-人生 | 海外出張

March 14, 2015

birdmanposter

邦題『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。
米国公開2014年10月17日。
日本公開2015年4月10日。

*****

飛行機の中で昨日観ました。
シカゴ→成田の便。

感想。
かなり良かったです。

最後のシーンは、衝撃的でした。
まさか、ああいう展開になるとは、という感じです。

しかし、フィルムが始まってから終わるまで、基本的に一貫して、
長回しスタイルでの撮影。
もちろん、途中で何回も切っているんでしょうが、
まるで、一度もフィルムを切っていないように見えるその手法。
Wikipediaを見ると、
「本作の撮影を担当したエマニュエル・ルベツキによると、本作が1回の長回しで撮影されたものだと観客に思わせるために、本作のカメラワークと編集には非常に高度な技術を要したという」(引用先)
とあります。

その手法のおかげもあり、
不思議なほどに、飽きずに見られるこの作品。

そして何より良いのは、
ブロードウェイの舞台裏の雰囲気などが、リアルに再現されているところ。

俺は個人的に、ブロードウェイの役者さんとたまたまNYで出会ったことで、
彼の舞台裏にも入れてもらえる機会があったりしたので、
そういう意味でも、あの辺の雰囲気がよく感じられて、とても感じるところがありました。


また、主演のマイケル・キートンを始め、
エドワード・ノートン、
ザック・ガリフィアナキス、
そしてエマ・ストーンも良い演技をしていました。
みんな、まさに、ブロードウェイの演技をそのまま画面に収めたようで、
まるで、目の前で生の演技が行われているような、
そんな雰囲気を醸し出していました。

*****

主人公のリーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、
かつてはバードマンという映画で一躍活躍していたものの、
今は全く売れていない俳優。
そんな彼に、過去の自分(バードマンの声)が語りかけ、
「お前も、今TVに出ているクソみたいな俳優なんかよりも自分の方がよっぽど凄いことを、
また、バードマンの続編をやって見せつければいいじゃないか。」と言ってきます。
(そこで、TVには『アイアンマンで一躍人気が出たRobert Downey Jr.です』と彼がインタビューを受けているシーンが出たりして、実在の人物名がガンガン出てくる。ロバートダウニーJrもあんな風に言われる対象として出るのも、彼本人もジョークとして笑っているんだろうなと思うと面白い。)

そんな声に対して本人は、
「消え失せろ、この声よ!お前はもう過去なんだ!今の俺は、このブロードウェイで再起をかけるんだ!」と言いながら、
超能力を使って、自分の楽屋のものを投げたり、飛ばしたり、
色々な視覚効果が入ってきます。
(もちろんそれは全て彼の錯覚なんだけど。途中、NYの街を飛行したあと、
自分の劇場の前に降り立って、中に颯爽と入っていくシーンがあるんだけど、
そこで、実はタクシーで来ていただけで、運ちゃんが、「おい!金もらってないぞ!」と言って追いかけるシーンがあったりして面白かった。)


丁度自分も、この映画を見る前に、
飛行機の中で日記を書きながら、
自分の人生に対して考えを巡らせていたので、
その、「過去に自分が輝いていたと思える時期」と、
今の「そうでもない時期」を照らし合わせながら、
自分との内なる声と葛藤しながら語り合うその彼の姿が、
何か心に迫るものがありました。

*****

他にも、この映画で、彼が演じる劇の作品は、
レイモンド・カーヴァーの作品『愛について語るときに我々の語ること』だったので、
村上春樹が好きな僕としては、
村上さんが好きなこの作品が、この映画の中で取り上げられていたので、
そういう意味でも、へえという感じでした。
(ま、実際はこの作品を読んだことはないけれど)

*****

映画の中で定期的に流れる、ドラムのスコアもかっこよかった。
心地いいドラムとシンバルのリズム。
それに合わせて、最初のOpeningとClosingのシーンで出てくる
役者の名前などを、文字であわらす手法もかっこよかった。
とてもスタイリッシュで、オシャレだった。

*****

それから、エドワード・ノートンもかなり色が強かったですね。
彼はFight Clubで僕は知りましたが、
彼のあの存在感はとても好きです。
決して、「大好きな役者」ではないけれど、
主演ではなく、サポーティングアクターとして持ってくるには、
最高の役者だと思います。

birdman-1


*****

最後の終わり方は、あまり気分のいいものではなかったので、
そこだけは、ちょっとありますが、
全体的にとてもよくできていて、
また劇場で見ても良いな、と思わせる作品でした。

2015/3/14 12:38



PS. 途中で、
舞台の最中に、マイケル・キートンがタバコを吸うために建物の裏口から出ていたら、
ドアを誰かが閉めてしまって、
中に入れず、
そこから、仕方なくパンツ一丁の姿でブロードウェイの街を
自分の劇場の表まで歩いて移動するシーンがあった。
そこがすごく面白かった。

なんとも、マイケル・キートンという役者は、
俺はあまり知らなかったけれど、
なんだか、こっちの心に迫る表情をしてくれます。
とても心に残るものがありました。



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映画 Review 

March 07, 2015

Foxcatcher_First_Teaser_Poster

邦題 『フォックスキャッチャー』。
全米公開 2014年11月14日。
日本公開 2015年2月14日。

*****

羽田→フランクフルトの飛行機の中で最初に観ました。
この映画は、土曜日の朝の番組で紹介されてて、
コメンテーターが絶賛していたので、ぜひ観たかった。

なかなか、すごい映画でした。
実話が基になっていますが、
主演の3人、
スティーヴ・カレル、
チャニング・テイタム、
マーク・ラファロがそれぞれ良い演技をしています。

特に、スティーヴ・カレルとチャニング・テイタムの二人は良かった。
スティーヴ・カレルは、いつもの彼とは全く違う演技をしていて、かなり不気味だった。
話し方なんかも、独特の話し方をして(後で彼が演じたジョン・デュポンの映像を見ると、顔や目のメイクも含め、かなり似せていた事がよく分かった)、
母親に認められたいけれど認められない、という心の闇を抱えた人間を、
実にリアルに演じていた。

チャニング・テイタムも、体もこの役柄用に鍛え上げ、
表情や仕草も、とても上手く演じていた。
まるで、本当にそういう人が存在するかのようだった。

映画を見終わって、心に残ったのは、
何よりもチャニング・テイタムの、あの不安そうな顔というか、
いつも落ち着いていない感じの、
あの少し寂しそうな、
彼の醸し出す雰囲気でした。

*****

これが実話だと思うと、中々恐ろしいものがあります。
スティーヴ・カレル演じたジョン・デュポン(デュポン財閥の御曹司)は、
結局、刑務所の中で死を迎えたらしいですが、
そして彼は、妄想型精神分裂病と診断されたようですが、
それにしても、最終的に、自分が関わってきた近しい人間を撃って殺してしまったというのは、
何とも恐ろしいと思います。

*****

決して「楽しい」映画ではありませんが、
個人的にはとても気に入りました。
全体的に、演技をする役者の心意気を含め、
とても丁寧に作り上げられた作品だと思いました。

2015/3/7 18:42




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映画 Review 
gone_girl_1

邦題 『ゴーン・ガール』。
全米公開 2014年10月3日。
日本公開 2014年12月12日。
149分とちょっと長め。

*****

先日飛行機の中で観ました。
羽田→フランクフルトの中で30分くらいと、
残りはフランクフルト→ニューアークの間で観た。

観る前にかなり期待していたせいか、
正直言って、「うおおお!」という感動はなかった。
感動、というか、
見終わったあと、すごくいやーな気分になりましたが、
これが、「イヤミス」というものの正体でしょうか。

後は、飛行機の中で、
画面も小さかったし、
何回も食事やら機内放送やらで中断されたし、
音もあまり良くなかったので、よくセリフが聞こえないシーンもあったし、
そういうのもあって、
一つの世界に、初めから終わりまですっぽり集中して見たわけではなかったので、
巷で皆さんが騒いでいるほど、面白い!と思えなかったのかもしれない。

確かに、話は全然飽きなかったし、
「え?次はどうなるの?」という感じで、
最後、「え?これがラスト?」という感じで、びっくりした感はあった。

なので、もし劇場でなり、家で、
最初から最後まで中断せずに集中してみていたら、
もっと感動は大きかったんだろうか。。。というのが否めない。

*****

映画は中盤くらいで、あっという間に、
実は妻のエイミーは死んでもいないし、
実は彼女が全部仕組んだことであったことが明かされる。

その後エイミーは、いずれ自分も、旦那を本当に刑務所に入れる為に、
自殺して、自らの死体を彼の「犯行」の証拠として、湖の底に沈めることも考えるが、
そんな折、逃げている最中に泊まっているボロ宿の隣の住人に
自分の持っていたお金を全て持って行かれて、
そのあとは、自分がかつて付き合っていた男(今は超金持ち)の家に逃げ込み、
そこで、彼を必要なだけ利用したあと、
ニック(旦那)がTVに出て、「エイミー、帰ってきて欲しい」と懇願する姿を見て、
また心を惹かれて、家に帰ろうと決心する。

しかしそこで酷いのは、その、自分を匿ってくれている金持ちの男を
ベッドに誘いながら、その場で首を掻っ切って殺してしまうこと。

そして、彼の血を体中に浴びた状態で、
家に運転して帰ってきて、
警察の前でもまんまと嘘を付き、
全ては、その男に自分が連れ去られて、逃げることができなかった、
という筋書きに持っていくこと。

なんとも、すごい女性だなと思いますが、
本当に、あんなに腹黒い女は存在するんでしょうか。

*****

ニック(Ben Affleck)は、映画の途中では、
「もしかして旦那がやったんじゃないの?」と思わせるようなシーンも出しつつも、
ニックの表情と態度から、
決して彼がやったわけではない、というのは分かっていました。

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それにしても、最後はああやって終わるとはね。
なんとも、すっきりしないというか、
そんなわけで、イヤーな気分が残るというか、
スッキリしない映画でした。

*****

でも、映画を通して流れる一貫した雰囲気は、とてもよかった。
フィンチャー監督の、あの、ダークな感じ。

彼のことはファイトクラブから大好きですが、
彼は、そういう意味でも、
「ダークだけど、クセになる」世界を描くプロだと思います。

2015/3/7 12:47



PS.
映画の最初と最後で、
ベン・アフレックが妻の頭を撫でながら、
「夫婦関係を持つ中で、妻に対して沸き起こる疑問は、
『彼女は今、何を考えているんだ?』
『自分は彼女のことを分かっているのか?』
『俺たちは、何をしてしまったんだ?』ということ」
みたいなセリフが流れます。
(最後のセリフは、映画の最後にだけ付け加えられる。)

その時に、この下のエイミーの顔が映るわけですが、
(髪を撫でていると、はっと気づいて、彼女が顔を上げる)
その表情が、なんとも他人行儀で、
嫌なものがあります。

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この映画を見ていて嫌だったのは、
夫婦として結婚しているにも関わらず、
お互いに相手のことを信頼/信用せず、
お互いに演じ合ったり、相手に「こうして欲しい」と思う像を演じさせたり、
それがダメであれば、相手を罵ったりと、
そういう関係を築いていること。

お前ら、結婚するのならば、
そういう、お互いに演じた状態で、相手の本性を知らないままで結婚するなよと、
だから、すぐに離婚するんだよ、と言いたくなりますが、
常にIndividualであるアメリカは、特にそういう傾向が強いのでしょうか。

だから、アメリカって離婚率が高いのかしら。


ちなみに、下のビデオはこの映画を面白おかしく解説しています。
これを見れば、全部分かります。
この映画のツッコミどころも上手く抑えてます。


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映画 Review 
Fifty-Gray-poster

邦題『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。
全米及び日本公開2015年2月13日。

*****

ひどい映画でした。
ただの変態ポルノ映画じゃないですか。

「全世界で、女性を中心に大ヒット」とか言ってるけど、
なんでこんなのが「女性を中心に」ヒットするんですか。


最初、妻がこの映画のポスターを劇場でみて、
「ああ(笑)」と笑っていたので、「何あれ?見に行きたいの?」と聞いたら
「絶対に行きたくない」と言っていました。
それで、今回個人的に観てみましたが、
いやあ、ひどかった。
上にも書いたけど、ただのヘンタイ映画じゃないですか。

主人公のグレイは、小さい頃にそういう関係を女性と持って、
数年間は自分がサブミッシブ(従属者)だったらしいけど、
今では、ドミナント(支配者)を演じている。

また、自分の母親はコカイン中毒者だったらしく、
死に別れたという事。

そういうことから、人に愛されたことがなく、
愛情が足りない幼少期を送ったのでしょう。

それによって、今は、自分もこうして、誰かを愛する事が怖く、
感情を起こさないように、
敢えて、こうして「書面上の契約書」にサインをした相手と、
そういうプレイを行う、という形。

いやあ、全く持ってわかりません。
本当に、よく分かりません。

そして、最終的には、アナも、
グレイに対して、「最悪のケースがどうなるか、私に見せてみて」とグレイに伝え、
グレイも「本当にいいのかい?」と確認をして、アナがYESと行ったから
グレイもそれをやったのに、
その「お仕置き」をアナにやったあと、
アナは、「こんなこと私にもう二度としないで。私にもう近づかないで」と言いながら、
最後、もらった車とか色々返したあと、
エレベーターでも、グレイに一瞥をくれて別れる彼女。

ある意味、あれは、グレイが可愛そうだよね。
アナは、グレイがそういう性癖を持っていることを知った上で、
しかも、グレイが「僕はこういう形でしかできないんだ」と、
「This is the way I am」と何度も言っているのを承知で
その関係に足を踏み入れたのに、
最終的には、アナもグレイを好きになってしまって、
でも、この関係では嫌だわと、
彼の闇の奥そこまでも見ようとするわけですが、

これで、アナもグレイに迫り、
最終的には、グレイも、アナという女性を通して、
人に本当に愛されることを知り、
グレイも変わるのならまだしも、
アナは結局、グレイのいう「お仕置き」の最悪バージョンを自らの意思で受け、
その後、「やっぱもうだめだわ。私にはムリだわ」と言って、
グレイに軽蔑の眼差しをくれて去っていくというのは、
余りにもグレイがかわいそうじゃありませんか。

グレイは、自ら「自分はそういう人間なんだ」と客観的に認めているし、
それを承知の上で、アナも彼と関係を持ち始めたんでしょう。

結局は、アナがただのナイーブすぎる田舎の子だった。
そしてグレイは、本当は純粋だけれども、
幼少期の経験から、そういう形でしか人と関われない、と自分ではわかっていて、
だけど、自分が心惹かれる女性に会えたものの、
そういう形でしか対峙できない。
そんな状態に、彼自身も苦悩しており、
しかしだからこそ、それさえも抱え込んでくれる器の大きな女性に会えれば良かったものの、
そうはいかず、結局、自分が心を許しそうだったその女の子にも、
最後には、軽蔑されて終わった。

そんな感じで、
グレイが可愛そうでした。

アナ役もかわいくないし。

*****

そんなわけで、映画のメッセージがよくわかりません。
全世界でヒットしているのは結構ですが、
僕は個人的に、ちっとも良いと思いませんでした。

2015/3/7 8:51am

Rotten tomatoesは24%.


shunsukesekine at 08:51コメント(0)トラックバック(0) 
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