November 2010

November 11, 2010

自分がいつも使っている
南太田駅前のFujiスーパーという店の前に、
一件の焼き鳥屋さんがある。

そこの焼き鳥が、
とにかくウマい。

今まで人生で食べて来た焼き鳥の中で、
一番ウマい。

そこの焼き鳥屋さんは、
見た目がザック・エフロンに似ている。

zac-efron


(めっちゃイケメンじゃんと思うが、
その彼は、なぜか目も青っぽい。
もちろんもっとオジさんだけどね。
9月当たり、彼女と「ハイスクールミュージカル」を
見ていたとき、
ザックエフロンを見て、
「何かさあ、誰かに似てるよね」と気になり、
「あ!!焼き鳥屋のおっちゃんだ!!」となったわけ。
それ以来、目の前のスクリーンでは、
焼き鳥屋のおっちゃんが歌って踊っていた。)


今は屋台が新しくなったが、
数ヶ月前まで使っていた木の屋台には、
「〜暴走族」みたいなシールが貼ってあったので、
てっきり、族上がりの元不良お兄ちゃんが、
焼き鳥屋を個人で始めて、商売をしていると思っていた。

「きっと、元暴走族で暴れていたけど、
ある日から、焼き鳥屋でやって行く事を決心して、
今ではその道で頑張ってんだろうな。
でも、族にいた頃に鍛えたその根性で、
その道一本で集中してるから、
だからこんなに一本一本に魂が籠って、
美味いんだろうな」と、
毎回彼が焼き鳥を焼く前で、
その「〜族」のシールを見ながら、
想像を廻らせていた。

「彼、がんばってるよね」と、
彼女と焼き鳥を食べながら、
いつもそんな話をしていた





そしたら、実はただのチェーン店の店員だったらしい。



今年の夏に、ある日から、
彼では無く、別のおじさんが来た。

その新しい彼の味は、
同じ肉を使っているにも関わらず、
なんか、美味しさが足りなかった。

温度が、ぬるかったし、
なんか、今一歩、味に愛情が無かった。

その彼が来たとき、
店の前には、「(株)焼き取り○○」と
店の名前があった。

「おお?
前のヤンキー兄ちゃんの店は、
この株式会社に場所を乗っ取られたのか?」
と思いつつ、その新しいおじさんに聞いてみると、
「いや、前にいた彼も、
うちの会社の社員なんですよ。
うちは株式会社で、
いくつものチェーン店を出してるんです。」
とのこと。

そのおじさん曰く、
本来であれば、彼のように、
店の名前も出さなければいけないし、
おつりを入れるトレイとか、
色々規定があるそうな。

しかし、前のヤンキー兄ちゃんの時は、
彼が好きにやってて、そういうのを一切出していなかったらしい。


しかし、その新しい彼が来てから、
味が落ちた。

駅前の楽しみが、減ってしまった。

******

と、悲しくなっていたら、
1ヶ月半くらいした8月の終わりごろ、
あの兄ちゃんが帰って来た!!

嬉しくて、聞いてしまった。
「どこに行ってたんですか?」

聞くと、
店の方針で、
別の場所に、転勤になったらしい。

しかし、約10年以上やってきた
この南太田駅を離れ、
新しい場所では、
お客さんも変わるし、
慣れずに、
ずいぶん寂しい思いをしたらしい。

それで、店側に無理を言って、
また、元に戻してもらったそうな。


それまでは、俺は彼とは話した事が無かったが、

「いやあ、新しい人が来てから、
どうしてるのかな?って思ってたんですよ。

焼き鳥って、焼く人によって味が変わるんですね。
あなたの焼き鳥が一番美味しいですよ」

と言うと、
ちょっと照れくさそうに、
いつもは無口な彼が、
随分嬉しそうに、いつものように
ちょっとテンパった目で、色々と喋ってくれた。


******

今日、またいつものように、
俺は休みだったので、
夕方6時頃、南太田駅を降りてから、
FUJIスーパーの前で、
彼の焼き鳥を食べた。

彼は、俺が8月に話をしてから、
すっかり顔も覚えてくれて、
毎回挨拶する度に、
「あ!どうも!」
と声をかけてくれる。

今日も、いつも通り、
焼き鳥を食べながら、その前のベンチに座って、
店の様子を見ていた。

このスーパーは、町の人がほとんど来るので、
随分いつも込んでいるが、
凄いことに、
ほぼ絶え間無く、多くの人が、
この焼き鳥屋で買って行く。


見た目がホームレスに近い、ロト6の話を
焼き鳥屋の彼と話し続けるおじちゃん。
「いやあ、サッカーはほとんど当たんないよね!
あれはコンピューターで出しても、絶対当たんないよ!
野球だったら、もっと予想できるんだけどね」
「でも、野球は賭け事をしたら法律に引っかかるみたいですね」
とザックエフロン。
「野球もさあ、最近人気無いんだから、
ああいう賭け事を作れば良いのにね!」と、
ザックの話を全く聞いていないホームレスのおじちゃん。

仕事帰りの、まだ若めの主婦と思われる女性。
「お姉さん、できてますよ!」と、
ザックが声をかける。

娘と一緒に買い物に来た、お母さん。

お父さんが買い物をしている間に、
焼き鳥を買いに来た、お姉ちゃんと弟。
後でお父さんが店から出て来て、
「いつもどうも!」とザックに声をかけて行く。

一人でつくね一本だけを買いに来た、
小さな男の子。
「つくねですね。120円です」と、
小さな子にも敬語で丁寧なザック。

俺がそこにいた、
たった4分くらいの間に、
それだけの人が来て、
みんな、嬉しそうに焼き鳥を買って、
彼に声をかけて行く。


ザックエフロンは、
小さな子供でも、
相手がおじいちゃんでも、
同じ様に、いつも低姿勢で、
「はいどうぞ!」と、
手を差し出しておつりをくれる。
(その仕草のモノマネは、俺の彼女が大得意)



そんな光景を見ていて、
「いやあ、素晴らしいなあ」と、
一人感慨にふけっていた。


******

一件の焼き鳥屋さんが、
町の人との繋がりをつくる。

みんなが、その場所で、
幸せそうなひとときを過ごして行く。



そんな、ほんわかとした、
温かい光景。

その幸せな感じを、
ここに書きたかった。


******

横浜市南太田駅に来る事がある方は、
ぜひ、その焼き鳥を一度ご賞味あれ。

「塩とたれは?」と聞かれるが、
塩がオススメ。


2010/11/11 21:38

shunsukesekine at 21:38コメント(3)トラックバック(0) 
日常 

November 10, 2010

今日は、仕事の後、
横浜でMさんと飲んだ。
というか、ラーメンを食べながら、
熱く語った。

彼とは横浜支店時代に
2ヶ月間一緒だったが、
本当に慕っている。

彼と一対一でこうして話したのは、
考えてみたら、随分久しぶりだった。
ずっと、「シンポジウムをやりましょう」と言いつつ、
結局、いつも仕事が急がしいだの言い訳を付けて、
やってこなかった。

惜しい。もっと頻繁に会っておくべきだった。

今日思ったけど、やっぱり、
男同士っていいよね。

うちの会社は、女性が多いから、
まあ、正直、「ぶっちゃけて」話せない部分が、
沢山あるけど、
やっぱり、男同士は、
全部含めて、色々話せるからね。

帰り道、そして、家に帰って来てからも、
気持ちが非常に軽い自分に気がついた。

いつもは、気持ちが辛くなる時は、
大抵、今の悩みや、詰まっている事を、
自分一人で抱えて、心が苦しくなっているとき。

そんな時は、仕事の休みが定期的にあろうが、
身体がそこまで疲れていなくても、
気持ちが病んでいるから、
すぐ疲れてしまうし、パワーが出ない。

しかし、こうして、たったの1時間でもいいから
(今日は本来、22時にはあって話し合うはずが、
案の定俺のお客様の対応で長引き、
オフィスを出たのが22時。
Mさんには本当に悪い事をしました)
話し合うと、
今の自分の状態を、「共有」できて、
本当に、非常に、楽になる。


******


男たるもの、
先の人生を考えるし、
キャリアを考える。

今のままでいいのか。
今後どうするべきなのか。
色々考える。

そこを、答えはすぐに出ずとも、
一緒にお互いの状況、思いを
共有し合えるだけで、
こんなにも、気持ちが軽くなる。

これだよ、俺が求めていたものは、と、
帰り道、横浜駅で思った。

人は、何を欲していたのか、
それを味わってみて、初めて気づくことがある。

特に、普段はそれを手にする事が少ないとき、
ある瞬間、
それを味わって、
「これだよ、俺が何よりも欲していたのは」
と、感じる。


前回、Sさんと帰り道に新宿から帰った際にも、
同じ事を感じていたよな。
8月くらいだっけ?



大事だな。仲間は。
大事だな。友達は。

何でも、共有し合える、友達は。


2010/11/10 2:12am

shunsukesekine at 02:12コメント(0)トラックバック(0) 
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